認知症の病状の悪化を遅らせるために不可欠なことがあります.それは、ケアであり、そのケアからの情報を医療に生かすことです.ケアが命に向き合い、そこからの情報がフィードバックされることで私たち医療は支えられています.本書は、主に認知症ケアを支援している人々と医療が協力することの大切さを知ってもらうことを目的として書きました.そして、これから現場で活躍することを願って認知症ケア専門士になった人、介護福祉士や介護支援専門員、ホームヘルパーなど、認知症ケアの専門職と医療連携が行われることの大切さを記しました.