解離新時代

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2015-08-30
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753310975
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商品紹介

解離とは不思議な概念であり,通常にも見られる心の働き,つまり正常範囲の防衛機制として捉えられることがある一方で,深刻な精神障害を来す病理的な現象とも考えられる。そしてその深刻な解離現象は多くの大脳生理学的な変化を伴い,それが近年の画像技術の進歩とともに多くの研究を生んでいる。そうした生物学的な研究は日進月歩であるが,個々の研究をみるとその方向性はかなり異なり,それこそ「解離」した状況にある。本書は著者が日々の臨床に携わる中で解離に関連したさまざまなテーマの統合を図り,かつそれを臨床に生かすことを目的とする。そこから浮かび上がる解離の姿は,依然として多くの謎や不明な点を含みながらも,心がさまざまな視点からのアプローチを必要としているという現実を示唆しているともいえるのである。

目次

  • 解離新時代

    ―目次―

    まえがき
    序章 解離の何が新しいのか?
    第1部 解離と脳科学,精神分析
    第1章 解離と脳科学,愛着理論─アラン・ショアの仕事
    第2章 トラウマ記憶,解離,再固定化
    第3章 再固定化の治療への応用─ブルース・エッカーらの試み
    第4章 トラウマ記憶の知見を解離の治療に応用できるか?
    第5章 解離と精神分析(1)─ドンネル・スターンの理論
    第6章 解離と精神分析(2)─フィリップ・ブロンバーグの理論
    第2部 解離治療の最前線
    第7章 どのように出会い,どのように面接するのか?
    第8章 どのように診断するか?─DSM-5による変更点を取り入れて
    第9章 どのように鑑別するか?
    第10章 どのようにトラウマを扱うか?
    第11章 どのようにDIDを治療するか?
    第12章 どのように再固定化療法を治療に用いるか?
    第13章 どのように子どもの人格部分を扱うか?
    第14章 解離に基づく非力動的な精神分析理論
    付章 気になる解離の論客たち
    参考文献  
    あとがき
    人名索引
    事項索引

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