H.pylori除菌後発見胃癌の内視鏡診断

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2016-05-15
分野: 臨床医学:内科  >  消化器一般
ISBN: 9784260024815
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商品紹介

ピロリ菌感染は胃癌発症に重要な役割を持っているが、ピロリ感染胃炎の除菌が保険適用となり、胃癌の予防効果が期待されている。しかし、臨床的には除菌成功後にも胃癌は経験しうる。除菌前・後の胃粘膜の比較、除菌後胃癌の特徴、除菌後胃をみたらどの所見を癌と診断し、いままでの診断学に修正を加えるのかなど、来たるべき除菌後胃が多くなる時代に備え、羅針盤になるテキストである。

目次

  • H.pylori除菌後発見胃癌の内視鏡診断

    ―目次―

    第1章 H.pylori 陽性活動性胃炎とH.pylori 消失非活動性胃炎の
        内視鏡的鑑別点
     1 H.pylori 感染に伴う胃粘膜の変化
      A H.pylori 未感染正常胃
      B H.pylori 感染による慢性活動性胃炎と,炎症の進展、
        萎縮の発生
      C H.pylori 消失による慢性非活動性胃炎と胃粘膜の変化
     2 内視鏡による鑑別のポイント
      A 通常内視鏡観察
       1)びまん性発赤,皺襞腫大,汚い白い粘液
       2)色調逆転現象
       3)中間帯の鮮明化
       4)色調逆転現象と京都分類の地図状発赤の相関性
      B NBI 拡大内視鏡観察
       1)胃底腺粘膜腺開口部の変化
     3 NBI 拡大内視鏡による正診率と問題点
      A 正診率
      B 問題点

    第2章 除菌後発見胃癌の内視鏡像と組織像
     1 除菌後発見胃癌の概念−歴史とその内視鏡的特徴
      A 通常内視鏡で胃炎様に見える癌
      B NBI 拡大内視鏡像で周囲類似の胃炎様に見える癌
     2 癌上皮と非癌上皮のモザイク現象
     3 非癌腺管の伸長現象
     4 分化型癌の上皮下進展
      A 分化型癌の上皮下進展とは何か
      B 分化型癌の上皮下進展症例
      C 上皮下進展分化型胃癌の症例呈示
     5 除菌後発見胃癌のハイリスク内視鏡所見は何か?
      A 除菌後症例の木村・竹本分類
       1)木村・竹本分類の萎縮と組織学的萎縮の乖離
      B 色調逆転現象と除菌後発見胃癌の関係
       1)色調逆転現象の組織学的意義
       2)除菌後または自然除菌後症例の色調逆転現象と
         胃癌の関係の検討

    第3章 除菌後発見胃癌15症例の提示と解説
     症例1
     症例2
     症例3
     症例4
     症例5
     症例6
     症例7
     症例8
     症例9
     症例10
     症例11
     症例12
     症例13
     症例14
     症例15

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