目次
- 外傷処置・小手技の技&Tips
―目次―
I章 皮膚の縫合法
01 創傷治癒の大前提と「傷あと」
表皮は再生し真皮は修復される
02 皮膚表面を合わせる意義(一次治癒)
すっきり創治癒&肥厚性瘢痕予防
03 基本的な皮膚縫合&きれいな「傷あと(瘢痕)」
にならないパターン
04 皮膚の縫合法は,人・部位・状況を考えて
05 真皮縫合の最大の功績は,表層縫合で
強く締める必要がないことである
06 長い縫合糸痕,傷直し手術にも大きな悪影響
07 きれいさより安全 荷重部は太めの糸で結節縫合し,
抜糸も遅めに
08 真皮縫合は浅くかけすぎない
09 真皮縫合が寄らない理由は真皮と脂肪にあり
10 真皮,脂肪のトリミングは引っ張らないで
ほか
II章 手術
22 局所麻酔はエピネフリン(E)入りで 8 分待つ
23 局所麻酔は神経走行の中枢側から皮下にゆっくり注射する
24 眼瞼の局所麻酔は 30G で針先を進めない+激冷えガーゼ
25 鼻の局所麻酔は,2.5mL ロック付き注射器で
26 小手術は,全身麻酔でE入りキシロカインを併用(特に小児)
27 小手術は,モノポーラではなくバイポーラを使う
(特に一人手術)
28 器械(電気メス)などの準備は後!デザインと局所麻酔が先!
29 穴あきディスポ覆布のシールは全周貼らない
30 手術後の瘢痕は医師の責任 切開の部位と方向に配慮しよう
31 穴あき滅菌覆布は穴をアレンジして=森も木も見よう
ほか
III章 外傷に対する処置
47 創処置,部位によってゴールデンタイムは異なる
48 顔面外傷,真皮縫合の適応あり
しない場合は小さいバイトで一層縫合
49 顔面の挫滅創,組織が取れそうでも,洗浄して,
まずは元の場所に縫合
50 口唇貫通創は,皮膚側だけ縫合する
51 耳介外傷は,まず耳輪をしっかり合わせる
52 小児でよくある前額・下顎の裂創,テープ固定の利点
53 頭皮裂創,毛根部の止血は最少限にして,
スキンステイプラーで縫合
54 指尖皮膚欠損,電気メスでの焼灼止血しない,
皮膚があれば乗せておく
55 指尖切断,高さ 7mm 以内なら生着しうる
安全重視なら脂肪除去&植皮で
56 指の外傷,焼灼止血しないで縫合
ほか
IV章 手術が上達する秘訣
67 最初から最後までシミュレーションして手術に臨もう
68 手術手技は組織との対話である
69 手術の助手は,頭の中では自分が術者で一緒に手術
70 世の中でいわれていることの再検証