分子細胞生物学の基準的教科書として世界的に広く使われている“Molecular Cell Biology”の第7版. 近年生まれた革新的技術を起爆剤として著しい進歩をとげている生命科学の最近の知見を随所に取入れ,読者の理解を助けるために再編された. 新しい分子細胞生物学の流れを伝えるとともに,分子細胞生物学の理解に必要な基本的事項もきちんと解説するという方針は堅持されている. 多数の細胞の相互作用を介した複雑な生命現象が,分子の相互作用のレベルで説明できる時代になったことを読者は実感できるだろう.