空間と表象の精神病理

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2017-05-05
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784753311163
書籍・雑誌
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商品紹介

自然や環境から何かを切り取って、その時感じた感覚をもとに、それを再構築し、空間を仕切ったり、自らの感覚をより遠くに拡げたり、その歪みを戻したりして、環境との調和を求め、自然な身体の感覚を取り戻すということ、芸術はそういう役割も果たしているのではないだろうか。文明とか科学とかによる自然の切り取り方とは違った、何かそれらを補正し、そっと被うように働くところに、芸術の意味はあるように思われる――豊富な症例と図版から,病跡学のもつ治療学的側面や,離人症の新しい精神病理学,絵画療法のもつ精神療法としての治療可能性を探る著者渾身の論考集。

目次

  • 空間と表象の精神病理

    ―目次―

    幻の隆盛―序にかえて

    第一章 精神的危機と作家の作風の変化
         ―治療学としての病跡学を求めて―
    第二章 「持続性離人」の精神病理学
         ―離人症スペクトラムの提唱―
    第三章 非機能性・器質性精神病の臨床表現病理
         ―「認知症性」疾患を視野に入れて―
    第四章 絵画療法の精神療法としての治療可能性
    第五章 芸術療法の観点からみた統合失調症の心的機制
    第六章 拡大風景構成法
         ―統合失調症における空間表象の病理を交えて―
    第七章 書評:イレーネ・ヤカブ『精神医学における絵画表現』
    第八章 キャンパス空間の精神病理
    第九章 「寄り添う療法」について考える
    第十章 芸術の視点からみた風景構成法
    第十一章 21世紀の芸術療法・表現精神病理学に向けて

    あとがき

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