臨床から心を学び探究する

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2017-05-15
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784753311187
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商品紹介

本書は著者の初めての単著である。これまで多くの論文やエッセイを様々な学術誌や本の分担執筆として著しながら,齋藤の単著は周囲からすると不思議にないままであり,その見解をまとまった形で知る機会はなかった。本書の刊行は,日本の臨床心理学,精神分析学,さらには発達心理学や社会心理学,精神医学を含め,心を探究する多くの領域において意味あることである。各分野の研究者や実践家の中で,本書のような齋藤の著書刊行を待ちわびた方は少なくないだろう。全体を通していえることは,いずれの論考も最終的には一般論ではなく,個別のクライエントの理解につながるような,正負両面を視野に含んだ濃厚な心の探究ということである。臨床に携わる者としては,深い森を導かれる中で様々な発見をするかのように,各々が出会っているクライエントや治療関係の理解につながる視点を,齋藤の文章のそこかしこに見いだすことになるのではないだろうか。

目次

  • 臨床から心を学び探究する

    ―目次―

    刊行にあたって

    第I部 自我と自己・人格理解
     第1章 「自我機能」と「現象的自己」との関係における
          統合作用について(1969)
     第2章 人格の統合動機について
          ─「自我動機」の観点からみた「自己」─(1981)
     第3章 自我とパーソナリティ理解(1990)
     第4章 人格理解の理論と方法(1991)
     第5章 臨床心理学と発達理論(1995)

    第II部 発達理解1
        乳幼児発達研究・精神分析的発達論・自己形成と関係性
     第6章 同一化と人格発達(1988)
     第7章 子ども理解の方法と理論
          ─縦断的観察研究を通して─(1993)
     第8章 セルフ・レギュレーションの発達と母子関係(1993)
     第9章 ジェンダー・アイデンティティの初期形成と
          「再接近期危機」性差(1993)
     第10章 「関係」恐怖の基型─自他交流の快苦ライン─(1994)
     第11章 「かかわり合う」能力─心理力動的検討─(1998)
     第12章 臨床心理学にとってのアタッチメント研究(2007)

    第III部 発達理解2
         性アイデンティティ・アイデンティティ・青年期心性
     第13章 性アイデンティティ(1983)
     第14章 青年期後期と若い成人期─女性を中心に─(1990)
     第15章 青年期心性の発達的推移(1990)
     第16章 青年の「父親」体験と自己形成─臨床的検討─(2001)
     第17章 青年における「境界」心性の位相(1990)

    第IV部 臨床訓練・心理療法
     第18章 臨床心理学の実践的学び(1994)
     第19章 「初回」時面接の意義と難しさ(1996)
     第20章 来談動機─臨床過程におけるその潜在的展開─(1998)
     第21章 セラピストの「他者性」について(1985)
     第22章 心理療法における「情緒」と「言語化」(2000)

    初出一覧

    あとがきに代えて─Authenticityへの感性─

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