明治の初期に来日した女流旅行家イザベラ・バード。彼女が歩き訪ね、ベストセラー『日本奥地紀行』に書き残した東北・北海道の街道・峠・町の姿。それを歩いて確かめてみようと集まった熟年者グループ。その中心は、青春の日々を名古屋大学ワンダーフォーゲル部で「遊んだ」仲間たち。再び集い、廃道や難儀な峠もものともせず、ザック担いでイザベラ・バードを忠実に辿って歩いた。その足掛け6年に亘る紀行文と、旅から生まれた思索や想いをまとめた含蓄豊富、軽妙洒脱な一冊。地図や資料も満載。イザベラ・バード関連本では他に類を見ない、足で辿った貴重な一冊です。