日本呼吸器学会の腫瘍学術部会・びまん性肺疾患学術部会合同編集によるステートメント。間質性肺炎合併肺癌は、肺がん患者の10~20人に1人と言われており、化学療法や放射線治療において急性増悪をきたす場合があることが知られているが、エビデンスはいまだ乏しい。本書では、本疾患について「これまでにわかっていること」と「これまで不明であり、今後あきらかにすべきこと」を整理し、臨床実践のための指針を示す。本疾患のエビデンス構築、診療ガイドライン作成へ向けて、現在地を知る意味でも呼吸器科医には押さえておきたい一冊。