ライフサイエンス 顕微鏡学ハンドブック
商品紹介
ライフサイエンスの現場では，新しい顕微鏡装置の導入により新しい研究の視点が生まれ，そこからさらにまた大きな学問領域が展開される。本書は，ライフサイエンス領域において活用されている様々な顕微鏡装置，周辺機器，および標本作成技術について，集大成し，近未来的な発展図をも展望する。読者は，生命科学領域の研究機関，食品，医薬品，バイオ関連企業の研究者および大学院生，並びに顕微鏡および関連装置のメーカーにおいて開発に当たる研究者，技術者まで。
目次
- I．顕微鏡の歴史
II．光学顕微鏡の原理と鏡体，用途
１．一般の顕微鏡
２．微分干渉顕微鏡
３．位相差顕微鏡
４．全反射照明蛍光顕微鏡
５．蛍光顕微鏡
６．共焦点顕微鏡
７．ラマン分光顕微鏡
８．非線形顕微鏡
９．超解像光学顕微鏡
10．FRAP, FLIM, FRET
III．光学顕微鏡のための標本作製と応用技法
１．切片の作製と染色
２．組織化学法と標識物質
2.1 酵素組織化学法
2.2 免疫組織化学法
2.3 in situ ハイブリダイゼーション法とその応用
IV．生きた細胞，組織・器官の観察
１．培養細胞の観察
２．組織の観察
３．個体の観察
V．光によるマニピュレーション
１．光ピンセット
２．光照射分子不活性化法
３．ケイジド化合物
４．オプトジェネティクス操作法
VI．電子顕微鏡の原理と鏡体
１．透過型電子顕微鏡
２．走査型電子顕微鏡
３．分析電子顕微鏡
４．位相差電子顕微鏡
VII．電子顕微鏡のための標本作製と応用技法
１．超薄切片法
２．低角度回転蒸着法と負染色法
３．SEMのための標本作製
４．電顕組織化学法と標識物質
５．急速凍結・凍結置換法
６．生体内凍結技法
７．フリーズレプリカ法
８．光学顕微鏡と電子顕微鏡との対比観察
VIII．クライオ電顕法
１．CEMOVIS
２．電子線結晶学
３．単粒子解析による生体高分子の構造解析
IX．走査型プローブ顕微鏡
１．走査型プローブ顕微鏡の生物試料への応用
２．高分解能原子間力顕微鏡
３．高速原子間力顕微鏡
４．走査型イオン伝導顕微鏡（イオンコンダクタンス顕微鏡）
X．多様な顕微鏡
１．X線顕微鏡
２．光音響顕微鏡
３．質量顕微鏡
XI．画像記録と画像処理
１．顕微鏡のための撮像素子
２．顕微鏡画像のデジタル処理
３．ビデオ顕微鏡
４．バーチャル顕微鏡といわゆるバーチャルスライド
XII．3次元構築と立体画像
１．連続切片からの復構，光学的断層法
２．電顕トモグラフィー法
３．立体表示と観察法
XIII．近未来の顕微鏡法と顕微鏡学の将来展望
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