医療保険改革の日仏比較
商品紹介
1970年代後半以降の日本とフランスにおける公的医療保険改革の展開を比較し、「小さな政府」志向で医療費抑制を重視してきた日本と、「大きな政府」志向で保険料の引き上げや増税といった財源拡大を行ったフランスとの異同を詳細に分析する。
目次
- 序章 先進諸国の医療保険改革―財政制約下の選択肢
本書の目的
日本とフランスの位置づけ
本書の構成
第I部 日仏における医療保険改革の分析枠組み
第1章 日仏比較の可能性と分析枠組み―先行研究の検討
第2章 日本とフランスの医療保険制度
第3章 医療政治の日仏比較
第II部 日本における医療費抑制
第4章 1980年代以降の日本における医療費抑制政策
―日本医師会はなぜ医療費抑制政策に妥協したのか？
第5章 1990年から2000年までの医療費抑制政策――1997年改正を中心として
第6章 小泉政権の医療保険改革（2001～2006年）――医療費抑制のさらなる徹底
第III部 フランスにおける医療費抑制
第7章 医療費抑制政策の遅れ
―第一次石油危機以降1980年代までのフランスの医療保険改革
第8章 医療費抑制政策制度化の挫折―1990年代のフランスの医療保険改革
第9章 医師との対決の回避から受益者負担の強化へ
―2000年代のフランスの医療保険改革
第IV部 日本における社会保障財源改革
第10章 財源改革の遅れ（1979～1989年）―消費税と社会保障の曖昧な関係
第11章 1990年から2000年までの医療保険改革と介護保険の導入―財源改革の先送り
第12章 2000年代以降の展開
第V部 フランスにおける社会保障財源改革
第13章 社会保険料の引き上げから一般社会拠出金（CSG）導入へ
第14章 1990年代以降の社会保障財源改革
終章
1．医療保険改革の分岐を説明する
2．本書の意義
3．今後の研究課題
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