序章 医療安全を学ぶことのたいせつさ
A 人はなぜ間違いをおかすのか
B 意識状態の変動と医療安全を学ぶことの意義
C 人間の3つの行動モデルと医療安全を学ぶことの意義
D 看護職を選ぶことの重さと安全努力の責務
第1章 事故防止の考え方を学ぶ
A 医療事故と看護業務
B 看護事故の構造
C 看護事故防止の考え方
第2章 診療の補助の事故防止(I) 患者に投与する業務における事故防止
A 業務特性からみた患者に投与する業務の事故防止(総論)
B 注射業務と事故防止
C 注射業務に用いる機器(輸液ポンプ・シリンジポンプ関連)での事故防止
D 輸血業務と事故防止
E 内服与薬業務と事故防止
F 経管栄養(注入)業務と事故防止
第3章 診療の補助の事故防止(II) 継続中の危険な医療行為の観察・管理における事故防止
A チューブ管理と事故防止
第4章 療養上の世話の事故防止
A 療養上の世話における2群の事故のとらえ方と防止(総論)
B 転倒・転落事故防止
C 摂食中の窒息・誤嚥事故防止
D 異食事故防止
E 入浴中の事故防止
第5章 業務領域をこえて共通する間違いと発生要因
A 業務領域をこえて共通する患者間違い
B 間違いを誘発する多重課題,タイムプレッシャーと業務途中の中断
C 新人特有の危険な思い込みと行動パターン
第6章 医療安全とコミュニケーション
A 不正確・不十分なコミュニケーションは事故の重要要因
B 事故防止のための医療職間のコミュニケーション
C 医療事故防止のための患者とのコミュニケーション
D 事故の未然防止上重要なコミュニケーション
第7章 看護師の労働安全衛生上の事故防止
A 職業感染
B 抗がん剤の曝露防止
C 放射線被曝
D ラテックスアレルギー
E 院内暴力
第8章 組織的な安全管理体制への取り組み
A 組織としての医療安全対策
B システムとしての事故防止の具体例
C 重大事故発生時の医療チームおよび組織の対応
第9章 医療安全対策の国内外の潮流
A わが国の医療安全対策の潮流
B 国外の医療安全対策の潮流と国際的連携
C 産業界から学ぶ──ヒューマン・ファクターズの取り入れ