再生医療とリハビリテーション

出版社: 三輪書店
著者:
発行日: 2018-03-26
分野: 臨床医学:外科  >  リハビリ医学
ISBN: 9784895906289
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商品紹介

再生医療の発展により、これまで困難と考えられてきた疾患の治療が可能となってきた。当初、再生医療は、後遺症や障害を残さない根治療法を目指した新規治療法と考えられていたが、臨床試験が進むにつれ、細胞治療後のリハビリテーションの重要性が示されるようになってきた。再生医療によって機能障害は改善されるため、既存のリハビリテーションにおける障害の定義付け・ゴール設定が再考され、臨床現場が大きく変わることが予想されている。完治を目指した展開を見据え、再生医療、リハ医学、ロボット工学、脳科学を融合させた知識の普及を図る第一歩となる1冊。

目次

  • 第1章 再生医療の基礎知識
    A 幹細胞とは
      1 幹細胞
      2 幹細胞の種類
      3 神経幹細胞
    B ES細胞
      1 ES細胞とは
      2 ES細胞の分類:ナイーブ型とプライム型
      3 ES細胞の培養法
      4 ES細胞の特徴:未分化性
      5 ES細胞の特徴:分化多能性
      6 さまざまなヒトES細胞の樹立法
      7 ES細胞と再生医療
    C iPS細胞
      1 iPS細胞とは:基礎と応用に活躍
      2 iPS細胞の樹立:体細胞初期化〔リプログラミング〕
      3 iPS細胞の培養:基礎研究から応用まで見据えて
      4 iPS細胞の医療応用
      5 iPS細胞の未来:最大のメリットを生かして
      6 おわりに
    D MSC
      1 MSCとは
      2 MSCの由来による特性と相違
      3 MSCの臨床応用へ向けて
    E 再生医療における細胞製造と培養技術の重要性
      1 再生医療における細胞製造の重要性
      2 細胞製造の考え方
      3 培養の特徴と継代培養
      4 おわりに

    第2章 再生医療の臨床応用
    [A.神経系]
    1 脳梗塞の再生医療
      1 脳梗塞の社会に与える影響
      2 先駆け審査指定制度の対象品目として指定
      3 医師主導治験
      4 先行した臨床研究
      5 脊髄損傷への適応拡大
    2 脊髄損傷の再生医療
      1 病態
      2 再生医療の効果・臨床応用
      3 今後の展望
    3 パーキンソン病の再生医療
      1 病態
      2 再生医療の効果・臨床応用
      3 今後の展望
    B 網膜:iPS細胞を使った再生医療
      1 網膜の構造
      2 視細胞と網膜色素上皮
      3 網膜疾患
      4 iPS細胞および立体網膜組織の自己組織化
      5 網膜細胞移植
      6 臨床:網膜色素上皮移植
      7 自家移植vs他家移植
    C 軟骨〔関節〕の再生医療
      1 はじめに
      2 従来の軟骨損傷治療
      3 軟骨損傷の細胞治療
      4 おわりに
    D 重症心不全に対する心筋再生治療法の開発
      1 はじめに
      2 心不全に対する細胞治療の開拓:injection法による混合細胞移植
      3 心不全に対する細胞治療の発展:細胞シート技術の開発
      4 筋芽細胞シートの心不全に対する機能改善のメカニズム
      5 細胞シート治療法の臨床研究および医師主導型治験への発展
    E 半月板,靱帯の再生医療
      1 病態
      2 再生医療の効果・臨床応用
      3 今後の展望

    第3章 再生医療とリハビリテーション
    over view 再生医療に求められるリハビリテーション
    1 はじめに
    [A.ロボット]
    1 サイバニクス治療:医療用HALによる機能再生治療
      1 はじめに
      2 サイバニクス治療
      3 HALの適用事例
      4 再生医療と医療用HALとの新しい融合複合治療に向けて
      5 おわりに
    2 RE-Gait
      1 はじめに
      2 RE-Gaitとは
      3 RE-Gaitの適用事例
      4 おわりに
    [B.運動療法]
    1 神経系のリハビリテーション
      1 はじめに
      2 治療ガイドラインから再生医療に求められるリハビリテーションへの飛躍 :
       「課題指向」から「賢い機能指向」+「賢い課題指向」の併用リハ治療へ
      3 片麻痺上肢
      4 片麻痺下肢, 運動障害, ADL障害
      5 歩行障害
    2 運動器系のリハビリテーション
      1 リハビリテーションの現状
      2 臨床応用:再生医療で求められるリハビリテーションとは
      3 今後の展望
    3 心臓リハビリテーションと再生医療
      1 心臓リハビリテーションの現状
      2 再生医療と心臓リハビリテーション
    C 評価法・・・中川 慧, 猪村剛史
      1 はじめに
      2 中枢神経系疾患に対する評価
      3 運動器疾患に対する評価
      4 心疾患に対する評価
      5 まとめ

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