ゲノム編集の基本原理と応用

出版社: 裳華房
著者:
発行日: 2018-06-01
分野: 基礎・関連科学  >  生物/分子生物
ISBN: 9784785358693
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2,860 円(税込)

商品紹介

2012年のCRISPR-Cas9 の開発によって,ゲノム編集はすべての研究者の技術となり,基礎から応用の幅広い分野における研究が競って進められている.本書は,ライフサイエンスの研究に興味をもつ学生をおもな対象に,ゲノム編集はどのような技術であるのか,その基本原理や改変方法について,できるだけ予備知識がなくとも理解できるように解説した.さらに,農林学・水産学・畜産学や医学など,さまざまな応用分野におけるこの技術の実例や可能性についても記載した.

目次

  • 1.ゲノム解析の基礎知識
     1.1 ゲノムとは
     1.2 ゲノムの機能

    2.ゲノム編集の基本原理:ゲノム編集ツール
     2.1 ゲノム編集ツールの開発の歴史
     2.2 様々なゲノム編集ツール
      2.2.1 分子クローニングに利用される制限酵素
      2.2.2 メガヌクレアーゼ
      2.2.3 ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)
      2.2.4 ターレン(TALEN:TALE ヌクレアーゼ)
      2.2.5 クリスパー・キャス9(CRISPR-Cas9)
      2.2.6 ゲノム編集ツールの比較
      2.2.7 Addgeneからのゲノム編集ツールの入手

    3.DNA二本鎖切断(DSB)の修復経路を利用した遺伝子の改変
     3.1 DSBの修復経路
     3.2 ゲノム編集による遺伝子ノックアウト
     3.3 ゲノム編集による遺伝子ノックイン

    4.哺乳類培養細胞でのゲノム編集
     4.1 哺乳類培養細胞での遺伝子ノックアウト
     4.2 哺乳類培養細胞での遺伝子ノックイン
     4.3 哺乳類培養細胞での一塩基レベルの改変

    5.様々な生物でのゲノム編集
     5.1 微生物でのゲノム編集
      5.1.1 微生物へのゲノム編集技術の適用
      5.1.2 様々な微生物でのゲノム編集
     5.2 動物でのゲノム編集
      5.2.1 ゲノム編集以前の動物改変技術
      5.2.2 動物でのゲノム編集による遺伝子ノックアウト
      5.2.3 動物でのゲノム編集による遺伝子ノックイン
     5.3 植物でのゲノム編集
      5.3.1 植物でのゲノム編集による遺伝子ノックアウト
      5.3.2 植物でのゲノム編集による遺伝子ノックイン

    6.ゲノム編集の発展技術
     6.1 人工転写調節因子技術
     6.2 エピゲノム編集技術
     6.3 点変異ゲノム編集技術
     6.4 核酸標識技術
     6.5 機能ドメインの集積技術
     6.6 核酸検出技術
     6.7 ゲノム編集の光制御技術

    7.ゲノム編集の農水畜産分野での利用
     7.1 農作物でのゲノム編集による品種改良
     7.2 養殖魚でのゲノム編集による品種改良
     7.3 家畜でのゲノム編集による品種改良

    8.ゲノム編集の医学分野での利用
     8.1 疾患モデル細胞・動物の作製
      8.1.1 遺伝性疾患モデル
      8.1.2 がんモデル
      8.1.3 ヒト化動物
     8.2 ゲノム編集を用いた疾患治療
      8.2.1 遺伝性疾患の体細胞治療
      8.2.2 がんの体細胞治療
      8.2.3 ウイルスの感染や増殖の抑制
      8.2.4 再生医療におけるゲノム編集の利用

    9.ゲノム編集のオフターゲット作用とモザイク現象
     9.1 オフターゲット作用
     9.2 オフターゲット作用の評価法
     9.3 オフターゲット作用を低減する技術
     9.4 導入変異のモザイク現象

    10.ゲノム編集生物の取扱いとヒト生殖細胞・受精卵・胚でのゲノム編集
     10.1 ゲノム編集と遺伝子組換え
     10.2 ゲノム編集生物の取扱い
     10.3 遺伝子ドライブ
     10.4 ヒト生殖細胞・受精卵・胚でのゲノム編集研究

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