地域の見方を変えると福祉実践が変わる
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目次
- 序 章 「視座」転換で拓ける地域福祉の新たな見方
1 地域福祉を捉えるための「概念装置」
2 なんでも「地域福祉」的状況の再考を!
3「地域」をどのように捉えるのか
4 コミュニティソーシャルワーカーと学生との連携による
ひきこもりの人への支援活動にみる「視座」の転換
5「視座」転換のための「区別」の用い方
第1章 「つながりをつくる」と「くらしをまもる」―地域福祉の2つの機能
1 実践の観点を重視した捉え方
2 地域における2つのソーシャルワークの機能
3 地域における支援の概念整理
4 「個別支援」に軸足を置いた展開とその限界
5 「つながりをつくる」機能の着眼点と方法―「地域」にアプローチする方法
第2章 「生活課題の解決」と「地域のガバナンスの構築」―システム理論で読み解く地域福祉
1 岡村理論における地域福祉論
2 岡村の地域福祉論の構成―地域組織化と福祉組織化を中心に
3 岡村理論をシステム理論で読み解く
4「主体化」と「資源化」―地域福祉のパラドックス
5「コミュニティソーシャルワークシステム」と「コミュニティワークシステム」
―地域福祉推進のための2つのシステム
第3章 「地域のガバナンスの構築」と地域福祉計画―理想と現実の狭間で
1 市町村行政における住民の参加の意義・必要性
2 地域福祉計画と地域福祉活動計画の捉え方
3 住民の主体化(主体形成)のプロセス
4 地域のニーズを把握する上での課題と地域福祉計画
5 住民参加の「ねらい」は……
6 地域共生社会の実現に向けて
第4章 社会福祉協議会の存在意義―地域福祉を推進できるのか
1 社会福祉協議会が地域福祉を「計画」的に推進することの意義
2 発展強化計画の考え方
3 地域福祉活動の計画的推進
4 地域福祉活動計画づくり
5 戦略としての地域福祉計画
6 地域福祉推進の手法としての個別支援と地域支援
7 計画の評価,そして循環的な展開へ
第5章 主体性とパターナリズム―ボランティア・住民の政策的動員をめぐって
1 「ボランティア」の定義づけ
2 ボランティアと主体性
3 ボランティアの主体形成―だれがそのことを問題にしているのか?
4 パターナリズムをめぐって
5 「展望」ではなく多様な「展開」を……
第6章 参画と協働を促すコレクティブ・アプローチ―リベラリズムかコミュニタリアニズムか
1 自己決定原則の限界
2 予防的活動としての福祉ニーズの発見とそれへの対応―孤立死を例にして
3 地域福祉が依拠するのは「リベラリズム」か「コミュニタリアニズム」か
4 地域住民の参画と協働を促すコレクティブ・アプローチ
5 「コミットメントの恣意性」の自覚を
第7章 対話と学び合いで進める「公共」の再構築―熟議のアゴラへ
1 日本的な「社会関係資本」としての地域における福祉活動
2 相互変容の機会としての対話と学び合い
3 熟議の場としての公共空間
4 共同体から公共性への展開
5 地域における“共”の再構築
終 章 地域福祉論の意味論の変遷と“いま”
1 地域の主体性・住民主体・地域組織化の重視と地域福祉論
2 在宅福祉サービスの重視と地域福祉論
3 地域自立生活の支援と地域福祉論
4 地域福祉論の原点回帰―自治型地域福祉
5 総合相談・地域づくりおよび地域福祉計画と地域福祉論