精神科治療学 33/6 2018年6月号
目次
- 特集 カタトニア（緊張病）の診断・治療を問う
特集にあたって
最近のカタトニア（緊張病）の概念
カタトニアの「操作的診断・治療」化
Fink とTaylor はカタトニアを統合失調症から解き放った─神経学的症候群としての再評価─
カタトニアに対するベンジジアゼピン治療と電気けいれん療法（ECT）
カタトニアの薬物療法（維持療法を含めて）
昏迷とカタトニア（緊張病）再考─妥当性問題とその先─
さまよえるカタトニー概念
─Kahlbaum の野心にみちた船出と，Kraepelin たちの難航をきわめた着岸─
精神疾患における運動障害─カタトニー（Kahlbaum），運動精神病（Wernicke），
精神運動障害（Kleist）における問題提起とその現代的意義─
カタトニアにおける両価性を拒絶症から読み解く─Bleuler, E. の緊張病論─
フランスのカタトニア概念
非定型精神病とカタトニア
抗NMDA 受容体脳炎とカタトニア
解離とカタトニア
発達障害とカタトニア─自閉スペクトラム症を中心として─
理念型としての緊張病
〔資料〕総合病院精神科リエゾン活動において緊張病と診断された症例の検討
─器質性緊張病に注目して─
研究報告
児童・思春期の大うつ病性障害の症状軽減時期把握のための研究
海外文献ジャーナルクラブ
ニューロダイバーシティ─自閉症と精神医学の革命的概念─
連載
〔オピニオン〕
妄想の意味，機能と出自
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