トータルケアをめざす 褥瘡予防のためのポジショニング

出版社: 照林社
著者:
発行日: 2018-10-03
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784796524469
電子書籍版: 2018-10-03 (第1版第1刷)
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商品紹介

ポジショニングを、ケアの場面だけでなく、療養生活環境全般につながるものとしてとらえ、必要な知識、観察とアセスメント、ケア技術について、わかりやすく解説。どのような物を使い、どの程度までサポートするのか、患者の身体的・病態的・環境的諸条件を総合的に分析した、適切なケアの方法を具体的に解説。

目次

  • 総論 ポジショニングはなぜ“トータルケア”なのか
     ポジショニングの定義/ポジショニング・シーンと目的/トータルケアとしてのポジショニング

    1.トータルケアに導くポジショニングの理論
     ポジショニングにおける身体の理解
      最外層にある皮膚、皮膚につながる軟部組織を感覚センサーとして考える/
      皮膚の構造と機能を理解する/感覚受容器を理解する/患者の受容感覚に配慮し、
      快適なポジショニングを行う
     動きのつながりと姿勢アライメント
      身体の動きのつながり/随意的・不随意的反射と感覚受容器/
      姿勢アライメントと反射・反応/姿勢の保持と安定性
     サポート(身体支持)実施時に知っておきたい知識
      サポートの3要素/サポートの目的と定義/臥位姿勢の特徴/圧の移動/
      クッション(支持体)の選び方
     直接的サポートと間接的サポート
      直接的サポートと間接的サポートの違い/直接的サポート/間接的サポート
     体圧分散マットレスの効果と活用
      体圧分散マットレスの効果を生かすサポート方法/姿勢の安定性と安全性を保持する/
      マットレスの固定性を保持する

    2.ポジショニングに必要なアセスメント
     褥瘡のアセスメント:褥瘡はなぜ発生するか
      そもそも「褥瘡とは?」/「外力」「応力」の重要性/注目される新しい概念
      “マイクロクライメット”
     ICF(国際生活機能分類)からみたポジショニング
      身体面だけでなく、環境面に関する観察の重要性/ポジショニングにおける環境因子/
      “環境を観る目”をもつ
     環境的要因のアセスメント
      個人的情報、身体的情報、環境的情報を収集しアセスメントする/
      視点を切り替えてアセスメントを行う
     ポジショニングにおける環境的要因と身体への影響
      環境的要因が身体や活動に及ぼす影響/物的要因/物理的要因(外力)/
      時間的要因/人的・社会的要因

    3.ポジショニングの実践
     皮膚・軟部組織にやさしいケア
      身体の持ち方(触り方)/サポート用クッションの選び方、使い方/
      体位変換時の外力の軽減方法/圧抜きの目的と方法
     ポジショニング実施時の確認事項
      ベッドの構造と機能の理解(背上げ・膝上げ軸の位置、角度の確認)/
      大転子部の位置の確認/体圧(部分圧)の確認/底付きの確認方法
     ポジショニングとサポートの方法
      半側臥位のポジショニングとサポート/仰臥位のポジショニングとサポート/
      腹臥位のポジショニングとサポート/ベッド上座位のポジショニングとサポート
     トータルケアとしてのポジショニングを指導する方法
      環境からポジショニングを考える/
      よりよいポジショニング方法を検討する「体験型グループディスカッション」
     ポジショニングと倫理
      「ポジショニング」になぜ「倫理」が関係するのか/ポジショニングに関する倫理的課題/
      ポジショニングは人間が「当たり前」に過ごせるための技術

    トータルケアをめざす ポジショニングQ&A

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

総論 ポジショニングはなぜ "トータルケア" なのか

P.14 掲載の参考文献
1. 大久保暢子, 牛山杏子, 鈴木恵理, 他 : 看護における「ポジショニング」の定義について. 日本看護技術学会誌 2011 ; 10 (1) : 121-130.
2. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 真田弘美, 宮地良樹監訳. メンリッケヘルスケア, 2014 : 22. http://www.molnlycke.jp/Documents/JPN/Wound%20Care/v2_Japan_Quick%20Reference%20Guide.pdf (2018/9/5アクセス)
3. 佐居由美 : 和文献にみる「安楽」と英文献にみる「comfort」の比較. 聖路加看護大学紀要 2004 ; 31 : 1-7.
4. 諸橋勇 : 脳血管障害のリハビリテーション. EB nursing 2011 ; 11 (2) : 162-164.
5. 岩脇陽子 : 環境の調整 ベッドメーキング. パーフェクト看護技術マニュアル-実践力向上をめざして-. 種池礼子, 岡山寧子, 中川雅子編. 照林社, 東京, 2004 : 141.
6. 世界創傷治癒学会コンセンサスドキュメント : 褥瘡予防におけるドレッシング材の役割. Wounds International, 2016 : 7.
7. 世界創傷治癒学会コンセンサスドキュメント : 褥瘡予防におけるドレッシング材の役割. Wounds International, 2016 : 6.
8. 江上京里 : 「気持ちいい」の次に何が起こるのか? . EB nursing 2008 ; 8 (4) : 402.

第1章 トータルケアに導くポジショニングの理論

P.19 掲載の参考文献
1. 北出貴則 : ポジショニング・シーティング. がん患者の褥瘡ケア. 祖父江正代, 近藤まゆみ編, 日本看護協会出版会, 東京, 2008 : 43.
2. 坂井建雄, 岡田隆夫 : 系統看護学講座 専門基礎分野, 人体の構造と機能 (1) 解剖生理学. 医学書院, 東京, 2014.
3. 傳田光洋 : 皮膚は考える. 岩波書店, 東京, 2005 : 42-43.
4. デイヴィド・J・リンデン著, 岩坂彰訳 : 触れることの科学. 河出書房新社, 2016 : 54-67.
5. 乾敏郎監修, 電子情報通信学編 : 現代電子情報通信選書 知識の森, 感覚・知覚・認知の基礎. オーム社, 東京, 2012 : 40.
6. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 宮地良樹, 真田弘美監訳, ケープ, 2010 : 12.
7. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 真田弘美, 宮地良樹監訳, メンリッケヘルスケア, 2014 : 22-23. http://www.molnlycke.jp/Documents/JPN/Wound%20Care/v2_Japan_Quick%20Reference%20Guide.pdf (2018/9/5アクセス)
P.22 掲載の参考文献
1. 齋藤宏, 矢谷令子, 丸山仁司 : 姿勢反射. 姿勢と動作ADLその基礎から応用 22
2. 一般社団法人日本褥瘡学会ホームページ用語集 : ポジショニング. http://www.jspu.org/jpn/journal/yougo.html#positioning (2018/9/5アクセス)
3. 齋藤宏, 矢谷令子, 丸山仁司 : 姿勢と動作にかかわる身体構造と機能. 姿勢と動作 ADLその基礎から応用 第3版. メヂカルフレンド社, 東京, 2010 : 15.
4. 齋藤宏, 矢谷令子, 丸山仁司 : 身体力学. 姿勢と動作 ADLその基礎から応用 第3版. メヂカルフレンド社, 東京, 2010 : 8.
P.29 掲載の参考文献
1. 一般社団法人日本褥瘡学会ホームページ用語集 : ポジショニング. http://www.jspu.org/jpn/journal/yougo.html#positioning (2018/9/5アクセス)
2. 北出貴則 : ポジショニング・シーティング. がん患者の褥瘡ケア. 祖父江正代, 近藤まゆみ編, 日本看護協会出版会, 東京, 2008 : 42.
P.38 掲載の参考文献
1. 北出貴則監修 : 明日から役立つポジショニング実践ハンドブック. アイ・ソネックス, 2017 : 8. http://www.nasent.net/catalog/ (2018/9/5アクセス)
2. 北出貴則監修 : 明日から役立つポジショニング実践ハンドブック. アイ・ソネックス, 2017 : 9.
P.42 掲載の参考文献
1. 北出貴則監修 : 明日から役立つポジショニング実践ハンドブック. アイ・ソネックス, 2017. http://www.nasent.net/catalog/ (2018/9/5アクセス)

第2章 ポジショニングに必要なアセスメント

P.47 掲載の参考文献
1. 一般社団法人日本褥瘡学会編 : 褥瘡発生のメカニズム. 褥瘡予防・管理ガイドライン. 照林社, 東京, 2009 : 18.
2. Berlowitz DR, Brienza DM : Are all pressure ulcers the result of deep tissue injury? A review of the literature. Ostomy Wound Manage 2007 ; 53 (10) : 34-38.
3. 高橋誠 : 力学からみた褥瘡の発症機序. よくわかって役にたつ 新 褥瘡のすべて. 宮地良樹, 真田弘美編著. 永井書店, 東京, 2006 : 12-13.
4. 市岡滋 : 生体反応からみた褥瘡の発症機序. よくわかって役にたつ 新 褥瘡のすべて. 宮地良樹, 真田弘美編著. 永井書店, 東京, 2006 : 17-20.
5. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 真田弘美, 宮地良樹監訳. メンリッケヘルスケア, 2014 : 19 http://www.molnlycke.jp/Documents/JPN/Wound%20Care/v2_Japan_Quick%20Reference%20Guide.pdf (2018/9/5アクセス)
6. 世界創傷治癒学会コンセンサスドキュメント : 褥瘡予防におけるドレッシング材の役割. Wounds International, 2016 : 6.
7. 世界創傷治癒学会コンセンサスドキュメント : 褥瘡予防におけるドレッシング材の役割. Wounds International, 2016 : 7.
8. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 真田弘美, 宮地良樹監訳. メンリッケヘルスケア, 2014 : 18.
P.49 掲載の参考文献
1. 障害者福祉研究会編 : ICF国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-. 中央法規出版, 東京, 2002.
2. 山崎宏大, 永吉恭子, 北出貴則 : リハビリテーション専門職の褥瘡教育の現状について (第2報). 褥瘡会誌 2017 ; 19 (3) : 369.
3. 北出貴則 : ポジショニングには環境を観る視点が大切. 褥瘡会誌 2015 ; 17 (2) : 87-91.
P.52 掲載の参考文献
1. 一般社団法人日本褥瘡学会編 : 褥瘡ガイドブック (第2版). 照林社, 東京, 2012.
2. 北出貴則監修 : 明日から役立つポジショニング実践ハンドブック. アイ・ソネックス, 2017. http://www.nasent.net/catalog/ (2018/9/5アクセス)
P.67 掲載の参考文献
1. 一般社団法人日本褥瘡学会ホームページ用語集 : ポジショニング. http://www.jspu.org/jpn/journal/yougo.html#yougu (2018/9/5アクセス)
2. 一般社団法人日本褥瘡学会編 : 臥位 (3) 体圧分散マットレス・用具. 在宅褥瘡予防・治療ガイドブック 第3版. 照林社, 東京, 2015 : 57.
3. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 真田弘美, 宮地良樹監訳. メンリッケヘルスケア, 2014 : 22. http://www.molnlycke.jp/Documents/JPN/Wound%20Care/v2_Japan_Quick%20Reference%20Guide.pdf (2018/9/5アクセス)
4. 一般社団法人日本褥瘡学会編 : 医療関連機器圧迫創傷の予防・管理の基本. ベストプラクティス 医療関連機器圧迫創傷の予防と管理. 照林社, 東京, 2016 : 19-22.
5. 田村照子 : 衣服圧の功罪. 日本家政学会誌 2000 ; 51 (11) : 1089-1092.
6. 松井優子, 松本勝 : 摩擦・ずれを防ぐ有効なポジショニングとスモールチェンジ法. 真田弘美, 市岡滋, 溝上祐子編. 進化を続ける! 褥瘡・創傷 治療・ケアアップデート. 照林社, 東京, 2016 : 38-40.
7. 野呂志津子, 山口智子, 佐藤奈津美, 他 : ボックスシーツと従来シーツとのずれ・しわの比較検証. 日本看護技術学会誌 2013 ; 12 (2) : 59-63.
8. 永吉恭子, 高橋明美, 前田真由美, 他 : リハビリテーション専門職の褥瘡教育の現状について. 褥瘡会誌 2016 ; 18 (3) : 375.
9. 山崎宏大, 永吉恭子, 北出貴則 : リハビリテーション専門職の褥瘡教育の現状について (第2報). 褥瘡会誌 2017 ; 19 (3) : 369.

第3章 ポジショニングの実践

P.95 掲載の参考文献
1. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版. 真田弘美, 宮地良樹監訳. メンリッケヘルスケア, 2014 : 22-24. http://www.molnlycke.jp/Documents/JPN/Wound%20Care/v2_Japan_Quick%20Reference%20Guide.pdf (2018/9/5アクセス)
P.100 掲載の参考文献
1. 江本秀斗 : 基本的事項 No.3 ヒポクラテスと医の倫理. 日本医師会ホームページ. http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/k3.html (2018/9/5アクセス)
2. 滝本禎之 : 臨床倫理の実践 : 医療倫理の基本四原則. 心身医学 2014 ; 54 (4) : 371-372.

トータルケアをめざす ポジショニングQ & A

P.105 掲載の参考文献
1. EPUAP, NPUAP, PPPIA : 褥瘡の予防と治療 クイックリファレンスガイド日本語版 (真田弘美, 宮地良樹 監訳). メンリッケヘルスケア, 2014 : 26. http://www.molnlycke.jp/Documents/JPN/Wound%20Care/v2_Japan_Quick%20Reference%20Guide.pdf (2018/9/5アクセス)

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