横断的に見る老年医学
目次
- 第1章 アミロイド関連疾患
1．血清アミロイドAたんぱく（serum amyloid A protein: SAA）
2．心臓アミロイドーシス
（免疫グロブリン軽鎖アミロイドーシスとトランスサイレチン関連アミロイドーシス）
3．ナトリウム利尿ペプチドもアミロイドか？
考察：アミロイドの本態をもう一度考える
第2章 高齢者に多い薬疹（drug eruption）と免疫再構築症候群（IRIS）
1．施設で観察される薬疹の実態
2．眠れるウイルスの目覚め
3．薬物過敏症の機作を再考する
第3章 自己免疫疾患：抗体病という皮肉な名前がぴったりしてきた
1．古典的自己免疫疾患の典型例としての重症筋無力症
2．細菌あるいはウイルス感染との関連性が明らかなギラン・バレ症候群
3．ANCA関連疾患とGoodpasture 症候群：
微生物ペプタイドとの相同性から読み取る抗体病の実態
4．傍腫瘍性神経症候群
5．自己免疫現象の基本となる、リンパ球による「自己・非自己」の識別機構
第4章 結石症
1．腎結石
2．胆石
第5章 COPD （慢性閉塞性肺疾患）
1．慢性閉塞性肺疾患（chronic obstructive pulmonary disease）とは何か
2．COPDと転倒
3．COPDと肺梗塞
4．施設で起こった事故により、COPDの重要性を改めて認識した話
第6章 CKD（慢性腎臓病）：ガイドラインの問題点をつく
1．CKDの定義と段階分類
2．クレアチニン値による重症度判定の問題点
3．血圧とクレアチニン/アルブミン
4．ESKD（endstage kidney disease）における電解質の変化
5．．慢性腎臓病（CKD）/腎不全の再燃（exacerbation）
第7章 進化し続ける医療のガイドライン
1．敗血症の診断と治療
2．生活習慣病：治療ガイドラインに盛り込まれていない裏話
3.「遵守させるガイドライン」から「医師にも患者にも考えさせる診療指針」への転換：
食物アレルギーとPSAによる前立腺がん診断を見本にして
第8章 医療における情報交換
1．情報交換に基本的な役割をもつガイドライン
2．日本の医学・医療に求められる変革
3．医学・医療の進歩を社会に還元する
（大衆に理解してもらう、患者とその家族に病気についての説明をする）ことが大切
4．総合医療は可能か：考える内科医、考える看護師を育てる
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