高齢化が進む昨今、高齢入院者における認知症の割合の増加は看過できない重大な問題である。認知症患者さんへの治療をスムーズに進めるために、認知機能低下に伴う転倒、せん妄、睡眠障害など予想されるあらゆる難題をいかに乗り越えていくかは、現場の大きな課題となる。本書は、医師、看護師をはじめとするすべての医療者に向けて、認知症に関する基本的な解説、認知症やそれが疑われる高齢患者さんへの実践的な対応、地域連携等を前提とする退院へのフォローなど、具体的なマニュアルを紹介する。コンパクトな判型なので、医療現場での疑問等にも即座に対応できる。