エビデンスに基づく学校メンタルヘルスの実践

出版社: 明石書店
著者:
発行日: 2018-12-10
分野: 衛生・公衆衛生  >  環境/産業/疫学
ISBN: 9784750347684
書籍・雑誌
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2,750 円(税込)

商品紹介

学校で常に起こっている子どもの自殺、いじめ、学級崩壊、登校不能状態に対し、いつでも誰でも取り組めるサポートの仕組みはないのだろうか。三重県医師会が中心となり、教員、スクールカウンセラーと15年にもわたり行った「学校メンタルヘルス活動」の実践をもとに集成した、小・中・高の児童生徒が抱える問題への予防と解消に有効な実用書。

目次

  • 第I部 「学校メンタルヘルス」パッケージ化のためのマニュアル

    第1章 三重県医師会・学校メンタルヘルス活動のコンセプト

    第2章 実際の流れと進め方

    第3章 学校が準備しなければならない作業

    第4章 3種類のアンケート検査とその読み方
     1.QU(Questionnaire-Utilities)
     2.クーパースミス自尊感情検査(Coopersmith セルフエスティーム)
       付録1:小学校5年生以上版 クーパースミスの自尊感情のアンケート
     3.健康症状検査:項目とその読み方
       資料1:健康症状検査用紙とその結果 中学生用(平成25年度)
       資料2:健康症状検査用紙とその結果 中学生用(平成26年度)

    第II部 現場での実践活動

    第5章 学校・担任・学年部教員が取り組む実践
        ―実際の学校での取り組み/クラス検討・症例検討会の進め方・流れ

    第6章 学校メンタルへルス活動の果たす問題予防効果
     その1.個人の生徒への効果
      1.いじめ・嫌がらせ防止例の1例
      2.気分変調症からうつ病エピソードの予防例
      3.登校不能状態の解消例 中学1年、男子
      さいごに
     その2.クラス・学校としての取り組みによる効果
      1.この取り組みで見られるうつ病への予防効果
      2.学校メンタルヘルス活動の登校不能状態への予防改善効果
      3.学年崩壊(2 クラスでの学級崩壊)防止対応
     その3.特に、自殺予防効果について
      1.希死念慮・自殺企図生徒の自殺防止対応例―こまめな対応が生徒を変える
      2.希死念慮・自傷行為のリスク要因
      3.この取り組みで見られる希死念慮・自殺企図の系統的対応による予防効果

    第7章 学校でのハイリスク例と医療機関受診例(臨床例)は同じか、異なるか
      はじめに
      症例1:学校では学力優秀だが、QUで要支援群となった例(中学1年 男子)
      症例2:学校ではクラスの中での人間関係の問題と思われた例(中学2年 女子)
      症例3:学校では気分の動揺が目立つことなく、身体疾患と思われていた例(中学1年 女子)

    第8章 活動の有効性―そもそもこの活動は何をしていることになるのか
      1.経験的有効性
      2.記述統計結果(エビデンスのある結果)
      3.取り組み成果の評価

    第III部 学校メンタルヘルス活動の波及効果

    第9章 この活動の教員に対する影響
     1.「学校におけるメンタルヘルスのかさ上げ活動」に対する教員の意識調査
     2.学校メンタルヘルス活動が教員の精神障害理解に及ぼす影響

    第IV部 学校メンタルヘルスの今日的課題と背景問題

    第10章 今、なぜ、学校メンタルヘルスが切迫した課題なのか
     1.日本の児童・生徒の現実
     2.学校現場での生徒の現実
     3.気になる生徒への望ましい介入方法

    第11章 背景問題の考察―なぜ学校メンタルヘルス活動が馴染みにくいか
     1.学校メンタルへルスの理解困難要因について
     2.実際の取り組みのメリットとリミテーション

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