病棟で役立つ せん妄の予防と対応

出版社: 文光堂
著者:
発行日: 2019-02-15
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784830636271
電子書籍版: 2019-02-15 (第1版第1刷)
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商品紹介

せん妄は総合病院の入院患者の2~3割に認められ,高齢者では4割に発症するといわれている.せん妄によって,基礎疾患の治療に支障を生じることが問題となっている.せん妄症例は内科医のほうが精神科医よりも多く経験しているとも言われており,精神科医のいない病院では病棟医がせん妄のプロフェッショナルになるしかない.本書では読者対象を精神科医のいない病院の病棟医,内科医として,せん妄の定義・対処法・予防法について,ケーススタディを交えて具体的に解説.著者の施設で実践している,認知症・せん妄サポートチーム(DST)の取り組みについても触れ,読み物としても楽しめる実践的な内容となっている.

目次

  • 1章 せん妄とはどのようなものか?
     1 せん妄の定義
     2 せん妄の症状:幻覚・妄想との関係
     3 せん妄を引き起こす要因
     4 せん妄の病型
     5 症状や原因によるせん妄の分類
     6 せん妄と認知症の関係

    2章 ケーススタディ:せん妄症例の実際
     CASE 1 80代,男性:既往に認知症のない患者
     CASE 2 70代,女性:既往に認知症のある患者
     CASE 3 80代,女性:外科手術後の患者
     CASE 4 内科系疾患の患者(1)
          80代,女性:心原性脳塞栓,rt-PA施行後
     CASE 5 内科系疾患の患者(2)
          80代,女性:心不全
     CASE 6 内科系疾患の患者(3)
          80代,男性:心不全で入院し偽痛風を合併した症例
     CASE 7 内科系疾患の患者(4)
          80代,女性:下肢蜂窩織炎
     CASE 8 整形外科疾患の患者(1)
          80代,女性:右大腿骨頸部骨折
     CASE 9 整形外科疾患の患者(2)
          70代,男性:右大腿骨頸部骨折
     CASE 10 ICU/HCU入室中の患者(1)
          80代,男性:鼠径ヘルニア嵌頓
     CASE 11 ICU/HCU入室中の患者(2)
          70代,男性:心筋梗塞,心臓カテーテル治療後

    3章 入院患者のせん妄に対する取り組み-DSTによる回診
     1 認知症ケア加算
     2 認知症ケアにおける多職種連携

    4章 せん妄への対応-精神科不在の医療機関でできること
     1 せん妄予防に必要なこと
     2 薬物療法~抗精神病薬・睡眠薬等の使い方~
     3 非薬物療法
     4 身体抑制を行わない対応について~急性期病院の目指すもの~
     5 せん妄のある患者が施設入所となる場合
        ~医介連携への取り組み~

    巻末附録
     (1)せん妄の予防と対策 患者様・ご家族用パンフレット
     (2)せん妄のケア
     (3)認知症高齢者の日常生活自立度判定基準からの
       認知症ケア加算対象者フローチャート

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

1章 せん妄とはどのようなものか ?

P.29 掲載の参考文献
2) 古茶大樹 : 4. 高齢者の幻覚・妄想. 日老医誌 49 : 555-560, 2012
3) 長谷川典子ほか : 2. 認知症とせん妄. 日老医誌 51 : 422-427, 2014
4) Lipowski ZJ : Delirium : Acute confusional states. Oxford University Press, 1990
5) 竹内崇 : せん妄の診断と治療. ICUとCCU 36 : 159-165, 2012
6) 寺田整司 : 3. 高齢者せん妄の薬物治療. 日老医誌 51 : 428-435, 2014
7) 独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターホームページ : 1. アルコールの基礎知識. (http://www.kurihama-med.jp/info_box/al_1_8.html/)
8) 「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会編 : 認知症疾患診療ガイドライン 2017, CQ4A-10 適度な飲酒は認知機能の低下や認知症の予防に有効. p 139-140, 医学書院, 2017
9) 独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターホームページ : 5. アルコール依存症. (http://www.kurihama-med.jp/outpatient/clinic/cl_alcohol_shindan_kijun.html/)
10) 齋藤利和 : アルコール依存症の治療. 医学のあゆみ 254 : 955-958, 2015
11) 星野晴彦 : 別冊 日本臨牀 新領域別症候群シリーズ No.30 神経症候群 (第2版) V, XII. 医薬品副作用, 中毒性疾患 2- (2) -2) エタノール. p 660-665, 2014
12) 諸岡了介ほか : 現代の看取りにおける『お迎え』体験の語り-在宅ホスピス遺族アンケートから-. 死生学研究 9 : 205-223, 2008
14) 「アルツハイマー型, レビー小体型認知症を支えるアリセプト」ホームページ : レビー小体型認知症 (DLB)の臨床診断基準 (2017年改訂版). (http://www.aricept.jp/about/lewy/shindan.html)
15) 清藤大輔ほか : 仙台近郊圏における「お迎え」現象の示唆するもの-在宅ホスピス実践の場から-. 緩和医療学 4 : 43-50, 2002
17) 野村俊明 : (3) 認知症と紛らわしい疾患の見きわめ (2) せん妄と認知症. 日本医事新報 4862 : 41-45, 2017
P.30 掲載の参考文献
青木芳恵 : 葬儀の日に聞いたお迎え現象と知らせの体験. ホスピスケアと在宅ケア 24 : 274-274, 2016

3章 入院患者のせん妄に対する取り組み - DSTによる回診

P.78 掲載の参考文献
1) 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/enlightenment/8020/
P.80 掲載の参考文献
1) 厚生労働省 : 10. 平成28年度診療報酬改定について. (http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000115365_1.pdf)
2) 厚生労働省 : 障害高齢者の日常生活自立度 (寝たきり度). (http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077382.pdf)

4章 せん妄への対応 - 精神科不在の医療機関でできること

P.112 掲載の参考文献
1) 平成27年度厚生労働科学研究費補助金 (厚生労働科学特別研究事業) 認知症に対するかかりつけ医の向精神薬使用の適正化に関する調査研究班 : かかりつけ医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン (第2版). (http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000135953.html)
2) 寺田整司 : 特集 高齢者のせん妄 3. 高齢者せん妄の薬物治療. 日老医誌 51 : 428-435, 2014
3) 厚生労働省健康局 : 健康づくりのための睡眠指針 2014. (https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf)
4) 国立長寿医療研究センター : 認知症・せん妄サポートチームマニュアル. (http://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/documents/DST2016.pdf
5) 中村真樹ほか : 治療薬を使いこなす 非Bz系・Bz系睡眠薬-基本を知る. 薬事 56 : 497-503, 2014
6) 小田真司ほか : Z-drugとベンゾジアゼピン系睡眠薬の転倒率調査. 新薬と臨床 64 : 1468-1473, 2015
7) 日本老年医学会 : 「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015」に対するパブリックコメントのまとめと回答. (https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20150427_01_01.pdf)
8) 本田美和子ほか : ユマニチュード入門. 医学書院, 2014
9) 一條智康 : ユマニチュードを学ぶ. Jpn J Psychosom Med 57 : 1143-1150, 2017
10) 本田美和子 : III ケア各論 優しさを伝えるケア技術 : ユマニチュード. 臨精医 45 : 573-577, 2016
11) 日本看護協会 : 看護実践情報-安全確保と倫理. (https://www.nurse.or.jp/nursing/practice/rinri/text/basic/problem/anzen.html)
P.113 掲載の参考文献
1) 三好功峰 : 夕暮れ症候群Sundowning Syndrome. 老年精神医学雑誌 3 : 555-557, 1992
2) 日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会監修 : 認知症疾患診療ガイドライン 2017. 医学書院, 2017

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