老い 人文学・ケアの現場・老年学

出版社: ポラーノ出版
著者:
発行日: 2019-03-28
分野: 臨床医学:内科  >  老人医学
ISBN: 9784908765179
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6,380 円(税込)

商品紹介

超高齢、人口減少社会を迎えた現代の日本。終活、グレイヘア、人生100年時代など次々とあたらしい言葉が生まれ、氾濫している……。こうした時代に、私たちは「老い」をいかに捉えどのように向き合えば良いのだろうか。過去の日本、現代の日本、そして日本と異なる文化圏へと時空を行き来しながら、「老い」の多様な姿を見つめ、「老い」をめぐる豊かな思索に迫り、人文学と老年学との架橋を目指す一冊。

目次

  • 序 老い―ケアの現場に根ざした人文学か老年学へ

    1部 現代日本における「老い」
     1章 ケアと「迷惑」
        ―なぜ今日の高齢者はこれほどに「迷惑」を口にするのか
     2章 訪問看護師と老人専門看護師の老いに対する価値観
     3章 高齢者ケアに携わっている支援者の老年観
        ―看護師、保健師、理学療法士の語りから
     4章 意思決定と感情の能力
     5章 現代日本における「老い」と科学技術政策
     6章 先端科学技術を活用したリハビリテーションの現状とその可能性

    2部 変容する「老い」
     7章 『栄花物語』における「老い」の観念について
     8章 『高野山往生伝』に見る老いと死
        ―琳賢の「弥勒像」安置について
     9章 長生きはめでたいことなのか?
        ―『徒然草』注釈から見る17世紀における「老い」の観念
     10章 其弊は廃すべし、其制は廃すべからず
         ―穂積陳重『隠居論』における社会進化と「老い」
     11章 明治末から大正期におけるメチニコフの「老い」をめぐる言説の受容
     12章 1960年代以前における献体運動と白菊会
     13章 翁童というナラティブ―『フランダースの犬』受容から考える

    3部 「老い」の多王政
     14章 老いの境界―西洋の知見から
     15章 中世ヨーロッパの修道院における看取り
         ―ハイスターバッハのカエサリウス『奇跡についての対話』を手がかりに
     16章 「自分が何者であるかも判らない」
         ―ボーヴォワール『老い』に対する現象学的アプローチ
     17章 儒家の養老思想およびその現代社会における意義について
     18章 中国における高齢者ターミナルケアの歴史と現在
     終章 「老い」をめぐる人文学研究から「老年人文学」へ

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