医事紛争を防げ! 演習で学ぶ医師・看護記録

出版社: 金芳堂
著者:
発行日: 2019-05-01
分野: 医学一般  >  病院管理学
ISBN: 9784765317856
電子書籍版: 2019-05-01 (第1版第1刷)
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商品紹介

総合プロブレム方式でカルテを記載することが当たり前となった今、しかしそれでもカルテを十分に書くことができない医師・看護師は多い。そこでどのような点に気をつければ適切な記載ができるのか、具体的な記述とは何かを明らかにした。
そしてその具体的な記述を身につけることができれば、院内のコミュニケーションだけでなく、もしも医事紛争に巻き込まれてしまったときでも記載十分となり、訴訟対策になることを判例を通してわかりやすく示しているので、カルテの書き方を学びたい若手だけでなく、医療安全業務管理者も必読である。

目次

  • 第1部 医事紛争を防ぐことができる記録とは
     第1章 なぜ診療記録は必要なのでしょうか? ― 記録する目的は?
     第2章 望ましい診療記録の記載方法とは
     第3章 カルテ開示 ― 誰にでも見せられる記録ですか?
     第4章 インフォームド・コンセント ― 説明状況が記録からわかりますか?
     第5章 なぜ医療安全管理に記録が重要ですか? ― 裁判例を見てみましょう

    第2部 「模擬カルテ開示」で記録を改善する
     第6章 記録を見直していますか? ― 記録監査
     第7章 「模擬カルテ開示」とは
     第8章 「模擬カルテ開示」の有効性
     第9章 記載教育における他の取り組み ― 学生・研修医などを対象として

    第3部 演習と解説 ― 実際に「模擬カルテ開示」を体験しよう
     第10章 シナリオの使い方
     第11章 さあ、やってみよう!

この書籍の参考文献

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参考文献

P.137 掲載の参考文献
1) 須貝和則 : 実践&入門 診療情報管理パーフェクトガイド. 医学通信社. 2016.
2) 嶋崎明美他 : インシデントの記録と医療安全管理. 医療事故・紛争対応研究会誌 2009 ; 3 ; 30-35.
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5) 日本診療情報管理学会 (編集) : 診療情報学 第2版. 医学書院. 2015.
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11) 坂本すが他編著, 日本医療マネジメント学会 (監修) : そのときどうする? 予期せぬ急変・死亡時の現場対応マニュアル-医療事故調査制度の仕組みと, マンガ事例で学ぶ判断・対応・記録法. メデイカ出版. 2016.
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13) 市村尚子 : "見える記録" を書くコツ : 名古屋日総研出版. 2010.
14) 友納理緒 : 裁判で役立った看護記録を見てみよう~導入編~. 看護きろくと看護過程 2013 ; 23 ; 6 : 2-6.
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17) 岡村祐聡 : POSを活用するすべての医療者のためのSAOPパーフェクト・トレーニング. 診断と治療社. 2010.
18) 羽白清 : POSのカルテ/POMRの正しい書き方 改訂2版. 金芳堂. 2005.
19) 佐藤健太 : 「型」が身につくカルテの書き方. 医学書院. 2015.
20) 大口祐矢 : 看護の現場ですぐに役立つ看護記録の書き方. 秀和システム. 2015.
21) 山口求 : 電子カルテ時代だからこそ必要なSOAP書き方が事例で見える. 日総研出版. 2014.
22) 清水佐智子 : 見てわかる看護記録. 日総研出版. 2016.
23) 内科学会研鑽会 (編集) : カルテはこう書け! 目からウロコ「総合プロブレム方式」. 新興医学出版社. 2013.
24) 日経メディカル (編集) : 医療訴訟のここがポイント 注目判例に学ぶ医療トラブル回避術 (2). 日経BP社. 2015.
25) 佐藤郁恵 : SOAP記録が適切にできない場合の問題点と修正ポイント. 看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 51-53.
26) 平林慶史 : なぜ「ちゃんと相手に伝わる」記録が書けないのか? 看護人材育成 2013 ; 10 ; 61-66.
27) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現. 客観性に乏しく誤解を招きやすい表現 (1) あいまいで状況が読み取りにくい表現. 看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 88-91.
28) 友納理緒 : 「よい看護記録」とは. 看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 80-83.
29) 東京都立病院看護部科長会 : 適切で効率的な書き方がわかる看護記録パーフェクトガイド. 学研メディカル秀潤社. 2013.
30) 友納理緒 : 判例や事例から法的に問題ない記録を学ぶ. 看護きろくと看護過程 2013 ; 25 ; 6-12.
31) 鵜澤久美子 : 病態が安定している患者の看護記録. 看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 24-27.
32) 鈴木荘太郎他 : 医療安全管理と診療情報. 診療録管理 2004 ; 16 ; 3-7.
34) 診療情報の提供等に関するガイドライン : 厚生労働省医政発第0912001号 (2003.9.12).
35) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 尊厳の尊重 (1) 性格に関する否定的な表現. 看護きろくと看護過程 2014 ; 24 ; 69-72.
36) 患者の権利法をつくる会 (編集) : カルテ開示-自分の医師記録を見るために. 明石書店. 1997.
37) 開原成充 : 診療記録の開示と医療者側の課題. ジュリスト 1998 ; 1142 ; 37-41.
38) Robert D. Truog, et al : Talking with Patients and Families about Medical Error. A Guide for Education and Practice. John Hopkins University Press. 2011. (和田仁孝監訳 : 医療事故後の情報開示 患者・家族との対話のために. シーニュ. 2015)
39) 清水英俊 : 患者専用端末による「共同の営み」医療の実践. 医療安全 2006 ; 9 ; 44-47.
40) 石川寛俊他 : カルテ改ざんはなぜ起きる 検証 : 日本と海外. 日本評論社. 2006.
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43) 佐原弘子 : 倫理的問題に関する記録と法的な関係. 看護きろくと看護過程 2013 ; 23 ; 87-91.
44) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 尊厳の尊重 (2) 状態に関する否定的な表現. 看護きろくと看護過程 2014 ; 24 ; 84-86.
45) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 尊厳の尊重 (3) 態度に関する否定的な表現. 看護きろくと看護過程 2014 ; 24 ; 85-87.
46) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 人々の保護, 安全確保の表現 (3) 入院ルールからの逸脱の表現他看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 99-103.
47) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 平等な看護の提供 (2) 宗教・病気への偏見・差別の表現. 看護きろくと看護過程 2014 ; 24 ; 76-79.
48) 飯田修平 (編集) : 医療安全管理者必携 医療安全管理テキスト 第3版. 日本規格協会. 2015.
49) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 信頼関係に基づく看護についての表現 (1) 患者の暴言・暴力の表現. 看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 98-103.
50) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 平等な看護の提供 (1) 人種・民族・社会的地位への偏見・差別の表現. 看護きろくと看護過程 2014 ; 24 ; 13-16.
51) 友納理緒 : 看護記録には何を書くか? 看護きろくと看護過程 2014 ; 24 ; 83-87.
52) 福崎博孝他 : 裁判例から学ぶインフォームド・コンセント. 民事法研究会. 2015.
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54) 前田正一 (編集) : インフォームド・コンセント-その理論と書式実例. 医学書院. 2005.
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56) 長野展久 : 医療事故の舞台裏-25のケースから学ぶ日常診療の心得. 医学書院. 2012.
57) 尾内康彦 : やさしいだけじゃ医療は守れない! 患者トラブルを解決する「技術」. 日経BP社. 2012.
58) 飯田修平 (編著) : 院内医療事故調査の指針 第2版 : 事故発生時の適切な対応が時系列でわかる. メデイカ出版. 2015.
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63) 日本医療評価機構 : 医療事故情報収集等事業 報告書・年報 : http://www.med-safe.jp/contents/report/index.html
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71) 石綿啓子他 : 開示請求に対応できる倫理面に配慮した記録の表現 人々の保護, 安全確保の表現 (1) 身体拘束・抑制の表現. 看護きろくと看護過程 2015 ; 25 ; 84-87.
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