医療コーチング ワークブック

出版社： 中外医学社
著者：
発行日： 2019-05-01
分野： 医学一般  >  医学概論
ISBN： 9784498048706
電子書籍版： 2019-05-01 （1版1刷）
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商品紹介

医療が複雑化したことにより多職種協働が当たり前の時代となった今、医療コーチングが注目されています。コーチングは、安全で効率的な医療を提供し、他職種を尊重し職種間で学びあう組織の構築を目指すために有効な手段です。本書は、随所にエクササイズやディスカッションを盛り込み、医療現場に活かせる具体的なコーチングスキルを学べる書となっています。

目次

  • Chapter　I　コーチングの基礎的理解
    　Chapter　I-1　コーチングとは何か
    　　コーチングの概要
    　　コーチングの3原則
    　　コーチに求められる資質・スキル
    　　コーチングと混同されやすい手法・コーチングへの誤解
    　　医療分野のコーチングで注意すべきこと
    　Chapter　I-2　コーチングの歴史と背景
    　　コーチングの歴史
    　　言語論的転回
    　　コミュニケーションの社会学
    　　メディカルコーチング
    　Chapter　I-3　保健医療福祉分野におけるコーチングのエビデンス
    　　患者をクライアントとしたコーチングの概要
    　　脊髄小脳変性症者へのコーチング
    　　コーチングの教育研修
    　　エビデンス構築に向けた今後の課題

    Chapter　II　多職種連携医療に活かすコーチングスキル
    　Chapter　II-1　理想的なチーム医療の姿
    　　組織のタイプ
    　　価値共創型組織の事例
    　Chapter　II-2　医療従事者がコーチングを学ぶ意義
    　　患者との対話
    　　患者中心医療の組織作り
    　Chapter　II-3　信頼関係とペーシング
    　　職場の信頼関係を考える
    　　信頼されない人の特徴
    　　相手の安心感を生み出し，信頼関係を築くスキル「ペーシング」
    　Chapter　II-4　聴く
    　　なぜ，「聴く」必要があるのか
    　　話を聴く際のポイント
    　　相手の自発的な気づきを生み出す
    　Chapter　II-5　タイプ分けTM
    　　「タイプ分けTM」とは
    　　職種別のタイプ傾向
    　　「タイプ分けTM」の活用法・注意点
    　Chapter　II-6　承認
    　　「承認」とは
    　　承認のレパートリーを増やす
    　　個別対応を意識した承認を行う
    　Chapter　II-7　フィードバック
    　　自己認識力を高める
    　　「フィードバック」とは
    　Chapter　II-8　アカウンタビリティ
    　　主体性の高い組織，低い組織
    　　アカウンタビリティを発揮する
    　　ビクティムの扱い方
    　　「アカウンタビリティを引き出す」コーチング
    　Chapter　II-9　提案・要望
    　　コーチングスキル「提案」
    　　コーチングスキル「要望」
    　Chapter　II-10　コーチングフロー
    　　コーチングの「型」を知る
    　　3分間コーチング
    　Chapter　II-11　効果的な質問をする
    　　人は「質問」に支配されている
    　　コーチングスキル「質問」
    　　質問のバリエーションを広げる
    　Chapter II-12　リーダーシップ
    　　良いリーダー，悪いリーダー
    　　コーチ型リーダーが求められる理由
    　　タイプ別リーダーシップ発揮方法
    　Chapter　II-13　多職種コミュニケーションを活性化させる
    　　ファシリテーションのポイント
    　　多職種コミュニケーションを考える
    　　院内多職種チームミーティングでの方針策定（事例）
    　　地域医療連携における医療と介護の円滑な情報共有（事例）
    　Chapter　II-14　対患者コミュニケーションとコーチング
    　　対患者コミュニケーションを考える
    　　対患者コーチングのケーススタディ

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

Chapter I コーチングの基礎的理解

P.9 掲載の参考文献
1) ジョセフ・オコナー, アンドレア・ラゲス. コーチングのすべて. 東京 : 英治出版 ; 2012.
 
2) 孫大輔. 対話する医療 人間全体を診て癒すために. 東京 : さくら舎 ; 2018.
 
3) 岡本智子, 鈴鴨よしみ, 出江紳一. コミュニケーショントレーニングが医療現場の組織活性に及ぼす影響. 医療の質・安全学会誌. 2016 ; 11 : 39-46.
 
4) 桜井一紀, 上西紀夫, 横尾英孝, 他. 医療現場で生かせる! コーチングの実践. 医事業務. 2015 ; 11.
 
5) 安藤潔, 柳澤厚生. 難病患者を支えるコーチングサポートの実際. 東京 : 真興交易医書出版部 ; 2002.
 
6) 杉野裕志, 近藤規明, 柴田一泰, 他. 全病院的なコーチングの導入と検査部の変化. 日赤検査. 2016 ; 49 : 13-8.
Medical*Online
7) 清水紀子, 山口和宣, 渡邊勝, 他. 医療機関初, 全病院的なコーチングを導入した3年間の成果と課題. 日本病院会雑誌. 2016 ; 63 : 50-5.
 
8) 鈴木義幸. コーチングの基本. 東京 : 日本実業出版社 ; 2009.
 
P.17 掲載の参考文献
1) ジョセフ・オコナー, アンドレア・ラゲス. コーチングのすべて. 東京 : 英治出版 ; 2012.
 
2) ウォルター・トルーエット アンダーソン. エスリンとアメリカの覚醒. 東京 : 誠信書房 ; 1998.
 
3) ジョセフ・オコナー, ジョン・セイモア. NLPのすすめ. チーム医療. 1994.
 
4) https://coachfederation.org/core-competencies (2018/6/6 最終アクセス)
 
5) 長谷正人, 奥村隆. コミュニケーションの社会学. 東京 : 有斐閣アルマ ; 2009.
 
6) 中岡成文. ハーバーマス-コミュニケーション的行為. 東京 : 筑摩書房 ; 2018.
 
7) 安藤潔, 柳澤厚生. 難病患者を支えるコーチングサポートの実際. 東京 : 真興交易医書出版部 ; 2002.
 
8) 安藤潔. がん患者を支えるコーチングサポートの実際. 東京 : 真興交易医書出版部 ; 2005.
 
9) 安藤潔. メディカル・コーチング Q&A. 東京 : 真興交易医書出版部 ; 2006.
 
10) 出江紳一. リハスタッフのためのコーチング活用ガイド 第2版. 東京 : 医歯薬出版 ; 2018.
 
11) Izumi S, Ando K, Ono M, et al. Effect of coaching on psychological adjustment in patients with spinocerebellar degeneration : A pilot study. Clinical Rehabilitation. 2007 ; 21 : 987-96.
PubMed
12) 安藤潔. 病院組織コーチング. 病院. 2016 ; 75 ; 6 : 464.
 
13) http://rinsho-coach.net/mt/public/hp/ (2018/6/6 最終アクセス)
 
14) http://med-coaching.org (2018/6/6 最終アクセス)
 
15) Gazelle G, Liebschutz JM, Riess H, et al. Physician Burnout : Coaching a way out. J Gen Int Med. 2015 ; 30 : 508-13.
 
16) https://www.ama-assn.org/education/coaching-medical-education-facultyhandbook (2018/6/6 最終アクセス)
 
P.19 掲載の参考文献
1) リチャード・バンドラー, ジョン・グリンダー. 魔術の構造. 新潟 : 亀田ブックサービス ; 2000.
 
2) リチャード・バンドラー, ジョン・グリンダー. ミルトン・エリクソンの催眠技法のパターン 1, 2. 東京 : 春秋社 ; 2012.
 
3) ロバート・ディルツ. 天才達のNLP戦略-NLPが解明する「天才はなぜ天才か」. VOICE. 2008.
 
P.20 掲載の参考文献
1) ケネス・ガーゲン. 社会構成主義の理論と実践-関係性が現実をつくる. 京都 : ナカニシヤ出版 ; 2004.
 
P.22 掲載の参考文献
1) 長谷正人, 奥村隆. コミュニケーションの社会学. 東京 : 有斐閣アルマ ; 2009.
 
2) 大野晋. 日本語練習帳. 東京 : 岩波書店 ; 1999.
 
P.34 掲載の参考文献
1) 吉川諒, 庄司美彩. 東北大学全学教育広報 (曙光). 2018 ; 45 : 26-8.
 
P.40 掲載の参考文献
1) Kivela K, Elo S, Kyngas H, et al. The effect of health coaching on adult patients with chronic diseases : A systematic review. Patient Educ Couns. 2014 ; 97 : 147-57.
PubMed
2) Ammentorp J, Uhrenfeldt L, Angel F, et al. Can life coaching improve health outcomes? -A systematic review of intervention studies. BMC Health Serv Res. 2013 ; 13 : 428.
PubMed
3) Izumi S, Ando K, Ono M, et al. Effect of coaching on psychological adjustment in patients with spinocerebellar degeneration : a pilot study. Clinical Rehabilitation. 2007 ; 21 : 987-96.
PubMed
4) Hayashi A, Kayama M, Ando K, et al. Analysis of subjective evaluations of the functions of tele-coaching intervention in patients with spinocerebellar degeneration. NeuroRehabilitation. 2008 ; 23 : 159-69.
PubMed
5) Michimata A, Suzukamo Y, Izumi S. Development of clinicians' communication skills infl uences the satisfaction, motivateon, and quality of life of patients with stroke. Int J Phys Med Rehabil. 2013 ; 1 : 174.
 
6) Tanabe M, Suzukamo Y, Tsuji I, et al. Communication training improves sense of performance expectancy of public health nurses engaged in Long-term elderly prevention care program. ISRN Nursing. 2012 ; 2012 : 430560.
PubMed
7) Kanetaka K, Suzukamo Y, Kakui T, et al. Impact of a communication skills training course for students of therapist training schools. Jpn J Compr Rehabil Sci. 2013 ; 4 : 47-54.
 
8) Coaching in Medical Education : A Faculty Handbook. Available from : https://www.ama-assn.org/education/coaching-medical-education-facultyhandbook (cited 2018 June 6).
 
9) 岡本智子, 鈴鴨よしみ, 出江紳一. コミュニケーショントレーニングが医療現場の組織活性に及ぼす影響. 医療の質・安全学会誌. 2016 ; 11 : 39-46.
 
10) Institute of Medicine (US) Committee on Quality of Health Care in America ; Kohn LT, Corrigan JM, Donaldson MS, editors. To Err is Human : Building a Safer Health System. Washington (DC) : National Academy Press ; 2000. p. 155-201.
 
11) Izumi S, Furusawa Y, Bansho M, et al. Identifi cation of communication skills that improve patient safety culture : analysis of a communication skills training program for university hospital staff. Jpn J Compr Rehabil Sci. 2017 ; 8 : 88-97.
 
12) Taneda K, Okumura Y, Aizawa Y. Reliability and validity of the Japanese version of the hospital survey on patient safety culture. JJQSH. 2009 ; 4 : 10-24.
 
13) Jenkinson C, Coulter A, Bruster S. The Picker Patient eXperience Questionnaire : development and validation using data from in-patient surveys in fi ve countries. Int J Qual Health Care. 2002 ; 14 : 353-8.
 
14) 曽我香織, 西本祐子, 引田紅花, 他. 患者経験価値 (PX) 調査の現状と課題. 医療マネジメント学会誌. 2019. 19 : 220-5.
 
P.42 掲載の参考文献
1) アヴェディス・ドナベディアン. 医療の質の定義と評価方法. 東京 : 健康医療評価研究機構 ; 2007.
 
2) IOM. Crossing the Quality Chasm : A new health system for the 21st century. Washington, D. C. National Academy Press ; 2001.
 

Chapter II 多職種連携医療に活かすコーチングスキル

P.50 掲載の参考文献
1) 経営力アップにつながる "栄養管理". カイゼンには「歯科の評価」を-足利赤十字病院. 最新医療経営 Phase 3. 2018 ; 3 : 28-9.
 
2) 春田淳志, 錦織宏. 医療専門職の多職種連携に関する理論について. 医学教育. 2014 ; 45 : 121-34.
Medical*Online
P.69 掲載の参考文献
1) Birdwhistell RL. Kinesics and Content : Essays on Body Motion Communication. Philadelphia : University of Pennsylvania Press ; 1970.
 
2) Mehrabian A, Ferris SR. Inference of attitudes from nonverbal communication in tow channels, J Consult Psychol. 1967 ; 31 : 248-52.
 
3) 安藤潔, 柳澤厚生. 難病患者を支えるコーチングサポートの実際. 東京 : 真興交易医書出版部 ; 2002.
 
P.75 掲載の参考文献
1) P. F. ドラッカー. マネジメント【エッセンシャル】基本と原則. 東京ダイヤモンド社 ; 2001.
 
P.82 掲載の参考文献
1) 鈴木義幸. 図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく. 東京 : ディスカヴァー・トゥエンティワン ; 2006.
 
P.103 掲載の参考文献
1) ロジャー・コナーズ, トム・スミス, クレイグ・ヒックマン. 主体的に動くアカウンタビリティ・マネジメント. 東京 : ディスカヴァー・トゥエンティワン ; 2009.
 
P.116 掲載の参考文献
1) 伊藤守. コーチングマネジメント-人と組織のハイパフォーマンスをつくる. 東京 : ディスカヴァー・トゥエンティワン ; 2002.
 
P.123 掲載の参考文献
1) Neal DT, Wood W, Quinn JM. Habits-a repeat performance. Psychological Science. 2006 ; 15 : 198-202.
 
P.130 掲載の参考文献
1) 小杉俊哉. リーダーシップ 3.0 カリスマから支援者へ. 東京 : 祥伝社 ; 2013.
 
P.132 掲載の参考文献
1) ピーター・ドラッカー. マネジメント 基本と原則. 東京 : ダイヤモンド社 ; 2001.
 
2) ピーター・ドラッカー. 非営利組織の経営. 東京 : ダイヤモンド社 ; 2007.
 
P.143 掲載の参考文献
1) 漆原次郎. 日産 驚異の会議 改革の10年が産み落としたノウハウ. 東京 : 東洋経済新報社 ; 2011.
 
2) 出江紳一. リハスタッフのためのコーチング活用ガイド 第2版. 患者支援から多職種協働までのヒューマンスキル. 東京 : 医歯薬出版 ; 2018.
 
3) 井上直子. 地域ケアにおける多職種連携とコーチング. 病院. 2017 ; 76 : 149-51.
 
P.145 掲載の参考文献
1) 細田満和子. 「チーム医療」とは何か-医療とケアに生かす社会学からのアプローチ. 日本看護協会出版会. 2012.
 
P.158 掲載の参考文献
1) Hayashi A, et al. Analysis of subjective evaluations on functions of TeleCoaching Intervention in patients with spinocerebellar degeneration. NeuroRehabilitation. 2008 ; 23, 159-69.
PubMed
P.159 掲載の参考文献
1) アーサー・クラインマン. 病いの語り. 東京 : 誠信書房 ; 1996.
 
2) Ando K, et al. Clinical Evidence Development and Education of Medical Boston ; Coaching for Narrative Based Medicine in Japan. Boston : Coaching in Leadership and Healthcare ; 2017.
 

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