内的対象喪失

出版社: 新興医学出版社
著者:
発行日: 2019-07-25
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784880025919
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:約3営業日

2,750 円(税込)

商品紹介

失った心に精神療法(心理療法)はどのように関わりうるのか―。
本書では特に親子のテーマ、心身症状を取り上げ、内的対象喪失が心身に及ぼす影響と、失った大事なことに気づき受け入れるためのプロセスについて、症例を通しわかりやすく解説しています。

目次

  • 第一部 内的対象喪失から心身症を紐解くにあたって
      第一章 対象喪失とは何か
       一 対象喪失の種類
       二 外的対象喪失と内的対象喪失
      第二章 ライフサイクルの精神分析理論
       一 フロイトの精神・性的発達論
       二 エリクソンのライフサイクル論

    第二部 親の愛情をめぐる内的対象喪失と心身症
      第三章 満たされない愛情と心身症状
       一 満たされない愛情と神経性過食症
       二 満たされない愛情と多様な身体症状
      第四章 乳幼児期と内的対象喪失
       一 乳幼児の心理的誕生 ─マーラーによる理論─
       二 喪の仕事に必要な抑うつ態勢 ─対象関係論による乳幼児の心の発達─
       三 ウィニコットによる「ほど良い母親」と「偽りの自己」の理論 ─心のなかの「自信の核」の発達と抑うつ態勢─
       四 ボウルビイによる愛着理論、乳児の対象喪失 ─母性的愛着の剥奪─

    第三部 大人になるということと内的対象喪失
      第五章 思春期・青年期の親からの自立と内的対象喪失
       一 ブロスによる青年期の発達理論
       二 親からの期待との狭間で
       三 青年期の自立に際する親の側の困難
      第六章 結婚と内的対象喪失(結婚するしない・配偶者の選択)
       一 結婚・配偶者の選択をめぐって
       二 獲得の影にある喪失

    第四部 親になること・親であることをめぐって
      第七章 期待する子ども像をめぐる内的対象喪失と心身症(世代間伝達)
       一 子を持つということをめぐって
       二 子への期待と内的対象喪失
       三 親の期待と子の世代の心身症状
       四 子どもを持つということの獲得的意味と内的対象喪失
      第八章 成人期・壮年期(中年期)と内的対象喪失
       一 ライフサイクルにおける成人期・壮年期(中年期)
       二 中年期における自分自身に関する対象喪失
       三 中年期における子どもをめぐる対象喪失
      第九章 中年期における親をめぐる対象喪失
       一 介護問題と内的対象喪失
       二 傷つけてくる母親と仮の和解
      第十章 老年期の内的対象喪失と親子
       一 老年期の内的対象喪失
       二 親と子の逆転
       三 高齢者の内的対象喪失 ─エリクソン夫妻による第9の段階─

    第五部 満たされない気持ちを心に収めること
      第十一章 対象喪失の喪の仕事とは ─精神分析の理論─
       一 フロイトの対象喪失とフリース体験 ─精神分析の創始─
       二 対象喪失の「喪の仕事」とは
      第十二章 対象喪失の喪の仕事に必要な態勢と妨げるもの
       一 原始的防衛機制
       二 悲哀の仕事を妨げる躁的防衛
       三 喪失の躁的防衛が下の世代に与える影響
      第十三章 親をめぐる外的・内的対象喪失の喪の仕事
       一 対象喪失と心身症状の精神療法
       二 摂食障害発症の背景と外的・内的対象喪失
       三 子の側の青年期の自立と親の側の中年期の課題をめぐって
       四 精神療法の経過 ─共感について─
       五 精神療法の展開と終結

    おわりに ─精神療法の仕事は喪の仕事─

最近チェックした商品履歴

Loading...