システムズアプローチによるスクールカウンセリング システム論からみた学校臨床 第2版

出版社: 金剛出版
著者:
発行日: 2019-07-20
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784772417075
書籍・雑誌
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3,960 円(税込)

商品紹介

「教職員による教育の世界」であった学校に,心理臨床家=スクールカウンセラーが配置されて20年以上が経過した。この間,児童・生徒,そして学校が遭遇する問題は地域・ネット社会に広がり,「チームとしての学校」(文部科学省)のなかでスクールカウンセラーは今,連携を重視したバージョンアップが求められている。教育を目的とした組織であり集団である学校は,個人の総和を超えた「システム」を構成し,独自の相互作用をもつ存在である。そこで臨床家が自らの援助を機能させるためには,学校のコミュニケーションパターンとルールを把握し,システムに参加する力量が必要となる。「システムズアプローチ」は,システムのアセスメント・参加・介入を統合的に行う臨床スキルであり,児童・生徒・保護者のカウンセリング,教職員へのコンサルテーションや学内研修,そして多機関連携と,多岐にわたる職務をスクールカウンセラーがこなし,さらに関係者の連携の相乗効果を期待できる,まさに「学校現場のためのアプローチ」である。好評初版を現代の学校環境にあわせて大幅改訂したスクールカウンセラー必携の書,待望の第2版。

目次

  • 序章 システムとコミュニケーション学校の「問題」と「解決」を見えるようにする

    第I部 学校というシステムに参加する―「ジョイニング」について
     第1章 学校というシステムの構造小学校・中学校・高等学校の違い
     第2章 ジョイニング学校というシステムとの関係形成
    [CASE]学校の見えないルールの把握
     第3章 ジョイニングの失敗
    [CASE]教育委員会・臨床心理士会とのおつきあい

    第II部 連携のアレンジ組織の橋渡し役として
     第1章 学校における連携総論
    [CASE]教職員との連携
     第2章 社会資源との連携は柔軟に・したたかに外部関係機関を見立て,つながる
     第3章 医療や行政機関との連携のお作法
     第4章 スクールソーシャルワーカーについて
    [CASE]スクールソーシャルワーカーとの連携

    第III部 コンサルテーションと地域援助―カウンセリング以外の仕事
     第1章 コンサルテーション相談できるシステムをつくる
     第2章 システムズ・コンサルテーションより協働的な取り組みをめざして
    [CASE]システムズ・コンサルテーションの実際
     第3章 集団の問題のとらえ方学級崩壊を例として
    [CASE]学級崩壊への介入
     第4章 予防を視野に入れた援助学内での会議と研修

    第IV部 支援の留意点システムズアプローチのバリエーション
     第1章 本人に会わない保護者支援
    [CASE]本人と面接しない・できないケース
     第2章 本人にしか会えない本人支援
    [CASE]保護者に会えないケース
     第3章 守秘義務と集団守秘
     第4章 心理アセスメントの伝え方テストの「力」を援助につなぐ
     第5章 インターネット環境とSNSを視野に入れる
     第6章 教員のエンパワーメント

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