美味しい進化

出版社: 合同出版
著者:
発行日: 2019-10-20
分野: 基礎医学  >  基礎医学一般
ISBN: 9784772695664
書籍・雑誌
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商品紹介

ヒト族はいつ料理を始めたのか? 穀物栽培はヒト遺伝子をどう変えたか? 食が人類を変え、人類が食を変えた壮大な物語。料理の起源から未来の食べ物まで、美味しさにひそむ進化のドラマを著名な進化生態学者が明かす。

目次

  • ▼第1章 進化美食学 ◎ ダーウィンとディナーをご一緒に
    進化を食べる招待状/種子と羊膜/
    パンケーキと生命進化の分岐点/料理の起源から未来の食べ物まで

    ▼第2章 料理 ◎ ヒト族はいつ料理を始めたのか
    料理をする動物/肉の毒性/地下貯蔵器官とゾウ/
    脳の増大、エネルギー代謝率の向上/ネアンデルタール人の食事

    ▼第3章 貝 ◎ 人類の大いなる旅の食料
    世界最古の貝塚/海岸沿いのルート/浜辺の採集民の暮らし

    ▼第4章 パン ◎ 穀物の栽培が変えたヒト遺伝子
    創始者作物/なぜ穀物の栽培化に何千年もかかったのか/
    パンコムギの巨大なゲノム/ナチスが狙った種子コレクション/
    進化を逆戻りしたライムギ/α-アミラーゼの多い人、少ない人

    ▼第5章 スープ ◎ 味を感じる「鍵穴」と失われた味覚
    原始スープと「うま味」/T1Rファミリー/
    苦味の不思議/味覚の多様性と遺伝暗号

    ▼第6章 魚 ◎ 風味の決め手となる遺伝子
    ヒトは嗅覚が鈍いのか/風味は鼻が作り出す/
    白身魚と赤身魚の筋肉/古代ローマのガルム人気

    ▼第7章 肉 ◎ 野生動物が家畜になるとき
    寄生虫が教えてくれる肉食の起源/マンモス・ステップ/
    野生の肉不足/ニワトリ、地球を巡る/
    家畜化はどのように進んだか/家畜化症候群

    ▼第8章 野菜 ◎ 多様性と進化の戦い
    野生のキャベツやトマトから/南米大陸の園芸/
    インカ帝国の反乱鎮圧政策/シアン配糖体、「カラシ油」/禹の三角形

    ▼第9章 ハーブとスパイス ◎ 毒になるのに美味しいわけ
    熱帯の料理とスパイスの関係/ミントの香りを変えるたった一つの遺伝子/
    タイムのにおいが消える場所/トウガラシが「熱い」のは?/鳥は激辛でも感じない

    ▼第10章 デザート ◎ 甘い罠
    純粋なエネルギー源/最古のデザート/壊れたフィードバックループ/
    倹約遺伝子型/姿を隠すマントをかぶった「果糖」

    ▼第11章 チーズ ◎ 最も人工的な食べ物
    乳とチーズの起源/珍しい乳糖/ラクターゼ活性持続症の進化/
    チーズはマイクロバイオーム/風味をもたらす相利共生/チーズの中の細菌競争

    ▼第12章 ワインとビール ◎ 酒好きな酵母たちの物語
    顕花植物の出現に始まる/「近隣窮乏化作戦」から「生産・蓄積・消費作戦」へ/
    アルコール中毒になる人、ならない人/ワイン誕生の地はどこか/
    一匹狼のDNAが新種を生みだす/フィロキセラ問題/
    遺伝子の水平移動/カールスバーグを世界企業にした酵母

    ▼第13章 祝宴 ◎ 狩りの獲物を分け合うことから
    利他行動はなぜ進化したか/チンパンジーとヒトの食物分配/
    他人の目/イノシシのトロイ風/贈り物競争

    ▼第14章 未来 ◎ 持続可能な食べ物の進化とは?
    人口増加と気候変動/第2次「緑の革命」/ハワイのパパイアを救う/
    遺伝子組み換え作物の問題は、進化の問題だ/進化と料理は似ている

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