コウノメソッドでみる急速進行型認知症 【電子版付】

出版社: 日本医事新報社
著者:
発行日: 2020-02-27
分野: 臨床医学:内科  >  老人医学
ISBN: 9784784945931
書籍・雑誌
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6,490 円(税込)

商品紹介

MCIの時期に患者の予後を予測する方法を探索した意欲作。認知症を急速進行型、平均進行型、緩徐進行型にタイプ分けして解説しています。
認知症診療に最低限必要となる精神科疾患の知識も収載。
MCIの多くはアルツハイマー型認知症の前駆状態ではなく、実はMCI期間が長い神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)であり、抗認知症薬は不要なケースもあることを説きます。
コウノメソッドならではの、確かな周辺症状のコントロール方法も開陳しています。

目次

  • I.総 論
    A.いま伝えたいこと
     1.こころを治す
     2.物忘れは認知症,という思いをいったん断ち切る
     3.医師は焦るなかれ。良性認知症というものがある
     4.現場では,精密検査より患者の数─1,000例の患者が示すもの
     5.「職人」たる臨床医のやるべきこと
     6.医学書にあまり書かれていない重要な疾患

    B.外来編
     1.最初に押さえたい非認知症の実態
     2.悪化予測因子の探索
     3.進行速度で認知症を3グループに分類する
     4.年齢を分けて考える

    C.軽度認知障害(MCI)
     1.鑑別診断と告知
     2.MCI治療における激震─フランスにおける抗認知症薬の保険適用中止
     3.目の覚める症例─認知症しか知らないままMCIを診てはならない
     4.認知症の悪性,良性
     5.予後を知るための重要な画像所見

    II.各 論
    A.treatable dementia
    1.内科系
     1.甲状腺機能障害
     2.ビタミンB12欠乏症
     3.アルコール関連認知症(ARD)
     4.糖尿病性認知症
    2.脳神経外科系
     1.慢性硬膜下血種(CSH)・水腫
     2.正常圧水頭症(NPH)
     3.側頭葉てんかん
    3.医原性
     1.薬剤性認知症

    B.進行速度別分類
    1.急速進行型認知症
     1.失語系認知症(側頭葉障害)
     2.前方型認知症
     3.感染型認知症
    2.緩徐進行型認知症
     1.長寿系認知症
     2.歩行障害系認知症
    3.平均進行型認知症
     1.覚醒系認知症
     2.意識障害系認知症

    C.記銘障害型物忘れ
     1.注意欠如多動性障害(ADHD)
     2.ADHDと他疾患の合併

    III.認知症,発達障害に対するReCODE法,ケトン・トリートメントの効果
     1.患者さんにダイエットをしてもらった
     2.ケトン食実例集
     3.高齢者の滋養

    IV.コウノメソッドの禅問答─もやもやした疑問を解決!
     レビー小体型認知症はアルツハイマー型の親戚なのか?
     認知症を伴うパーキンソン病とレビー小体型認知症は同じものか?
     認知症患者がサプリメントを利用することに意義はあるのか?
     認知症の中核症状を治せなくても医療の勝利と言えるか?
     認知症のうつ状態は,大うつ病の合併なのか?
     大人の発達障害が認知症になるとどうなるのか?
     発達障害の鑑別診断で,怒りっぽい方は自閉症スペクトラムか?
     欧米でピック病という病名が軽視されるのはなぜか?
     側頭葉てんかんが認知症専門医の間であまり知られていないのはなぜか?
     エビデンス主義と個別医療は,共存できないのか?
     アルツハイマー型認知症は食事で改善できるのか?

    コラム
    アルツハイマー型認知症発症に関わる日本人特有の遺伝子変異を発見
    アルミニウム鍋への疑問─アルツハイマー,ピック,発達障害に関与か
    甲状腺機能亢進症にはメチルフェニデートを処方できない
    食事療法のプロローグ
    白澤式ダイエットとの出会い
    MCIに中核薬を使うとかえって悪化する
    てんかんによる交通事故
    成書とは何か。エビデンスとは何か

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