子供の便秘はこう診る! 親子のやる気を引き出す小児消化器科医のアプローチ
目次
- 第1章 子供の便秘の特徴
1.便秘(症)の分類と病態
2.排便と便秘のメカニズム
3.症 状 —もしかしてだけど,それって便秘じゃないの?
4.有病率 —クラスに5〜6人いる便秘症
5.予 後 —大人の頑固な便秘に持ち越さないためにできること
6.乳幼児の便秘の特徴
第2章 子供の便秘の診断
1.診断の基本原則 —迷わず行けよ,行けばわかるさ
2.問診のしかた —話したいこといっぱいのお母さんから重要な情報を漏らさず聞き出すコツ
3.必要な検査
4.便塞栓(fecal impaction)の診断
第3章 子供の便秘の治療
1.便秘治療の基本的な考え方
2.薬物治療の基本
3.乳幼児(1歳以下)の便秘の治療
4.慢性機能性便秘症の治療
5.生活習慣の改善指導 —早寝,早起き,朝うんち
6.食事の改善指導 —便秘には“アレがよい”より“バランスよく”
7.トイレットトレーニング虎の巻
8.和式トイレは世界を救う!?—便秘に有効な便座の座り方・姿勢
9.基礎疾患のある子供の便秘(器質性便秘症)の治療
10.便秘の子供,こんなときどうする?
症例1.10歳女児—げっぷ,嘔吐,口臭が主訴の例
症例2.8歳女児—眠っているときにだけ大きなうんちをする例
症例3.7歳男児—コーチング的アプローチで遺糞が治癒した例
症例4.8歳女児—治療へのモチベーションを上げるコーチングを用いた例
症例5.8歳男児—エロビキシバットが漏便に有効であっ例
症例6.13歳女児—エロビキシバットが有効であった年長児の例
症例7.生後3ヵ月女児—乳児期(離乳食開始前)の便秘の典型例
症例8.生後2ヵ月女児—乳児期(離乳食開始前)の牛乳アレルギーによる便秘
症例9.生後8ヵ月男児—乳児期(離乳食開始後)に発症した便秘の典型例
症例10.6歳男児—プロトコール通りに服薬したら遺糞が改善した例
症例11.12歳男児—トイレが詰まるような大きく硬い便を排便した例
症例12.3歳男児—母親が便秘症に気づいていない便塞栓による遺糞の例
症例13.5歳女児—服薬中止まで4年かかった例
症例14.2歳7ヵ月男児—浣腸連日で排便コントロールせざるを得ない症例
症例15.3歳男児—順調にピコスルファートナトリウムが減量できた例
症例16.10歳男児—便塞栓除去を行わずに治療を開始したために腹痛が増悪した例
症例17.3歳女児—自己判断で服薬中止してしまった例
症例18.2歳女児—尖圭コンジローマを疑われた肛門周囲の皮膚びらんの例
症例19.7歳男児—授業中にトイレに行きたいと言えずに漏らしてしまうため,
本来必要な投与量で治療できなかった例
症例20.9歳女児—母親が排便状況を把握していない例
症例21.10歳男児—「トイレに行けない」が主訴で消化器科外来を受診した例
症例22.12歳女児—自閉スペクトラム症に対する便秘治療の例
症例23.11歳男児—便秘型過敏性腸症候群に対する漢方薬治療の例
症例24.1歳6ヵ月男児—幼児期の牛乳不耐症による便秘の例
症例25.4歳男児—便秘による裂肛を疑ったが,S状結腸ポリープであった例
症例26.10ヵ月女児—発熱,嘔吐で発見された定位鎖肛に脊髄脂肪腫を合併した例