小児看護と看護倫理

出版社: へるす出版
著者:
発行日: 2020-04-25
分野: 看護学  >  小児看護
ISBN: 9784867190005
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商品紹介

日常的な臨床場面での倫理的看護実践に焦点を当て,ケアの場面で疑問や葛藤を感じたときや,何気なく行っているケアを振り返る際に,思考を整理し,考え,行動することにつながる“気づき”の機会となるようにテーマと事例を精選。
小児看護に携わる看護師はもちろん,普段は子どもにかかわることの少ない看護師が子どもや家族のケアに疑問を感じたとき,また、教員や看護学生にも十分活用できます。

目次

  • I章 総論
     (1) 小児看護と看護倫理
      日常のなかでの気づきとケアの意味
     (2) 看護倫理に関する基礎知識
      倫理原則,モデル紹介
     (3) 小児医療の臨床倫理アプローチ
      話し合いを始めるときに共有したいこと
     (4) 倫理的課題を調整するうえでの看護師の役割
     (5) 倫理的感受性を高める看護師教育
     (6) 子どもを取り巻く研究に関する倫理
     (7) 医療のなかでの子どもの権利保障
      法律家の立場から

    II章 日常の看護場面での倫理的課題
     テーマ(1) 十分なケア提供ができていないこと
      付き添いのない個室管理中の子どもが泣き続けているのは仕方がないことなの?
      重症の子どものケアが優先され,手術前の子どもに十分かかわれないんだけれど
      いつも同じ番組が流れているけれど,それでいいの?
     テーマ(2) 子どもの権利と尊厳
      安全確保のために子どもを抑えて処置をするしかないの?
      環境の変化に脆弱なのに短期入所を利用することは子どもにとって苦痛ではないの?
     テーマ(3) インフォームドコンセント,インフォームドアセント
      幼児に病気や治療の説明を行わないまま薬をすすめていいの?
      大人になり,自分で意思決定をしていく準備ができているの?
     テーマ(4) 子ども・家族の自己決定
      子どもに知らされないまま無理やり処置をすることになったんだけれど
      子どもの治療は誰が決めるべきなの?
     テーマ(5) 安全確保と抑制
      これから発達していく子どもに抑制は必要なの?
      上肢抑制は本当に24時間必要なの?
      子どもの状態と母親の状況から鎮静薬投与の提案をしてみたけれど
     テーマ(6) 家族支援
      生命の危機的状況にある子どもの親をどう支えればいいの?
      母親だから仕事をやめて,子どものケアをするのはあたり前のことなの?
      子どもの状態の安定を図り,家族の時間を保つために最適な環境を考えたいけれど
     テーマ(7) 終末期医療を取り巻くこと
    「もう移植はしたくない,やりたいことがある」という
       子どもの意向が尊重されなくていいの?
      意思表示ができない子どもの生命維持装置をどう考えればいいの?
     テーマ(8) 守秘義務
    「お母さんには言わないでね」と子どもに秘密を打ち明けられたけれど
      親の成育歴を医療チーム内で情報共有してもいいの?
    テーマ(9) 看護師の態度・発言・方針
      時間外受診の電話対応が看護師間で異なるけれど,それでいいの?
     テーマ(10) 医師の治療方針
      救急外来だからって子どもに説明せずに処置を行ってもいいの?
      医師は鎮静の指示を出しているけれど,説明すればMRI検査をできるのに
     テーマ(11) 他職種との関係
      職種によって子どもへのかかわり方が違ってもいいの?
     テーマ(12) 施設の組織管理
      子どもと家族のニーズに応えて付き添いを認めてはいけないの?
     テーマ(13) 先進医療を取り巻くこと
      遺伝学的検査を行う適切なタイミングはいつなの?

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