発達障碍は心身症

出版社: へるす出版
著者:
発行日: 2020-09-15
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784867190067
電子書籍版: 2020-09-15 (電子版)
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商品紹介

現代日本における 発達障碍急増の一因は社会・文化にあった!
社会・文化・環境の変化による発達障碍を,適切に診療・療育するには中枢神経の器質的疾患という基本を押さえつつ発達障碍を心身医学的に捉える視点が不可欠となる。
心身医学40年の臨床経験を持つ専門医が独自の着想と心身医学的視点から発達障碍への望ましいかかわり方をていねいに紐解く。
本書は 発達障碍の診療・療育に生きる まったく新しい手引書である。

目次

  • I章 序説
     1 心身医学と心身症
     2 発達障碍とは
     3 事件から発達障碍を考える

    II章 発達障碍急増文化論
     1 時代と社会の変化から発達障碍を考える
     2 医療的視点から
     3 社会の変化から
     4 家庭環境の変化から
     5 教育の問題
     6 仮想現実の隆盛,電子機器による通信・情報・ゲームの問題

    III章 診断,治療,検査
     1 発達障碍の診断
     2 発達障碍の治療
     3 診断の助け・参考となる検査
     4 心理・社会的治療

    IV章 臨床を助ける知識
     1 発達障碍と不登校
     2 人間を育む愛着と発達を歪める虐待
     3 発達障碍の予防
     4 発達障碍児の成長と成人の発達障碍

    V章 7つの症例で診る発達障碍
     症例1 保育園と家庭で異なった行動をする
     症例2 母親こそ最高の治療者
     症例3 40年前にASDと診断できなかった治療者の後悔
     症例4 強烈な診療拒否の原因は学校にあった
     症例5 強烈な診療拒否の原因は父親にあった
     症例6 偶然にみつかるAD/HD
     症例7 AD/HDの夫の診療から妻のASDが判る

    VI章 映画にみる発達障碍
     裸の大将
     レインマン
     ギルバート・グレイプ
     フォレスト・ガンプ 一期一会
     学校II
     きみはいい子
     500ページの夢の束
     奇跡の人


    “心療内科”の功罪
    「害」と「碍」と「がい」
    ICD11について
    あいまいさのうえの成り立ち
    典型的母性社会・日本
    裁判での論点
    表面的なかかわりでは本質はみえない
    国語の重要性
    「心の理論」検査について
    表現・現象の芯にあるもの
    母子関係の構築における危機感

    <異 見>
    医療の善意が煽っていく現実
    幼少時からの英語教育の問題
    民間の相談所の問題
    向精神薬に関する問題
    我が国の保険制度の問題
    被虐待児に関する問題

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I章 序説

P.8 掲載の参考文献
1) 冨田和巳:発達障害は心身医療的に診て欲しい. 冨田和巳, 加藤敬編著, 多角的に診る発達障害;臨床からの提言, 診断と治療社, 東京, 2006, p45-56.
2) 斎藤万比古・編:注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン第4版. じほう, 東京, 2016.
3) 中川哲也:心身医学の新しい診療指針(案). 心身医学 31(1):17-25, 1991.
4) 小柳憲司:子どもにおける心身症. 日本小児心身医学会編, 初学者のための小児心身医学テキスト, 南江堂, 東京, 2018, pp16-18.
5) 中川米造:外国の医学は自然科学でない. 素顔の医者, 講談社, 東京, 1993, pp59-62.
6) 池見酉次郎:心療内科;「病いは気から」の医学. 中央公論社, 東京, 1963.
P.21 掲載の参考文献
1) 日本精神神経学会(日本語版用語監修), 高橋三郎, 大野裕・監訳:DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院, 東京, 2014.
2) 中根允文, 岡崎祐士, 藤原妙子, 他・訳:ICD-10精神および行動の障害;DCR研究用診断基準(新訂版). 医学書院, 東京, 1994.
3) 渡辺京二:子どもの楽園. 逝きし世の面影, 葦書房, 福岡, 1998, pp323-353.
P.32 掲載の参考文献
1) 吉岡忍:父親の真実;金属バット殺人事件. 文芸春秋 76(1):262-279, 1998.
2) 河合隼雄:母性社会日本の病理. 中央公論社, 東京, 1976.
3) ルース・ベネディクト・著, 長谷川松治・訳:定訳菊と刀(全);日本文化の型. 社会思想社, 東京, 1967.
4) 大宜見義夫:爆走小児科医の人生雑記帳. 幻冬舎, 東京, 2020.

II章 発達障碍急増文化論

P.42 掲載の参考文献
1) マイクル・バリント・著, 池見酉次郎, 杉田峰康, 松山茂・他訳:使途的機能. プライマリ・ケアにおける心身医学;バリント・グループの実際, 診断と治療社, 東京, 1967, pp260-292.
P.48 掲載の参考文献
1) 有田秀穂:セロトニン欠乏脳;キレる脳・鬱の脳をきたえ直す. NHK出版, 東京, 2003.
P.53 掲載の参考文献
1) 冨田和巳・監修・解説, 岡田(土居)あゆみ, 吉原直子, 垣迫三夫・訳:青少年を問題行動から守る方法;青少年の健康に関する全米縦断調査結果. JAMA(日本語版)(4)79-89, 1998. (原文/Resnick MD, Bearman PS, Blum RW, et al:Protecting Adolescents From Harm;Findings From the National Longitudinal Study on Adolescent Health. JAMA 278(10)823-832, 1997. )
2) ロビン・カー=モース, メレディス・S・ワイリー・著, 朝野富三, 庄司修也・訳:育児室からの亡霊(ゴースト). 毎日新聞社, 東京, 2000.
P.55 掲載の参考文献
1) 冨田和巳:小児心療内科読本;わたしの考える現代の子ども. 医学書院, 東京, 2006.
P.66 掲載の参考文献
1) 岩佐京子:テレビに子守りをさせないで;ことばのおそい子を考える. 水曜社, 東京, 1976.
2) 片岡直樹:テレビ・ビデオが子どもの心を破壊している!. メタモル出版, 東京, 2001.
3) 橋元良明:調査から見た日本のネット依存の現状と特徴. 教育と医学 63(1):60-67, 2015.

III章 診断, 治療, 検査

P.90 掲載の参考文献
1) アレン・フランセス・著, 大野裕・監, 青木創・訳:<正常>を救え;精神医学を混乱させるDSM-5への警告. 講談社, 東京, 2013.
P.125 掲載の参考文献
1) 藤原正彦:祖国とは国語. 新潮社, 東京, 2005.
2) 斎藤万比古・編:注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン. 第4版, じほう, 東京, 2016.
3) 杉山登志郎:少量処方. 発達障害の薬物療法;ASD・ADHD・複雑性PTSDへの少量処方, 岩崎学術出版社, 東京, 2015, pp84-100.
4) マーシャ・エンジェル・著, 栗原千絵子, 斉尾武郎・監訳:ビッグ・ファーマ;製薬会社の真実. 篠原出版新社, 東京, 2005.
5) アレン・フランセス・著, 大野裕・監, 青木創・訳:<正常>を救え;精神医学を混乱させるDSM-5への警告. 講談社, 東京, 2013.
6) 稲田俊也・編, 萩倉美奈子, 遠藤洋:小児の向精神薬治療ガイド;世界の添付文書が示す小児への使い方. じほう, 東京, 2017.
7) ロバート・ウィタカー・著, 小野善郎・監訳:心の病の「流行」と精神科治療薬の真実. 福村出版, 東京, 2012.
P.138 掲載の参考文献
1) 山本晃:心の理論を考える. 冨田和巳, 加藤敬編著, 多角的に診る発達障害;臨床からの提言, 診断と治療社, 東京, 2006, pp196-234.
P.144 掲載の参考文献
1) 日本臨床動作学会・編:臨床動作法の基礎と展開. コレール社, 東京, 2000.
2) 上市茂生:発達障害と小児はり;エビデンス創出へ向けた臨床研究スタート. 鍼灸OSAKA35(3):2019.
3) 正岡徹, 正岡哲・編:発達障がい児の囲碁治療の試み;宝塚の一年. 囲碁梁山泊, 大阪, 2019.

IV章 臨床を助ける知識

P.149 掲載の参考文献
1) 冨田和巳:登校拒否は日本の文化. 第1回秋季セミナー(岡山), 口演, 1991.
2) 冨田和巳:学校に行けない/行かない/行きたくない;不登校は恥ではないが名誉でもない. へるす出版, 東京, 2008.
3) 冨田和巳:医原性登校拒否の35例. 日本小児科学会雑誌85(4):408-417, 1981.
5) 佐藤修策:神経症的登校拒否行動の研究;ケース分析による. 岡山県中央児童相談所紀要 4:31-37, 1959.
6) 杉山登志郎:子どもの虐待という第四の発達障害. 学研プラス, 東京, 2007.
P.165 掲載の参考文献
1) 杉山登志郎:子どもの虐待という第四の発達障害. 学研プラス, 東京, 2007.
2) 友田明美:脳科学の視点から愛着障害を診る. 大阪大学医学部学友会誌37:60-64, 2017.
P.175 掲載の参考文献
1) ラビ・M・トケイヤー・編, 助川明・訳:トケイヤーのユダヤ格言集(知的生きかた文庫). 三笠書房, 東京, 1994.

V章 7つの症例で診る発達障碍

P.191 掲載の参考文献
1) 大宜見義夫:爆走小児科医の人生雑記帳. 幻冬舎, 東京, 2020.

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