司法・犯罪心理学

出版社: ミネルヴァ書房
著者:
発行日: 2020-11-01
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784623087198
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

2,420 円(税込)

商品紹介

公認心理師カリキュラムにおける必修科目「司法・犯罪心理学」では,「犯罪・非行,犯罪被害及び家事事件についての基本的知識」「司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援」を学ぶこととされている。本書はこのカリキュラムに対応して,理論的・統計的・法制的側面からみる犯罪・非行についての基礎的知識,司法・犯罪心理学領域の各専門機関の役割と心理職の実務,この領域における今日的な課題や実践などを紹介する。

目次

  • 序 章 司法・犯罪心理学の実践を学ぶ
     1 司法・犯罪心理学が扱うもの
     2 本書の目的と構成
     3 司法・犯罪心理学の可能性
     コラム 条約と司法・犯罪心理学


     第I部 概  論

    第1章 犯罪とは?──犯罪・非行理論を概観する
     1 犯罪とは?
     2 古典派
     3 実証主義
     4 緊張理論
     5 統制理論
     6 学習理論
     7 ラベリング理論
     8 ライフコース理論
     9 犯罪理論と司法・犯罪心理学の実践

    トピックス1 反社会性パーソナリティ障害やサイコパスの心理アセスメント

    第2章 犯罪・非行の実態──日本の犯罪・非行の状況を知る
     1 犯罪・非行をどのようにしてとらえるか
     2 犯罪の類型と発生状況
     3 犯罪者特性と犯罪の動向
     コラム 世界的に見ても安全で清廉な日本

    第3章 日本の刑事政策──犯罪・非行を起こした人はどうなるのか?
     1 成人による刑事事件の流れ
     2 非行少年に関する手続きの流れ
     3 新規立法の動向
     コラム 修復的司法(Restorative Justice)

    トピックス2 司法精神鑑定


     第II部 司法・犯罪心理学の現場──心理的援助はどこで行われるか

    第4章 警察の中での心理学・心理職──専門性を活かすために
     1 刑事司法,そして社会の中での警察の役割とその特徴
     2 警察での心理職と関連領域
     3 心理学の専門性を警察の職域で活かすために
     コラム 都道府県警察本部と大学研究者との共同研究

    第5章 家庭裁判所──少年と家庭の将来を見据えた司法的解決を目指して
     1 家庭裁判所と家庭裁判所調査官
     2 少年事件における家庭裁判所調査官の活動の実際
     3 家事事件における家庭裁判所調査官の活動の実際
     コラム 裁判員裁判と少年事件

    第6章 矯  正──施設内処遇から社会復帰へ
     1 少年矯正
     2 成人矯正
     3 矯正における心理支援の特徴
     コラム 被害者等通知制度

    トピックス3 加害者臨床で重要視していること──精神科医の立場から

    第7章 更生保護──地域社会における指導と支援
     1 更生保護とは
     2 指導と支援の実際
     3 更生保護における課題
     4 今後の展望
     コラム 医療観察制度

    第8章 児童福祉──少年非行と児童虐待が交錯する臨床の最前線(緒方康介)
     1 児童福祉と犯罪心理学
     2 児童相談所の心理職
     3 児童福祉施設の心理職

    トピックス4 逸脱の医療化と生物学的モデル


     第III部 司法・犯罪心理学の今日的課題と実践

    第9章 犯罪者と犯罪性のアセスメント──再犯の可能性を予測する
     1 刑事施設における受刑者のアセスメント──法的根拠と実際の業務
     2 再犯予測と処遇選択
     3 日本の犯罪・非行領域におけるリスクアセスメントの実践
     4 まとめと課題
     コラム1 RNRモデル以外の理論や枠組
     コラム2 諸外国で用いられているリスクアセスメントツール

    第10章 行動変容──嗜癖・依存への心理学的アプローチ
     1 行動変容の心理学的アプローチ
     2 司法・犯罪分野における嗜癖・依存の問題
     3 嗜癖・依存への心理学的アプローチの実践
     コラム 否認や抵抗への心理学的アプローチ

    第11章 司法面接──司法場面における子どもへの面接と多職種の協働
     1 司法場面における子どもへの面接
     2 司法面接とは
     3 捜査・司法手続きにおける供述弱者への包括的支援を目指して
     コラム いじめの加害・被害確認への司法面接の活用

    トピックス5 離婚における傷つき

    第12章 犯罪被害者支援と援助者の二次的外傷性ストレス
         ──犯罪被害者等の現状と実践的アプローチ
     1 犯罪被害者支援の概要
     2 犯罪被害者等への支援の実際
     3 援助者の二次的外傷性ストレス
     コラム 刑法改正について

最近チェックした商品履歴

Loading...