認知症がわかる本

出版社: MEDSi
著者:
発行日: 2020-12-15
分野: 臨床医学:内科  >  老人医学
ISBN: 9784815730062
書籍・雑誌
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3,740 円(税込)

商品紹介

認知症診療に際し、専門・非専門問わず現場感覚に即した「診断」と「治療・マネジメント」が身につく書。認知症で障害される「記憶」の定義を理解した上で、症状の見極めかた、認知症のタイプの見分けかたと治療・マネジメントの方法を、ガイドラインやエビデンスを踏まえ、すらすら読める文章でわかりやすく解説。専門家はもちろん、「認知症の診断がわからない」と悩む総合診療医やプライマリケア医をはじめとした臨床医、さらには看護・介護職にも有用。

目次

  • プロローグ
     認知症の診断が難しいと感じるのはなぜ ?
      ―生前に 100%の確定診断をつけることができない病気
     認知症の画像が難しいと感じるのはなぜ ?
      ―脳萎縮が病気のせいなのか,元々あったものなのかを知る方法
     認知症の治療や予防って効果があるの ?
      ―治療や予防ができるもの,まだわかっていないものを整理する

    第 1 章 症状編
    STEP 1–1 覚える記憶は 4 つ! ―「記憶障害」
     生活や自己像を支える記憶の障害 ―「エピソード記憶障害」
     知識や名称の記憶障害 –「意味記憶障害」(失語について)
     行動の記憶障害 ―「手続き記憶障害」(失行について)
     ~し忘れ ―「作業記憶(ワーキングメモリー)障害」
    STEP 1—2 目的に即した適切な行動ができない
         ―「実行機能/遂行機能障害」
    STEP 1—3 「見当識障害」と「視空間認知障害」の関係
    STEP 2—1 一次性の「人格・行動・態度の変化」と BPSD の関係
    STEP 2—2 「錐体外路」と「錐体路」
    STEP 3—1 自覚に乏しくわかりづらい「右半球障害」
    STEP 3—2 パフォーマンスを左右する「注意障害」
    認知検査・その 1「長谷川式」と「MMSE—J」で認知機能を知る
    認知検査・その 2 前頭葉障害を調べる「FAB」に精通する
    認知検査・その 3 結構使える「ADAS—cog」
    認知検査・その 4 その他の認知検査
    認知症と診断していいのか
    介護度や ADL を評価したい
    さらに詳しい認知機能を検査したい
    行動・心理障害などの随伴症状(BPSD)を評価したい

    第 2 章 診断編
    疾患その 1 軽度認知障害
    「病気なの ? それとも歳のせい?」― 軽度認知障害の特徴
    「その後を予測できるかもしれない」― 軽度認知障害の症状
    「やる意義はどこにある?」― 軽度認知障害の画像所見
    「認知症の診断にもつながる」― 軽度認知障害の診断基準
    「実はあるんです」― 軽度認知障害の治療
    疾患その 2 アルツハイマー型認知症
    「診断・治療のタイミングはいつ?」― アルツハイマー型認知症の特徴
    「典型例と合併病理が生み出すバリエーション」
    ― アルツハイマー型認知症の症状
    「違いは萎縮か,変性か,凝集体か」
    ― アルツハイマー型認知症の画像・検査所見
    「症状・経過・除外の 3 つで診断する」― アルツハイマー型認知症の診断基準
    「いつから? いつまで?」– アルツハイマー型認知症の治療
    「実は気づかないだけで出会っている」― アルツハイマー型認知症の非典型例
    疾患その 3 レビー小体型認知症
    「特徴的がゆえに診断に役立つ」― レビー小体型認知症の症状
    「とっつきにくいが解釈は単純」― レビー小体型認知症の画像所見
    「4つの症状と 3つの検査,7つで決める」―レビー小体型認知症の診断基準
    「3 つのタイプ分けで考える」― レビー小体型認知症の経過と治療
    疾患その 4 前頭側頭型認知症(前頭側頭葉変性症)
    「いろいろな病気の集まりで下位分類がある」– 前頭側頭型認知症の特徴
    「行動・言語・運動の障害」― 前頭側頭型認知症の症状
    「前頭葉と側頭葉内の細かな場所の違いを意識する」
    ―前頭側頭型認知症の画像所見
    「フェノコピーに気を付ける」― 前頭側頭型認知症の診断基準
    「行動面に働きかける工夫」― 前頭側頭型認知症の治療
    疾患その 5 血管性認知症
    「画像と症状の関連性の 2 種類の考え方」― 血管性認知症の特徴
    「知識や機能の障害か,つながりの障害か」― 血管性認知症の症状
    「小さな血管病変の違いを見分けよう」– 血管性認知症の画像所見
    「画像だけでなく認知機能の診察能力も重要」― 血管性認知症の診断基準
    「抗血栓療法だけじゃない」― 血管性認知症の治療
    疾患その 6 特発性正常圧水頭症
    「三徴の詳細な特徴を押さえよう」― 特発性正常圧水頭症の特徴と症状
    「脳室拡大のある無症状例をどう考える?」― 特発性正常圧水頭症の画像
    「手術適応があるのはどんな人?」― 特発性正常圧水頭症の診断と治療
    疾患その 7 その他の認知症
    「診断の取り逃がしはこう避ける」
    ―認知機能障害を引き起こすさまざまな原因

    第 3 章 マネジメント編
    「実はエビデンスは増えている」― 認知症の危険因子と非薬物療法
    「どんな方法があるの ?」–BPSD の治療法と管理法
      非薬物療法
      薬物療法
    「改めて考えよう!」– せん妄ってなぜ起こる? どうマネジメントする? 
    「単なる一過性の問題ではない」― せん妄の病態機序と臨床像
    「大きくわけると 3 つある」― せん妄の原因
    「論調が割れている ?」― せん妄治療の考え方
    「意外と知らない」― 介護サービスの種類と支援の考え方
      介護保険の申請と認定
      介護サービスの実際
      その他のサービス
    「これだけは知っておこう」― 運転免許証の更新にまつわる法律と考え方

    エピローグ
     認知症の世界を考える

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