医療系大学の基礎分野テキスト。人間は地球のなかで育まれ、現在の繁栄を築いてきた。しかし、80億近い人間が住む地球は、温暖化、環境汚染、新興感染症の猖獗など様々な困難に直面している。これからの医療を考えるにはこの現実を直視せざるを得ない。著者らの思いが副題の「地球の健康を考える」となった。大学は肉体的にも精神的にも、大人となる準備期間であり、心の問題、ストレスへの対処、家族の問題、健康などについても解説を加えた。
各章末には「東洋科学の視点から」として、近代西洋科学が捨象した視点からは何が見えるか、古くて新しい問題を提起した。