第1章 抗てんかん薬の作用機序
A ゾニサミド(zonisamide:ZNS)
1.ZNSの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.ZNSの作用機序
B ガバペンチン(gabapentin:GBP)
1.GBPの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.GBPの作用機序
C トピラマート(topiramate:TPM)
1.TPMの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.TPMの作用機序
D ラモトリギン(lamotrigine:LTG)
1.LTGの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.LTGの作用機序
E レベチラセタム(levetiracetam:LEV)
1.LEVの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.LEVの作用機序
F ラコサミド(lacosamide:LCM)
1.LCMの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.LCMの作用機序
G ペランパネル(perampanel:PER)
1.PERの抗けいれん作用・モデル動物に対する効果
2.PERの作用機序
第2章 臨床薬理学的側面からみた第二世代抗てんかん薬の特徴
A 第二世代抗てんかん薬の薬物動態学的特徴
1.ガバペンチン(gabapentin:GBP)
2.トピラマート(topiramate:TPM)
3.ラモトリギン(lamotrigine:LTG)
4.レベチラセタム(levetiracetam:LEV)
5.ゾニサミド(zonisamide:ZNS)
6.ペランパネル(perampanel:PER)
7.ラコサミド(lacosamide:LCM)
B 第二世代抗てんかん薬の有害事象
C 第二世代抗てんかん薬の投与設計と有効血中濃度域
D 第二世代抗てんかん薬の薬理遺伝学
第3章 てんかん薬物療法の概要と課題
A てんかん薬物療法の流れ
B AED単剤療法の意義と限界
1.単剤療法(monotherapy)のメリット
2.AED単剤治療による治療効果の概要
3.いわゆる新規AEDによる単剤療法の意義
C AED療法の限界と難治性(薬剤抵抗性)てんかん(refractory or drug-resistant epilepsy)
1.難治性てんかん(薬剤抵抗性てんかん)とは?
2.薬剤抵抗性発現に関連するてんかんの分子病態
D 多剤併用療法(polytherapy)の意義と限界
1.AED変更(switch)か付加投与(add-on)か?
2.AED変更時のtransitional polytherapy
3.合理的な多剤併用療法(rational polytherapy)とは?
E AED療法の限界
1.いかなる段階でAED療法の限界を判断するか?
2.多剤併用は単剤療法よりも効果があるのか?
3.新規AEDの付加による多剤併用の有用性について
F AED療法の限界の克服に向けて
第4章 ガバペンチンのてんかん治療における意義
A ガバペンチンの薬理学的特性
B ガバペンチンの有効性
1.成人の難治焦点てんかんに対する有効性
2.成人の焦点てんかんに対する単剤療法
3.高齢発症てんかんに対する治療効果
4.全般てんかんに対する治療効果
5.てんかん治療ガイドラインにおけるGBPの位置付け
C ガバペンチンの副作用
D ガバペンチンの使用上の留意点
E てんかん治療におけるガバペンチンの意義
第5章 トピラマートのてんかん治療における意義
A トピラマートの薬物動態
B トピラマートの薬物相互作用
C トピラマートの副作用
D トピラマートの用法・用量
E 海外の診療ガイドラインにみる本剤の位置づけ
F 各種てんかん発作ならびにてんかん症候群に対する有効性
1.成人難治焦点てんかんに対する有用性
2.単剤療法の有効性
3.特発性全般てんかんに対する効果
4.小児のてんかん
5.てんかん性脳症に関する効果
G てんかん以外の有効性
第6章 ラモトリギンのてんかん治療における意義
A ラモトリギンの標的症状
1.薬効の広域性と単剤療法の可能性
2.抗うつ効果
B ラモトリギンの臨床上の特徴
1.有効性と忍容性
2.薬剤相互作用と半減率
C ラモトリギンの副作用
1.薬疹
2.妊娠・出産時
3.認知機能
4.体重変化
D ラモトリギンの使用上の留意点
第7章 レベチラセタムのてんかん治療における意義
A レベチラセタムの有効性
1.成人の焦点てんかんに対する有効性
2.小児の焦点てんかんに対する有効性
3.高齢者の難治性焦点てんかんに対する有効性
4.特発性全般てんかん(IGE)に対する有効性
5.その他の病態・疾患・症候群に対する有効性
6.他のAEDとの比較
7.発作の逆説的増加
8.QOLに対する有効性
9.てんかん以外の病態に対する効果
B レベチラセタムの効果発現までの時間差・効果の持続
C レベチラセタムの用量・効果関係
D レベチラセタムの安全性
1.副作用
2.精神・行動面への影響
3.妊娠・授乳への影響
第8章 ゾニサミドのてんかん治療における意義
A ゾニサミドの有効成分に関する理化学的知見
B ゾニサミドの作用機序と薬用量
C ゾニサミドの副作用
D ゾニサミドの小児てんかんにおける有効性
E 成人における二重盲検試験
F ウエスト症候群におけるゾニサミドの有用性
G てんかん性無呼吸発作におけるゾニサミドの有用性
H レノックス・ガストー症候群と大田原症候群
第9章 ペランパネルのてんかん治療における意義
A ペランパネルの開発経過
B ペランパネルの作用機序
C ペランパネルの薬理学的特性
1.AMPA受容体とGluA2サブユニット
2.ペランパネルの薬理学的特性
D ペランパネルの薬物動態・血中濃度・副作用
1.薬物動態
2.副作用
3.副作用の出現時期
E ペランパネルの有効性
1.併用療法
2.単剤療法
3.有効性が指摘されているてんかん類型
F ペランパネルの薬物相互作用
G ペランパネルの使用方法
H ペランパネルの使用上の留意点
I ペランパネルに期待される効果
第10章 ラコサミドのてんかん治療における意義
A ラコサミドの薬物動態・薬物相互作用
B ラコサミドの用法および用量
C ラコサミドの有効性
1.焦点発作
2.全般発作
D ラコサミドの副作用
E ラコサミドの精神面への作用
1.てんかん患者に対するLCMの精神面への作用
2.双極性障害患者に対するLCMの精神面への作用
F ラコサミドの認知機能への影響
G 今後の展望・課題
第11章 これからの抗てんかん薬の使い方
A 薬剤選択
1.作用機序が異なり,同じような副作用を発現しないAEDを選択する
2.現在処方中の薬剤との相互作用を考える
3.AED併用による効果を考える
B 患者治療の最終目標は患者のQOLを最大限にすること
C てんかん以外の疾患に対する使用
D 焦点発作に使用可能なAEDの特徴
E ペランパネルの2段階療法
F これからのAED選択