内科 128/3 2021年9月増大号
出版社: |
南江堂 |
発行日: |
2021-09-01 |
分野: |
臨床医学:内科
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雑誌
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ISSN: |
00221961 |
雑誌名: |
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特集: |
自科の常識・他科の非常識 |
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目次
- 特集 意外と知られていない!?
自科の常識・他科の非常識
第1章:呼吸器
抗線維化薬の登場により特発性肺線維症の治療は飛躍的に進歩した
nintedanib の適応拡大により,進行性線維化を伴う間質性肺疾患の治療が大きく変わる
一般外来におけるニューキノロンの処方は諸刃の剣である
肺非結核性抗酸菌症の罹患率は肺結核を超えた
抗菌薬不応性肺炎へのアプローチはこうする
咳嗽・喘鳴で気管支喘息と決めつけてはいけない
画像所見が乏しい低酸素血症の鑑別には落とし穴がある
肺がんにおいて腫瘍随伴症候群の鑑別は重要である
吸入抗原によって肺炎を引き起こすことがある
致命的喀血では蔓状血管腫を鑑別にあげることを忘れてはいけない
睡眠時無呼吸症候群は問診や病歴で疑うことができる
第2章:循環器
抗凝固薬・抗血小板薬は効きにくい人がいるので注意する必要がある
精神疾患患者は静脈血栓塞栓症に注意する必要がある
肝硬変患者の息切れは肺高血圧症かもしれない
がん治療の際には心機能障害に注意する必要がある
ST 上昇,急性心筋梗塞症と思っても急性大動脈解離の除外を忘れてはいけない
肺水腫の原因は常に心不全とは限らない
心房細動の心拍数は速すぎても遅すぎてもよくない
植込み型心臓デバイス植込み後の患者にMRI を施行することは可能だが,
種々の条件を確認する必要がある
精度は向上したものの心電図自動診断結果のみで診断できるのは不整脈のみである
現在の冠動脈血行再建術は,冠動脈の「狭窄度」だけで決めてはいけない
長期に心房細動に罹患した患者では僧帽弁閉鎖不全症や三尖弁閉鎖不全症にも注意が必要である
抗凝固薬・抗血小板薬を減量・中止できる患者とそのタイミング
第3章:血 液
皮膚所見がなくても不明熱の診断に皮膚生検が役立つことがある
vanishing tumor:ステロイドにより悪性リンパ腫・脳腫瘍性病変が一時的に消失する
圧迫骨折を診たら病的骨折を見逃してはいけない
急性白血病は汎血球減少として発症することがある
反復する伝染性単核球症様の症状は慢性活動性EBV 感染症を考える
これまでに出血傾向のない成人が血友病を発症することがある
“大球性貧血=巨赤芽球性貧血”“血球減少+血球異形成=骨髄異形成症候群”とは限らない
血小板減少に遭遇した際には,血栓症の存在とheparin 使用に注意しよう
HIT も鑑別の候補に入れるべし
原因不明の溶血性貧血と血小板減少は確定診断を待たずに治療が必要になることがある
第4章:膠原病
抗核抗体やリウマトイド因子陽性は,必ずしもリウマチ膠原病の存在を示唆しない
ANCA 陽性は必ずしもANCA 関連血管炎の存在を意味しない
乾癬は皮膚疾患であるが全身疾患でもある
関節エコー検査は関節リウマチの診療において,なくてはならないものである
リウマチ膠原病疾患の診断および疾患活動性評価においてFDG—PET/CT 検査は非常に有用である
精神科を受診した患者や精神症状を呈した患者のなかに,膠原病が紛れていることがある
膠原病ではないのに膠原病っぽくみえてしまう疾患はたくさんある
全身性エリテマトーデスの治療はこんなに進歩した
リウマチ膠原病科でも手技はある
プライマリケア医・開業医もまずは手を診よう
第5章:感染症
インフルエンザの診断に迅速抗原検査が必要な時・不要な時を見極める
外来での発熱患者に「とりあえず抗菌薬」は危険である
経験的治療時の適切な抗菌薬選択にはグラム染色所見が必要である
HIV スクリーニング検査で陽性となっても慌てずに確認検査を実施する
日常診療において○○の場面では寄生虫検査が必要である
インターフェロン γ 遊離試験では活動性結核と陳旧性結核の判別はできない
非HIV 患者でのニューモシスチス肺炎に対するステロイド治療やST 合剤の投与量には議論がある
第6章:肝・胆・膵
HBV 再活性化は怖い! 劇症肝炎で訴訟にならないために
当院における診療情報コード化によるHBV 再活性化の効率的予防管理
C 型非代償性肝硬変でもHCV 排除は可能である
脂肪肝診断では,高度線維化を伴う症例の拾い上げが重要である
新規治療薬によって肝性脳症の治療は飛躍的に進歩した
がんの免疫療法に伴う肝機能障害については集学的な対応指針が示されている
免疫関連肝障害のマネジメント
脂肪肝の新診断基準MAFLD が提唱された
脂肪肝におけるエラストグラフィでは肝線維化がわかる
COVID—19 における肝酵素上昇は重症化の指標となるか
膵囊胞を見つけたら精査または経過観察をする
糖尿病と膵がん・肝がんは関連がある
第7章:消化管
食道がんには化学放射線療法が有効である
ピロリ菌の除菌成功と言われても検診でピロリ菌陽性の場合がある
消化器内視鏡検査前に抗血栓薬の休薬は必要か
刺激性下剤は長期間使用してはいけない
カプセル内視鏡で小腸・大腸の検査ができる
大腸ポリープ切除後のフォローアップは3 年以上空けてよい
炎症性腸疾患は外来で治療できる
機能性消化管障害だと思っていたら好酸球性胃腸炎だった
第8章:神 経
80 歳以上で発症した認知機能低下ではAlzheimer 病を筆頭鑑別としないほうがよい
Parkinson 病はさまざまな治療を組み合わせれば天寿を全うできるかもしれない
Parkinson 病と本態性振戦の振戦の違いは診察で見分けることができる
手足のしびれでは脳の疾患ではなく絞扼性ニューロパチーをまずは考える
ATTR アミロイドーシスは決してめずらしい病気ではない
てんかんは小児の病気とは限らず,むしろ高齢発症が多い
頭痛の診断で最も重要なのは画像検査ではない問診で発症様式と随伴症状を把握することが重要
高齢者ではベンゾジアゼピン系睡眠薬による副作用が多い
抗認知症薬は必ずしも「記憶」を改善させない
Lewy 小体型認知症は老年期うつ病と間違えられやすい
脳梗塞の一次予防に抗血小板薬は不適切である
片側の眼瞼下垂でも重症筋無力症は考えなければならない
てんかんの治療では内服を止めることがむしろ危険なことがある
Parkinson 病の運動症状は氷山の一角で,ほかに多彩な非運動症状が存在する
一過性脳虚血性発作は入院の必要な疾患である
第9章:糖尿病
HbA1c のみでなく「time in range」を考慮した治療が重要である
高齢糖尿病患者にはしっかり食べさせたほうがよいこともある
発熱すると食事ができなくても血糖が高くなることがある
GLP—1 受容体作動薬は治療初期から役立つ薬である
metformin はもっと活用できる薬である
1 型糖尿病は子どもだけの病気ではない
血糖が上がってくる背景にがんが潜んでいることがある
腎機能が悪化するにつれて血糖コントロールが改善することがある
第10章:内分泌
副腎皮質ステロイド軟膏や吸入薬で医原性副腎不全をきたすこともある
Basedow 病はヨード(無機ヨウ素)で治療することもある
カリウムが正常で副腎腫瘍がない原発性アルドステロン症が増えている
1,25(OH)2D 測定ではビタミンD 欠乏の診断はできない
先端巨大症を疑ったらGH でなくIGF—Ⅰでスクリーニングを行う
Basedow 病治療前には自然軽快する甲状腺炎を鑑別する
副腎偶発腫瘍で発見される褐色細胞腫,18F—FDG PET 陽性良性副腎皮質腺腫が増えている
骨粗鬆症治療に重要な活性型ビタミンD 製剤は高カルシウム血症クリーゼをきたすこともある
第11章:腎 臓
検尿検査において試験紙法のみでは不十分なことがある
糖尿病に伴う腎障害にアルブミン尿が顕性化しないものがある
高齢者の原因不明の腎障害には両側性の腎動脈狭窄が潜んでいる場合がある
高尿酸血症は腎機能低下のリスクとなる
感染症は腎機能障害の原因となる
心不全による腎機能低下には腎うっ血に伴うものが多い
電解質異常は腎機能障害の原因となり得る
妊娠高血圧腎症において血清尿酸値は予後予測のマーカーとなり得る
透析患者の貧血はエリスロポエチン不足,鉄不足だけではない
透析患者の高リン血症はたんぱく質の過剰摂取だけが原因ではない
透析患者の高カリウム血症は果物,生野菜の過剰摂取だけが原因ではない
血液透析患者の溢水は食事制限の不徹底だけが原因ではない
知っているようで知らない腎不全医療透析の非導入・中止について
第12章:総合診療
フレイル健診を役立てるコツ
身寄りがなく意思決定能力を有しない患者の治療方針を決める法と倫理の立場から
がんサバイバーシップケアの地域での実装は可能か
診断困難症例へのアプローチ
終末期患者・家族に負担にならない食事・栄養介入
Book Review
肝臓専門医テキスト(改訂第3版)
困ったウイルス肝炎パーフェクト対応ガイド
消化器疾患最新の治療2021‒2022