プライマリ・ケアの理論と実践【電子版付】

出版社: 日本医事新報社
著者:
発行日: 2021-10-01
分野: 臨床医学:一般  >  プライマリケア
ISBN: 9784784959112
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3,960 円(税込)

商品紹介

週刊日本医事新報にて連載中の「プライマリ・ケアの理論と実践」が単行本化!
日常診療で活用できる知識から理論的な枠組みまで、プライマリ・ケア領域で押さえておきたい重要な話題を取り上げ網羅的に解説。
各現場で活躍する著者達の実践的な考えとリアルな思いが、見開きフルカラーの各項目に凝縮されています。
プライマリ・ケアに真摯に向き合い、日々診療に励む多くの医師に送る渾身の1冊です。

目次

  • 第1章 プライマリ・ケアの今と未来
     1 多様性の中に見える未来
     2 患者中心の医療の方法〈総論〉─「疾患の治療」だけでなく「病む人へのケア」を
     3 プライマリ・ケアらしい女性医療─日常診療の中で女性のライフステージを意識する

    第2章 診療所救急
     4 診療所救急〈総論〉─動きながら考える Triage & Action !
     5 診療所救急〈高齢者・在宅〉─診療所における救急対応および予防的介入のコツ
     6 診療所救急〈内科〉─各種症状→ショック→心停止の流れを断ち切る
     7 診療所救急〈小児〉─30秒で見た目(ABC)をチェック!!
     8 診療所救急〈マイナーエマージェンシー〉
        ─外科系マイナーエマージェンシー診療修得への道のり

    第3章 ACP・臨床倫理
     9 アドバンス・ケア・プランニングとは?─人生会議を始めよう!
     10 ACP(人生会議)のダークサイド─そのACP,だれのため?
     11 臨床倫理─モヤモヤに気づいて立ち止まることが重要
     12 「総合医育成プログラム」とは
     
    第4章 プライマリ・ケアとスポーツ医学
     13 スポーツ医学sports and exercise medicine〈総論〉
         ─プライマリ・ケアとスポーツ医学
     14 スポーツと内科系疾患
         ─内科的問題の解決で,命を守り,パフォーマンスを向上させる!
     15 女性と運動─正しい運動で健康なからだを!
     16 小児のスポーツ障害〈障害要因と障害予防〉(上)
         ─障害要因の除去をめざして
     17 小児のスポーツ障害〈小児の成長発育と骨端症〉(下)
         ─個々の成長発育をイメージする
     18 プライマリ・ケアにおけるアンチ・ドーピング
         ─選手が安心して受診できる環境づくりを

    第5章 多職種連携
     19 医師が多職種から求められていること
         ─多職種が医師に求める役割はコンテキストにより異なる
     20 医師として多職種連携にどう関わるか
         ─医師の持つ特性を意識して,多職種連携に関わろう
     21 グループ診療─働き方改革のひとつの方法
     22 都市部での多職種連携の実践─都市部こそ総合診療医が求められる時代に
     23 多職種連携教育が声高になってきた背景と今の教育
         ─連携教育の場としてのプライマリ・ケアの強み
     24 統合的ケア・総論─連携で生じた問題を解決するための枠組み

    第6章 プライマリ・ケア研究
     25 Patient Experience(PX)に関する研究
         ─国際的に注目を集める患者視点の医療の質指標
     26 現場の臨床疑問から研究を実施する
         ─高齢者に対する着衣の上からの血圧測定は正確か?
     27 診療所ネットワークによる臨床研究〈在宅コホート研究〉
         ─地域における研究ネットワークをつくろう
     28 ICPCを用いたプライマリ・ケアにおける研究─家庭医療における受診理由の意味とは
     29 多疾患併存状態(マルチモビディティ)に関する研究
         ─プライマリ・ケアにおける最重要研究課題の1つ

    第7章 EBM
     30 EBM〈総論〉─開業医やプライマリ・ケア医はEBMをどう役立てられるか
     31 EBM〈治療〉─定量的な評価を行い,患者への適用を考える
     32 EBM〈実践〉─ベイズの定理の活用
     33 EBM〈診断〉─所見の感度・特異度を理解して,診断の一助にしよう
     34 EBMを活用してチーム医療を充実させる─Step1とStep5の共有がチーム力を高める

    第8章 患者中心の医療の方法
     35 患者中心の医療の方法─「病い体験」を探る 患者の語りを統合して理解する
     36 患者中心の医療の方法〈コンテクストを探る〉─多種多様な患者背景を探る
     37 患者中心の医療の方法〈合意点を探る〉─患者とともに意思決定を行うために

    第9章 プライマリケア・エコー
     38 プライマリ・ケア医のためのエコー〈総論〉
         ─誤嚥性肺炎へのケア向上をめざしたエコー活用
     39 プライマリ・ケアで診る運動器疾患〈膝関節〉
         ─運動器疾患に対する超音波診断装置の活用
     40 “便秘”にエコー─あるのかないのか,硬いのか軟らかいのか,それが問題だ
     41 プライマリ・ケア医のための肺エコー〈肺炎〉
         ─肺炎の検出力向上と輸液量の決定のために
     42 プライマリ・ケアにおける頭頸部エコー〈小児の耳下腺腫脹〉
         ─流行性耳下腺炎と反復性耳下腺炎の見分け方

    第10章 予防医療
     43 予防医療〈総論〉─科学的根拠に基づく予防医療と臨床倫理
     44 スクリーニングの利益と害を見積もる─個々におけるバランスを考慮する
     45 成人における2型糖尿病スクリーニング─根拠ある予防医療の実践
     46 神経管閉鎖障害の予防のための葉酸摂取~受診理由の一歩先に~
     47 予防医学〈喫煙〉─プライマリ・ケアにおける禁煙のエビデンス
     48 わが国における健診(検診)の現状と今後の課題
         ─かかりつけ医が健診結果の確認とフォローを
     49 予防医学〈腹部大動脈瘤スクリーニング〉
         ─プライマリケアにおける腹部大動脈瘤スクリーニングのエビデンス
     50 慢性閉塞性肺疾患(COPD)スクリーニング─科学的根拠に基づいたアプローチ
     51 こどもの予防医療─小さなおとなではない!?
     52 不健康な飲酒:Unhealthy use of alcoholのスクリーニング
         ─根拠ある予防医療の実践

    第11章 今さら聞けない? 診断学領域primer
     53 診断学を取り巻くこの20年の出来事,そして日本では─診断の表側と裏側
     54 現代の診断エラー,そして臨床診断改善学会
         ─診断エラーとその周辺をよりよく理解するために
     55 慢性疾患患者の継続診療で見落としを避ける「診断戦略」
         ─いつもみている患者の異常を拾い上げるために
     56 診断とAIとの協働,現状と未来展望
         ─AIに診断力を奪われるのではなく,AIにより診断力を強化する時代へ
     57 精度の高い病歴の技術に必要なことは?
         ─病歴は聴取するものではなく,相互作用的に作り上げるものである
     58 未来の身体診察と診断─「診察前確率」と病歴・身体所見・検査それぞれの親和性
     59 未分化な問題と診断学─複数の未来を見据えたケア
     60 日本における診断学教育の活動の実際(学生~初期研修医)
         ─指導対象者のレベルに合わせた教育を意識する
     61 診断プロセスへのフィードバック─より良いフィードバックを
     62 日本における診断学教育の活動の実際
         ─診断戦略開発カンファレンス,reflection,そして最近接発達領域
     63 観察力の教育と診断─ウィリアム・オスラーと絵画鑑賞
     64 医学教育における診断学教育の展望─エビデンスに基づく医学教育の実践を

    第12章 治療と仕事の両立支援
     65 患者の治療と仕事の両立支援(総論・前編)
        ─仕事を考慮した治療選択の提示で,働く患者への社会的処方を
     66 患者の治療と仕事の両立支援(総論・後編)
        ─医療用語を仕事の作業の言葉に翻訳した主治医意見書が鍵
     67 プライマリ・ケア医ができる職場との連携─職場の読み手に届く情報提供を
     68 がん治療と就労の両立支援─「疾病性の言葉」から「事例性の言葉」への翻訳の重要性
     69 職域で精神面の問題を認めた場合の治療と仕事の両立支援
        ─職域におけるプライマリ・ケア医への期待
     70 生活習慣病の重症化予防のために─健診・プライマリ・ケア(治療)・職場の連携
     71 プライマリ・ケア医がおさえるべき腰痛と仕事の両立
        ─慢性化の要因把握とセルフエクササイズの導入

    第13章 苦悩と癒し
     72 苦悩と癒し[1]─プライマリ・ケアと苦悩
     73 苦悩と癒し[2]─苦悩をかかえる患者の癒し
     74 苦悩と癒し[3]─患者への関わりの深さと自己認識

    第14章 家族志向のケア
     75 家族志向のケア─家族が患者に与える健康への影響
     76 家族志向のケア[2]─ヘルスエキスパートと真の顧客
     77 家族志向のケア[3]─家族ライフサイクル
     78 家族志向のケア[4]─家族の感情に配慮する


    第15章 SDHと社会的処方
     79 健康の社会的決定要因(SDH)と「社会的処方」
        ─保健・医療・介護・福祉・地域社会が一体となりSDHに対応する
     80 「社会的処方」~医師会の取り組み事例─栃木県・宇都宮市医師会の場合
     81 「社会的処方」~病院の取り組み事例─岩手県一関市・藤沢病院の場合
     82 「社会的処方」~診療所の事例─東京都国立市・新田クリニックの場合
     83 「社会的処方」~まちづくりの視点から─「社会的処方」を文化にする
     84 「社会的処方」の地域共生社会推進に向けた有用性─医療職への示唆


    第16章 行動変容
     85 行動変容〈総論〉─「わかっちゃいるけどやめられない」に向き合う
     86 行動変容に取り組む医療者の心の持ち方─行動を変えない患者にイライラしてしまう!
     87 患者の動機を見出す,引き出す─生活指導のマンネリ化を打開しよう!
     88 生活の中で行動を変える仕組みづくり─患者のやる気は感じられるのに変わらない!
     89 継続性の重要性と継続を促すための関わり─受診を自己中断した患者が突然受診した!
     90 「もう別にいいんです」─セルフ・ネグレクトの患者とどう関わるか

    第17章 在宅医療
     91 在宅医療の諸相(1)(導入~維持)─家族ケアと多職種連携が鍵になる
     92 在宅医療の諸相(2)(急性期)─在宅患者の発熱 在宅で治療する?病院へ送る?
     93 在宅医療の諸相(3)(看取り)─自宅で看取るということ,看取りを支えるということ
     94 施設での在宅医療─施設を取り巻く社会に目を向ける
     95 制度の活用─訪問看護の制度を理解し,正しい指示書の記載を!

    第18章 慢性疾患ケアモデル
     96 慢性疾患ケアモデル〈総論〉─多面的な介入を考えるためのフレームワーク
     97 慢性疾患ケアモデルを用いた日常診療の振り返り(1)
        ─慢性疾患ケアモデルを用いて外来診療を俯瞰する
     98 慢性疾患ケアモデルを用いた日常診療の振り返り(2)
        ─「地域住民のお節介」という貴重な資源を考察する
     99 慢性疾患ケアモデルを用いた日常診療の振り返り(3)
        ─ケアチームの継続性に支えられた新たな医師患者関係
     100 慢性疾患ケアモデルを用いた日常診療の振り返り(4)
        ─地方の診療所での一例

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