発達障害のある子へのことば・コミュニケーション指導の実際 改訂第2版

出版社: 診断と治療社
著者:
発行日: 2022-02-03
分野: 臨床医学:内科  >  小児科学一般
ISBN: 9784787825247
電子書籍版: 2022-02-03 (電子版)
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

3,520 円(税込)

電子書籍
章別単位での購入はできません
ブラウザ、アプリ閲覧

3,520 円(税込)

商品紹介

ことばとコミュニケーションの領域において,「理解」と「関わり(社会性)」の2軸から子どもの発達段階を把握できる,統一評価表を掲載.子どもの発達段階に見合った適切な指導を進めることができる.改訂第2版では,5章「ことばの広がりを意識した働きかけ」を追加.(公社)発達協会で映像化した,発達障害のある子どもたちと日々関わっている言語聴覚士らによる日常指導内容を紹介.

目次

  • 第1章 ことばの働きとその発達
    1 三つの役割と課題
    2 ことばの発達とポイント
    3 発達障害とコミュニケーションの際の配慮点
    Column 育てたい社会的感情(1)
    Column 育てたい社会的感情(2)
    Column お金を使う

    第2章 主な発達障害とことばの特徴
    1 知的障害(知的能力障害)の医学とことばの特徴
    2 自閉スペクトラム症の医学とことばの特徴
    3 学習障害(≒限局性学習症)の医学とことばの特徴
    4 注意欠如多動性症(ADHD)の医学とことばの特徴
    5 その他のことばの障害の医学とことばの特徴
    Column 知的障害はどのような不便があるか
    Column 自閉スペクトラム症のある男児の例
    Column 「漢字が書けない…」学習障害のある男児の例
    Column AACについて

    第3章 「理解」と「関わり」の評価
    ■ 統一評価法
    1 評価法の目的と構成
    2 評価表の特徴
    3 二軸の各項目における評価基準
    4 指導課題について
    5 補助評価と不適切行動評価
     [理解]と[関わり]で見る統一評価法

    第4章 指導課題とその実際
    0-A 音源定位:音や声に気づく/ちょうだいで渡す
    0-B 音源定位:音や声に気づく/「~して」を実行する
    1-A 何・誰がわかる/ちょうだいで渡す
    1-B 何・誰がわかる/「~して」を実行する
    1-C 何・誰がわかる/二語文の理解
    2-A 二語文理解/ちょうだいで渡す
    2-B 二語文理解/「~して」を実行する
    2-C 二語文理解/「あとで」で待てる
    2-D 二語文理解/順番を守る
    2-E 二語文理解/
       「勝ちたい」「うまくなりたい」「お兄さんになりたい」という思いがある
    3-B 三~多語文の理解/「~して」を実行する
    3-C 三~多語文の理解/「あとで」で待てる
    3-D 三~多語文の理解/順番を待てる
    3-E 三~多語文の理解/順番を守る
    3-F 三~多語文の理解/じゃんけんの勝ち負け,あいこがわかる(3人以上)
    4-C 重文・複文の理解/「あとで」で待てる
    4-D 重文・複文の理解/順番を守る
    4-E 重文・複文の理解/
       「勝ちたい」「うまくなりたい」「お兄さんになりたい」という思いがある
    4-F 重文・複文の理解/じゃんけんの勝ち負け,あいこがわかる(3人以上)
    4-G 重文・複文の理解/教室の中でのルールや,社会のルールがわかる
    5-D 絵本・アニメの筋に興味を持つ/順番を守る
    5-E 絵本・アニメの筋に興味を持つ/
       「勝ちたい」「うまくなりたい」「お兄さんになりたい」という思いがある
    5-F 絵本・アニメの筋に興味を持つ/じゃんけんの勝ち負け,あいこがわかる(3人以上)
    5-G 絵本・アニメの筋に興味を持つ/教室の中でのルールや,社会のルールを守る
    5-H 絵本・アニメの筋に興味を持つ/場面に合わせた行動をする
    6-E 伝言を理解・実行する/
       「勝ちたい」「うまくなりたい」「お兄さんになりたい」という思いがある
    6-F 伝言を理解・実行する/じゃんけんの勝ち負け,あいこがわかる(3人以上)
    6-G 伝言を理解・実行する/教室の中でのルールや,社会のルールを守る
    6-H 伝言を理解・実行する/場面に合わせた行動をする
    6-I 伝言を理解・実行する/計画的な行動をする
    7-F マンガなどを読んで理解する/じゃんけんの勝ち負け,あいこがわかる(3人以上)
    7-G マンガなどを読んで理解する/教室の中でのルールや,社会のルールを守る
    7-H マンガなどを読んで理解する/場面に合わせた行動をする
    7-I マンガなどを読んで理解する/計画的な行動をする
    8-G 他者の気持ちを推測し行動する/教室の中でのルールや社会のルールを守る
    8-H 他者の気持ちを推測し行動する/場面に合わせた行動をする
    8-I 他者の気持ちを推測し行動する/計画的な行動をする
    Column 相手が喜ぶことを知る
    Column 時間に合わせて行動する
    Column 相手の気持ちを考える

    第5章 ことばの広がりを意識した働きかけ
    実際の指導場面を映像で学ぶ
    1 ことばの発達とその指導
    2 ことばの発達を促す指導(1) ~前言語期~
    3 ことばの発達を促す指導(2) ~発語が始まった段階~
    4 ことばの発達を促す指導(3) ~二語文・三語文から統語(助詞)まで~
    5 語彙を広げていく指導
    6 言語表出手段の獲得に向けて
    7 会話の発達に向けた質問―応答関係の指導
    8 日常会話の拡大に向けて 疑問詞の理解を促す課題を中心に
    Column 教えたい関わりことば

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第2章 主な発達障害とことばの特徴

P.15 掲載の参考文献
日本精神神経学会(監修), 高橋三郎, 大野裕(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院, 2014: 31-85.
栗田広:精神遅滞の医学的諸問題. 栗田広(編), 精神遅滞の精神医学. 精神医学レビュー No. 23. ライフサイエンス, 1997:1-15.
石崎朝世:個性的な発達をする子どもたち. 発達障害の理解, 子どもの脳で何が起こっているか[基礎編]. 科学 2001;71:729-732.
P.19 掲載の参考文献
小西行郎, 吹田恭子:赤ちゃんパワー~脳科学があかす育ちのしくみ. ひとなる書房, 2003.
笹沼澄子(編):発達期言語コミュニケーション障害の新しい視点と介入理論. 医学書院, 2007.
湯汲英史:なぜ伝わらないのか, どうしたら伝わるのか. 大揚社, 2003.
P.24 掲載の参考文献
日本精神神経学会(監修), 高橋三郎, 大野裕(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院, 2014:31-85
杉山登志郎:自閉症の精神病理. 発達障害の豊かな世界. 日本評論社. 2000;15-57.
石崎朝世:個性的な発達をする子どもたち. 発達障害の理解, 子どもの脳で何が起こっているか[基礎編]. 科学 2001;71:729-732.
本田秀夫, 清水康夫:高機能自閉症の疫学. 臨床精神医学 2005;29:487-494.
橋本俊顕:自閉症. 有馬正高(監修), 加我牧子, 稲垣真澄(編集). 小児神経学. 診断と治療社. 2008;440-447.
P.27 掲載の参考文献
笹沼澄子(編):発達期言語コミュニケーション障害の新しい視点と介入理論. 医学書院, 2007.
石井葉(編著):「自閉的」といわれる子どもたち~その理解と指導の実際. すずき出版, 2004.
P.29 掲載の参考文献
日本精神神経学会(監修), 高橋三郎, 大野裕(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院, 2014:31-85.
森永良子, 中根晃(責任編集):LDの見分け方-診断とアセスメント-. 日本文化科学社, 1997.
石崎朝世:個性的な発達をする子どもたち. 発達障害の理解, 子どもの脳で何が起こっているか[基礎編]. 科学 2001;71:729-732.
稲垣真澄:学習障害. 有馬正高(監修). 加我牧子, 稲垣真澄(編集). 小児神経学. 診断と治療社, 2008:433-439.
P.31 掲載の参考文献
1) 大石敬子:第9章学習障害. ことばの障害入門. 西村弁作(編集). 東京:大修館書店, 2001:208-226.
2) キャロル・ターキントン, ジョセフ・R・ハリス:learning disability, LD・学習障害事典. 田中枝緒(訳). 竹田契一(監修). 明石書店, 2006:146-161.
3) 田中裕美子:言語学習障害・読み書き障害. 音声言語医学 2005;46:148-154.
4) 大石敬子:第3章学童期の言語発達と評価. ことばの障害の評価と指導. 大修館書店, 2001:40-55.
5) 宇野彰, 金子真人, 春原則子, ら:発達性読み書き障害-神経心理学的および認知神経心理学的分析. 失語症研究 2002;22:130-136.
6) 杉下周平, 川崎聡大, 野崎園子, 福島邦博:読み書き障害を認めた軽度知的発達障害児一例. 言語聴覚研究 2006;3:66-73.
7) 大石敬子, 角野禎子, 長畑正道:小児の読み書き障害の1例. 失語症研究 1984;4:683-693.
8) 宇野彰, 金子真人, 春原則子:学習障害児に対するバイパス法の開発. 発達障害研究 2003;24:348-356.
9) 河野俊寛:支援技術を活用した支援によって心理面の改善が認められた読み書き障害児の一例. 言語聴覚研究 2008;5:115-119.
P.35 掲載の参考文献
日本精神神経学会(監修), 高橋三郎, 大野裕(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院, 2014:31-85.
ラッセルAバークレイ. 海輪由香子, 山田寛(監訳):バークレイ先生のADHDのすべて. VOICE, 2000.
石崎朝世:個性的な発達をする子どもたち. 発達障害の理解, 子どもの脳で何が起こっているか[基礎編]. 科学, 2001;71:729-732.
林隆:Triple pathway modelとFunctional connectivity, Dynamic connectivityからみたADHDの病態と支援の視点に基づく薬物療法. 児童青年精神医学とその近接領域 2020;61:278-288.
P.39 掲載の参考文献
1) メアリー・ファウラー:手のつけられない子それはADHDのせいだった MAYBE YOU KNOW MY KID. 沢木昇(訳). 扶桑社, 1999:24.
ラッセル・A・バークレー:ADHDのすべて. 海輪由香子(訳), 山田寛(監). ヴォイス, 2000:69-95.
石崎朝世(監):多動な子どもへの教育・指導 ネットワークのなかで育む. 湯汲英史, 一松麻実子(編), 明石書店, 2001:55-57.
伊藤伸二:知っていますか?どもりとむきあう一問一答. 解放出版社, 2004:52-57.
P.41 掲載の参考文献
1) 石崎朝世:言葉の遅れ. 外来でよく遭遇する症状と徴候. 小児内科 2000;32(別冊):538-542.
2) 高橋三郎, 大野裕, 染谷俊幸(訳):DSM-IV-TR精神疾患の診断・統計マニュアル新訂版. 医学書院, 2005.
3) 田中美郷(編著):小児のことばの障害. 医歯薬出版, 1980.
宇野彰(編著):ことばとこころの発達と障害. 永井書店, 2007.
P.45 掲載の参考文献
笹沼澄子(監), 大石敬子(編):子どものコミュニケーション障害, 大修館書店, 1998.
医療研修推進財団(監):言語聴覚士認定講習会テキスト. 医歯薬出版, 1998.
阿部雅子:構音障害の臨床-基礎知識実践マニュアル-, 金原出版, 2003.
本間慎治(編著):改訂機能性構音障害. 建帛社, 2007.

第4章 指導課題とその実際

P.127 掲載の参考文献
1) アーバン出版局(編):10才までに覚えておきたいちょっと難しい1000のことば. 2007.

第5章 ことばの広がりを意識した働きかけ

P.152 掲載の参考文献
1) 大伴深, 大井学:特別支援教育における言語・コミュニケーション・読み書きに困難がある子どもの理解と支援. 学苑社, 2011:33.
P.159 掲載の参考文献
1) 佐竹恒夫, 東江浩美, 知念洋美:質問-応答関係検査実施マニュアル. エスコアール, 1997.
2) Grice HP:LOGIC AND CONVERSATION. University of California, Berkeley, 1975.

最近チェックした商品履歴

Loading...