新薬はこう使え! かかりつけ医で診るアトピー性皮膚炎
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目次
- 第I部 潮目を迎えた アトピー性皮膚炎診療
1 アトピー性皮膚炎の病態論はどう変わったのか?
1)三位一体論:ドライスキン・かゆみ・アレルギー炎症
2)アトピー性皮膚炎病態のコアとなるType2炎症とは?(Th2/Tc2細胞,2型自然リンパ球)
(1)言葉の由来
(2)なぜType2炎症は起こるのか:三位一体論で考える
(3)アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎との違い
(4)アトピー性皮膚炎におけるドライスキンの重要性
3)デュピルマブによるトップダウンの病態論ブレイクスルー
―各種生物学的製剤の治験結果から明解となった病態の理解
4)なぜ難治化するのか?
(1)tissue resident memory T細胞の存在
(2)エピジェネティクスの変化
(3)難治化・再発予防の治療ストラテジー
5)アレルギーマーチをどう考える?
(1)三位一体論から考えるアレルギーマーチ
(2)動物実験と経皮感作
2 アトピー性皮膚炎の評価方法はどう変わったのか?
1)重症度と病勢の評価(評価スコア,バイオマーカー)
(1)評価スコア:EASIスコアとSCORADスコア
(2)バイオマーカー:TARCを中心に
2)患者自身による病勢の評価(ADCTスコア,POEMスコア)
(1)ADCTスコア
(2)POEMスコア
3)QOLの評価(DLQI,Skindex29,Skindex16)
(1)DLQI
(2)Skindex29
(3)Skindex16
4)かゆみの評価法(VAS,WI-NRS,デジタルツール)
(1)VAS(Visual Analog Scale)
(2)WI-NRS(worst Itch-numerical rating scale)
(3)デジタルツール
5)プロアクティブ療法の意義は?
6)どういうときに全身療法が必要となるのか?
3 アトピー性皮膚炎の治療はどう変わったのか?
1)外用療法・スキンケアは今も重要か?
2)従来の治療の問題点は何だったのか?
(1)抗ヒスタミン薬
(2)ステロイド外用薬
(3)タクロリムス外用薬
(4)シクロスポリン
3)新規治療薬は何が違うのか? その位置づけ・使い分けは?
(1)抗IL-4/13 受容体抗体デュピルマブ
(2)抗IL-31 受容体抗体ネモリズマブ
(3)経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬(外用・内服)
(4)ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬「ジファミラスト」
4 今後のアトピー性皮膚炎治療の動向と展望は?
1)デュピルマブに続く生物学的薬剤
2)今や標準薬となったデュピルマブを超える新薬剤は出現するか?
第II部 かかりつけ医で診るアトピー性皮膚炎治療
1 新しい病態論によりかかりつけ医のアトピー性皮膚炎診療はどう変わったか?
1)旧来の治療と新規治療の二極化は進んだか?
2)新規治療に踏み切れない理由は何か?
(1)医師たちの事情
(2)筆者の変遷で考える:大学病院勤務から地元のクリニックへ
(3)地域格差の問題
2 かかりつけ医はどこまで新規治療薬による介入を行うべきか?
1)皮膚科専門医と非専門医のすみわけ
(1)アトピー性皮膚炎診断における皮膚科専門医と非専門医との違い
(2)アトピー性皮膚炎との鑑別が難しい疾患
◆本音deトーク 宮地良樹のコラム ガイドラインに「皮膚科専門医」と一筆入らなかった訳は……
◆武岡伸太郎のコラム 当院のモットー「患者家族との信頼関係は,初診の1回で築く」
◆武岡伸太郎のコラム かかりつけ医の業務実態調査(2016 年度)
◆武岡伸太郎のコラム アトピー性皮膚炎でのJAK阻害薬使用は
乾癬分子標的薬使用承認施設である必要はなく届け出制である
◆武岡伸太郎のコラム web 講演会には積極的に参加しよう
2)注射薬と内服薬で介入の壁は異なるか?
3)新規治療薬による成功体験は患者のモチベーションを上げるか?
(1)患者のモチベーション
(2)かかりつけ医のモチベーション
(3)開業医の先輩として若い皮膚科医へ
(4)新規治療薬を使うとかかりつけ医は
◆武岡伸太郎のコラム 医師としてのモチベーション:筆者の場合
◆武岡伸太郎のコラム 美容医療業界にキャリアチェンジするということ
◆本音deトーク 宮地良樹のコラム 皮膚科医よ! 凛とせよ!
4)クリニックにおけるメディカルスタッフの役割
(1)医師の役割
(2)看護師
◆武岡伸太郎のコラム Finger Tip Unit(1 FTU)って何?
5)薬剤による診療点数の上昇
◆武岡伸太郎のコラム 皮膚科専門医のサバイバル時代がやってくる
3 アトピー性皮膚炎治療の社会的決定要因は?
1)コスト問題をどうクリアするか? その工夫は?─患者自身の経済的負担,医療経済全体を
考えたときの負担,症状改善・労働生産性向上による経済効果
(1)患者自身の経済的負担,医療経済全体を考えたときの負担
(2)症状改善・労働生産性向上による経済効果
◆本音deトーク 宮地良樹のコラム 医療経済で考える爪白癬の治療
2)患者家族と医師との信頼関係をどう構築するか?
(1)新規治療薬はいつまで使うか
(2)デュピルマブ(デュピクセントR)とネモリズマブ(ミチーガR),
トラロキヌマブ(アドトラーザR):皮下注射薬の第1選択はどちらか
◆武岡伸太郎のコラム 長期寛解維持を目指した外用療法を成功させるには
◆本音deトーク 宮地良樹のコラム 外用薬を処方しても症状が変わらないのは……
◆武岡伸太郎のコラム10 「新時代」の今,なぜ外用療法の見直しなのか??
◆本音deトーク 宮地良樹のコラム アドヒアランスをよくする方法
3)副作用にはどのように対峙するか?
4)後方支援病院との連携は?
4 かかりつけ医による今後のアトピー性皮膚炎治療の動向と展望は?
◆武岡伸太郎のコラム11 筆者が考えた後方支援病院との接点方法
1)新規治療薬の今後の展望
2)かかりつけ医の先生方へ
(1)皮膚科専門医への紹介
(2)デュピルマブのやめ時について
◆武岡伸太郎のコラム12 「脱デュピクセントR」という単語がSNS「X」に登場!
◆本音de トーク 宮地良樹のコラム 某大学病院の某先生たちに見習う勉強の仕方