PEN 2024年7月号
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目次
- ◆JSPEN2024 合同パネルディスカッション6
「がん治療と栄養」
「胃癌術後の体組成変化に対する課題と今後の展望」
・胃がん術後の体重減少、筋肉量減少は予後不良と関連
・胃がん術後の栄養療法は体重減少を抑制
・胃全摘例では食事摂取量低下が増大
・体重減少、筋肉量減少に対する有効な介入方法の検討が必要
「質疑応答」
「胃癌周術期における栄養サポートの重要性
~胃切除後の体重減少を軽減して生存率とQOLの向上を目指す~」
・胃がん術後の体重減少は生存率に関連
・胃がん術後の成分栄養剤付加で体重減少抑制
・栄養サポートに加えて運動療法も実施
・胃がん術後の栄養サポートは化学療法完遂率を向上
「質疑応答」
「膵頭部癌における予後予測因子としてのサルコペニアの有用性の検討と予後改善に向けた取り組み」
・膵がん患者のサルコペニアは予後不良と関連
・低LMR、CA19-9低値、低握力は予後不良因子
・握力+LMRは予後予測能が良好
・リハビリテーションは栄養療法のサルコペニア対策で予後が改善
「質疑応答」
「膵癌患者における周術期栄養療法の重要性」
・高栄養リスク患者は予後不良
・PEIが栄養障害を惹起
・栄養療法実施で予後を改善
・術後の膵酵素補充療法も必要
・膵がんでは術前からの栄養療法が重要
「質疑応答」
「総合討論」
◆REPORT 第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2024)開催
合同パネルディスカッション2「栄養と腸内微生物」
「小児疾患における腸内細菌叢への影響と治療」
・腸内細菌叢は成長とともに変化
・新生児でプロバイオティクスを用い正常な腸内細菌叢形成を促進
・新生児、小児へのシンバイオティクス、プロバイオティクスで下痢が改善
・小児の便秘に対するプロバイオティクスの効果か未知数
・呼気中水素濃度で小腸内細菌異常増殖を診断
・小児へのシンバイオティクス、プレバイオティクスは有用
「質疑応答」
「進行食道癌に対する集学的治療成績の向上を目指したシンバイオティクスによる腸内環境制御」
・食道がん患者では腸内環境が悪化
・食道がん患者周術期のシンバイオティクスは術後感染性合併症を軽減
・単施設のRCTで術前DCF療法中のシンバイオティクス投与は有害事象を軽減
・多施設のRCTで術前DCF療法中のシンバイオティクスおよび経腸栄養投与は好中球減少および下痢を軽減
・Anaerostipes hadrusとBifidobacterium pseudocatenlatumは有害事象を抑制できる可能性がある
・食道がん集学的治療の合併症対策にシンバイオティクスは有用
「質疑応答」
「院内感染対策と腸内細菌叢」
・医療関連感染では薬剤耐性菌対策が課題
・腸内細菌叢への介入は医療関連感染対策の一つになる
・CDI対策としてプロバイオティクスによる腸内細菌への介入も考えられる
・プロバイオティクスはCDI発症を抑制
・糞便移植はCDI再発を抑制するが、現時点では推奨されず
・医療関連感染症対策の一環として行う腸内細菌叢への介入は有用
「質疑応答」
「長寿・健康と腸内微生物叢」
・細菌学の発展とともに腸内細菌叢の解明が進展
・腸内細菌叢は年齢とともに変化
・長寿者に特異的な腸内細菌叢が存在
・腸内細菌叢の相違と食事内容の相違は関連しない
・腸内細菌叢は老化にも関連
・腸内細菌叢は多彩な疾患と関連
◆Interview 第11回日本時間栄養学会学術大会開催 大会長インタビュー
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授 髙橋将記先生
「時間栄養学:体内時計をおうりょして栄養や食事を「いつ」摂取するかを考える学問」
「時間栄養学の社会実装を目指す」
「本体会を契機に時間栄養学の社会実装を促進」
「東京工業大学でも時間栄養学研究を実施」
「シンポジウム1では異なる時間単位の栄養学を検討」
「シンポジウム2は身体活動・運動の1日のタイミングと健康・パフォーマンスを議論」
「シンポジウム3では時間栄養学における産官学連携を議論」
「特別講演では精密栄養学の視点で時間栄養学を考える」
「教育講演は大規模データから得た時間栄養学的知見を伺う」
「懇親会を中心に交流の場も設定」
◆REPORT 第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2024)開催
特別講演
「食文化―国土と人間の共進化の視点から」
・海外でも和食は高評価
・和食のルーツは縄文時代
・五穀に感謝する日本の文化
・自然と人間が支えあいながら進展
・日本の食料自給率は主要先進国最低
・大規模農業は低効率
・大量消費で日本の農業が壊滅
・インターネット通販により小規模農業が実現
・都市型体験農園も拡大/高齢者の就農と地産地消で食糧自給率が上昇
◆学会情報