目次
- ◆第14回 日本リハビリテーション栄養学会学術集会 開催
◎ジョイントシンポジウム(日本カヘキシア・サルコペニア学会合同セッション)
「がん・非がんのカヘキシアとリハビリテーション栄養の意義」
「進行がん患者における「栄養摂取を障害する症状」
・食に限定したQOL尺度を作成
・NISの定義に向けて食べる意欲や能力を障害する症状を調査
・カヘキシア群では食事摂取量が減少
・NISの症状が強くなるほど食事摂取量が減少し、ERDが強い
・うつは食事摂取量やQOLを低下
・NISは食事摂取量減少、QOL低下、うつのリスク上昇と関連
<質疑応答>
「心不全患者のカヘキシア(Cardiac cachexia)に対するリハビリテーション栄養と新しいアジアの診断基準」
・HFpEFは信金の肥厚や硬化が原因
・肥厚HFpEFではGLP-1作動薬が有効
・日本では痩せのHFpEFが多数
・心臓カヘキシアの患者数はがんのカヘキシアより多い
・心不全治療による心機能改善は体重減少も抑制
・心不全患者のカヘキシア治療でも運動療法と栄養療法を併用
・心不全患者のカヘキシア合併で予後が悪化
・臨床でのカヘキシア診断を促進するため、簡便な診断基準を作成
・心不全患者では体重評価が問題
・心臓カヘキシアの患者は多く、早期診断と適切な治療が必要
<質疑応答>
「がん悪液質に対するアナモレリンと多職種連携プログラムの効果」
・がん悪液質にはアナモレリン投与と多職種連携による介入が重要
・EPCRCとmGPSで悪液質のスクリーニングを実施
・薬剤師によるアナモレリン投与前チェックで医師の負担を軽減
・治療効率化を目指し、スマートフォンアプリとPBPMを活用
・患者に多職種介入の重要性を説明した上で、同意書を取得
・アナモレリン投与日にも多職種で必要なチェックを行い、投与を開始
・管理栄養士は栄養評価に加え、食欲不振や体組成の確認、栄養指導などを実施
・理学療法士は身体機能の評価と運動指導を実施
・導入後も必要に応じて医療ソーシャルワーカーや公認心理士などが介入
・アナモレリン投与と集学的アプローチで栄養や運動機能が改善
・診療報酬やアナモレリン投与基準の改善が課題
<質疑応答>
「悪液質に対する運動療法の役割」
・がん悪液質の原因はがんがもたらす代謝異常
・がん以外の慢性疾患でも悪液質が発生
・がん悪液質では骨格筋の質量低下と筋繊維タイプの変化により、持久力が低下
・悪液質患者での身体機能改善には運動療法が有効だが、実施できない患者も多数
・神経筋電気刺激療法とBCAA付加の絵費用で運動機能低下を抑制
・40分の神経筋電気刺激療法で有酸素代謝を惹起する
・悪液質に対する運動療法の代替として神経筋電気刺激療法も有用
◆Report 食育サミット2024 開催(後半)
◎講演2「フレイル・サルコペニア対策のための運動と食事」
・フレイル・サルコペニア対策では運動、食事、社会参加が重要
・運動は身体機能向上に有効だが、継続できないと身体機能が低下
・運動以外の目的で行う身体活動量の増加が重要
・通いの場への参加は要介護を予防
・現状よりも少しでも身体活動量を増やすことが必要
・歩数計アプリで行動変容が起き、社会参加も増加
・レジスタンス運動とたんぱく質摂取で筋肉が増強
・配色サービスと体操も身体機能低下速度を抑制
・運動継続のポイントは4項目
<質疑応答>
◎「講演3 人生100年時代の栄養~高齢者は何をどう食べればよいのか?」
・「食べる」ことからフレイルを予防
・『日本人の食事摂取基準(2025年版)』ではフレイル予防も重視
・高齢者と若年者のエネルギー摂取量、たんぱく質摂取量はほぼ同等
・主食、主菜、副菜がそろった食事を摂り続けることが重要
・たんぱく質摂取を意識しすぎず、主食も摂取しておいしい食事を目指す
・ペースト食やゼリー食は炭水化物が少なく、筋タンパク質分解が亢進
・バランスのよい食事の目安となるマットや皿を作成
・高齢者の食べる喜びを支え続け、口から健康長寿を守る
<質疑応答>
◎「クロージング/サミットまとめ 健やかな高齢期のためにいまできること」
・高齢化社会を迎えた日本では健康寿命延伸が重要
・要介護の原因は男性で脳卒中、女性で骨折・転倒が多数
・フレイル対策ではオーラルフレイルへの介入も重要
・ロコモティブシンドロームとメタボリックシンドロームは関連する
・健康寿命延伸に必要な食事の知識を身に着ける食育が必要
・健康寿命延伸にはコメを中心とした日本食文化の活用が有用
◆Report 第54回日本創傷治癒学会開催
◎特別講演1「無重力や寝たきりによる筋萎縮の栄養学的予防・治療法の開発」
・宇宙での外傷治療法開発も必要
・無重力では筋肉のボリュームロスと筋質の変性が起こる
・無重力では運動しなくても酸化ストレスが増大
・無重力での酸化ストレス増大はミトコンドリアと関連
・機能性宇宙食により無重力による筋萎縮抑制を目指す
・ポリフェノールはミトコンドリアを介して酸化ストレスを抑制
・モリンでも酸化ストレス抑制を確認
・大豆ペプチドはIRS-1の活性を阻害し、筋萎縮を抑制
・大豆食はヒトの筋萎縮を抑制
・Cblinを豊富に含むコメを開発
・宇宙でもCblinペプチドの有用性を確認
・Cblinペプチドを豊富に含む機能性宇宙食を開発
・宇宙で生産できる動物性たんぱく質としてコオロギに着目
・宇宙での食料生産システムや宇宙栄養学の研究、人材育成を推進
◆学会情報