目次
- ◆第12回日本在宅栄養管理学会学術集会 開催
シンポジウム1◉医療も介護も薬局も「食」でつなごう
~保健事業と介護予防の一体的実施~
「保健事業と介護予防の一体的実施について」
「地域の密着型の拠点を目指して ~認定栄養ケア・ステーションの取り組み~」
・機能強化型認定栄養ケア・ステーションとして奈良県全域で多岐にわたる活動を実施
・複数自治体で高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施も受託
・高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施による支援で体重が維持または改善
・定例ミーティングや在宅訪問管理栄養士養成講座などで組織力を強化と人材育成を図る
・地域で活動できる管理栄養士を増やし、関係機関との連携強化を目指す
「薬局がつなぐ!食と栄養の地域連携」
・北九州市を中心に薬局を展開、認定栄養ケア・ステーションも運営
・一部店舗で管理栄養士による栄養と運動のサポートを実施
・体操教室やウォーキング大会も開催
・料理教室や栄養教室も企画
・在宅栄養相談を開始し、地域ケア会議にも参加
・通所サービスCや訪問サービスCも提供
・特定保健指導や生活習慣予防でも幅広く関与
・ICTを活用した重症化予防、宅配弁当業者との連携を推進
・さらに多様な取り組みを実現するため、管理栄養士のスキルアップを進める
「栄養ケア・ステーションは繋がりが大切!
~八王子市が実施している介護予防、自立支援事業の取り組み~」
・八王子市では専門職による早期介入で自立支援を推進
・「食べることの支援」は食ナビ訪問と食楽訪問の2本立てで実施
・食ナビ訪問の実績は増加
・食ナビ訪問で食を楽しめない高齢者を支援
・5回の食楽訪問につなげ、食に対する楽しみを回復
・利用者が望む目標を設定し、実現を支援
・専門職の考えではなく、利用者の望みをかなえる方法を実行
・他の事業者とのつながりを構築し、さらなる支援に活かす
・管理栄養士が地域で活躍し、利用者の生活を豊かにしたい
<総合討論>
◆第126回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会・学術講演会開催
◎シンポジウム7
始めてみよう、嚥下診療「いつまでも健康で美味しく食べる」ための支援
【日本医学会連合TEAM 事業】
「嚥下診療における耳鼻咽喉科の役割」
・耳鼻咽喉科医は咽頭機能の専門家として嚥下診療を実施
・咽頭期嚥下障害の基本:嚥下惹起遅延と咽頭クリアランス低下
・誤嚥の把握:分類と評価のポイント
・嚥下内視鏡検査:発声と嚥下の同時評価
・嚥下造影検査:詳細評価でのみ把握できる誤嚥も存在する
・外科的介入:嚥下機能と全身状況を踏まえた術式選択
・メカニズム解明:CPGを軸にした要素評価
・耳鼻咽喉科医の役割
「外来で行う摂食嚥下指導」
・STは多様な方法を組み合わせて嚥下障害に介入
・基礎トレーニング:誤嚥予防と発声発語を考慮した「イ~たいそう」
・舌筋の筋力強化:『ペコぱんだ』の活用
・舌骨上筋群の強化:頭部挙上訓練とCTARなど
・咽頭収縮筋の強化:前舌保持嚥下訓練(効果は検証途上)
・直接訓練:まず食形態の調整
・情報提供:嚥下障害・嚥下調整食の啓発
「病棟で行う入院時嚥下スクリーニング」
・入院患者全例を対象に入院時嚥下スクリーニングを実施
・通常版(EAT-10+水飲み)と簡易版(EAT-10のみ)の予防効果は同等
・嚥下に対する病棟看護師の意識変容と嚥下診療の底上げ
・病病連携・病診連携モデルの構築
・検診での嚥下評価を開始
「終末期の患者さんに食の楽しみを」
・嚥下領域でも多職種チームによる介入が普及
・外勤先の地域病院で嚥下チームを設置
・加齢による先行期障害には「繰り返しの刺激訓練」が有効の可能性
・「患者が食べたいもの」を安全に提供する工夫
・とろみを付与した炭酸飲料やアイスクリームの活用
・サルコペニアと骨粗鬆症:オステオサルコペニアは要警戒
・「患者に寄り添った経口摂取」を最優先に
「神経筋疾患や脳血管障害を見落とさないために」
・嚥下障害をもたらす神経筋疾患に注意が必要
・ALSは咽頭内視鏡検査での発声嚥下・乖離が特徴
・MSAでは食塊の食道停滞と逆流、睡眠時無呼吸症が発現
・PSPは頻繁な転倒と特異な食べ方を呈する
・筋強直性ジストロフィーや免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による筋炎も嚥下障害を惹起
・神経筋接合部疾患による嚥下障害
◆第39回日本外傷学会総会・学術集会開催
救って終わりではない重症外傷-長期予後を見据えた急性期の救急栄養療法-
・多発外傷に対する栄養療法の多様性は、損傷部位による栄養障害の相違に起因
・各国で外傷患者における栄養管理を扱ったガイドラインが発表
・『日本版重症患者の栄養療法ガイドライン2024』では身体機能や筋肉量変化も検討
・栄養評価、早期経腸栄養、プレバイオティクス、シンバイオティクスを強く推奨
・栄養投与プロトコル使用やたんぱく質強化、持続投与などは弱く推奨
・「行わないことを弱く推奨する」は解釈に注意
・経静脈栄養、腸管不耐評価、Refeeding症候群ではBQに対する情報提示を実施
・外傷患者の経腸栄養は弱く推奨
・経腸栄養は持続投与で開始、1時間40mLまで増量して問題がなければ間欠投与に移行
・便秘や下痢の状況に応じて、薬剤や栄養剤を調整
・経管栄養併用の経口摂取でエネルギー投与量を確保
・ONSでリハビリ・創傷治療をサポート
・回復期、療養期に向けた栄養とリハビリテーションが必要
・重症外傷治療では社会復帰を見据えた栄養療法が重要
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