地域で暮らし、老いる 「行き場のない障害者」をつくらない

出版社: クリエイツかもがわ
著者:
発行日: 2026-09-15
分野: 医療技術  >  介護/福祉
ISBN: 9784863424203
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2,640 円(税込)

商品紹介

つながりのある地域で暮らし、老いることは、誰にも保障される権利である。
限界を超えた家族ケア、故郷を離れたグループホーム、ショートステイを転々とする暮らし、そして、突然のグループホーム閉所……誰もが地域で暮らし続けられる社会へ──社会資源のあり方を問い直す。

目次

  • はじめに

    Part 1 暮らしの場の不足と家族の葛藤
    1/暮らしの場を待機している家族の思い
    2/ふるさとから600キロ離れて暮らす選択
    3/1年に275回、住まいを転々とする暮らし
    4/事業者の都合に振り回されるグループホーム
    5/地域移行政策にプレッシャーを感じる日々
    6/家族の状況やニーズを丁寧に把握した施策を

    Part 2 全国調査から明らかになった障害者の暮らしの場
    1/調査の概要
    2/調査結果からみえてきた障害者の暮らしの特徴
    ⑴ 社会資源を求めての地域移動
    ⑵在宅でのケアを支えるサービス─ショートステイ、重度訪問介護
    ⑶ 暮らしの場の利用状況
    ⑷自治体による待機者把握と現状認識
    ⑸ 調査から見えてきたこと─“地域で、最後まで”は難しい

    Part 3 自治体の思いと葛藤─自由記述に寄せられた声
    1/社会資源の量的問題
    2/社会資源の質的問題
    3/障害状況による受け入れ困難
    4/中山間地域・島嶼部問題
    5/8050問題、高齢化問題
    6/国の障害者政策への意見
    7/自治体の役割と公的責任のあり方の分岐点

    −Column 1− 暮らしの場をめぐる自治体の苦悩─国の政策と当事者・家族の間で

    Part 4 暮らしの場を運営する課題とは──施設ヒアリング調査
    暮らしの場の人員配置基準の実際
    報酬体系の加算・減算がもたらすもの
    現場からみた制度矛盾
    制度の都合から暮らしの都合へ

    −Column 2 − 暮らしを支える現場から

    Part 5 「恵」問題から考える市場化される暮らしの場
    1/「恵」問題はなぜ起こったか
    金持ちになりたい」/支援追いつかず、虐待が発生/スタッフの家族や友人を雇っていた/
    運営指導は書類改ざんで切り抜けていた/安易な参入、追いつかない事後チェック/
    2000年の制度改革/広がらない第三者評価/「事業者が悪い」で思考停止/
    「性善説」の限界も

    2/「恵」問題のその後と、問われる暮らしの公的責任
    不正問題の発覚と「説明されない不安」/行政の動き「利用者支援会議」の発足/
    事業譲渡後も残る「問い」/地域福祉の責任

    Part 6 中山間地域・島嶼部における障害者・家族の暮らし
    1/高齢化が進む山あいの町の強いつながりに支えられる暮らし──栃木県茂木町の場合
    ⑴ 子どもを見守りながら暮らす─家族
    ⑵ 地域の強い結びつきを支える─支援者
    ⑶ 住みなれた地域で暮らし続けられる町をめざして─行政
    2/〝島立ち〟が求められる島での暮らし─鹿児島県薩摩川内市甑島の場合
    ⑴ 島で暮らし続けたい─家族
    ⑵ 島で暮らし続けるために支えをつくる─支援者
    ⑶障害のある人が暮らしたい場所で暮らせる地域を目指して─行政

    Part 7 わが子を“託せなかった”ある家族の出来事
    事件の概要/亡くなった息子の特性/愛情を注ぎ献身的に支えた父の介護/絶望を重ねて/
    「絶望」から「孤立」へ/判決/事件の教訓は何か

    Part 8 障害者のケア・暮らしに関する家族会の意見
    一般社団法人 全国知的障害者施設家族会連合会(福間廣明)
    一般社団法人 全国手をつなぐ育成会連合会
    一般社団法人 日本自閉症協会(今井 忠)
    公益社団法人 全国肢体不自由児者父母の会連合会(植松潤治)
    全国重症心身障害児(者)を守る会(安部井 聖子)
    全国障害児者の暮らしの場を考える会(播本裕子)

    Part 7 障害者と家族のノーマライゼーション
        ─障害者のケア責任の公共化と「老いる権利」「看取る権利」の保障に向けて
    1/障害者家族におけるケアの長期化と「親なき後」問題の発生
    2/暮らしの場における課題
    ⑴ 地域間格差
    ⑵ 市場化
    3/生活・人生の主導権を当事者・家族の手に
    ⑴ 暮らしの場の公共化
    ⑵ ケアの重層化
    4/家族の意見表明
    5/「老いる権利」と「看取る権利」の保障
    あとがき

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