認知臨床心理学 記憶と学習で捉える心の病理

出版社: 北大路書房
著者:
発行日: 2026-10-20
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784762833373
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商品紹介

うつや不安といった精神疾患はなぜ生じ,なぜ続くのか? 心の変化を,記憶と学習の観点から科学的に理解し,支援につなげる。「信念と推論」「思考と記憶」「学習と不安」の3部構成で,認知臨床心理学のエッセンスを解説する。脆弱要因となっているプロセスを修正し,長期的な精神的健康の向上に寄与するために。

目次

  • はじめに

    序章 認知臨床心理学研究の意義と方向づけ
     1 認知臨床心理学の位置づけ
     2 理論と治療技法を確立する
     3 基礎研究の臨床翻訳
     4 集団における効果と個人における効果
     5 まとめと臨床的示唆

    コラム1 Hierarchical Taxonomy of Psychopathology(HiTOP)

    第1部 信念と推論:「現実の意味づけ」が歪むとき

    第1章 ネガティブなスキーマと信念:ネガティブな自己はどのように形づくられるか
     1 ネガティブなスキーマと信念の測定
     2 スキーマや信念はどのように更新されるか
     3 発達早期の経験が重要なのはなぜ?
     4 スキーマの更新における記憶の役割
     5 マインドフルネスによるスキーマの不活性化
     6 まとめと臨床的示唆

    コラム2 差次感受性理論の視点から「ばらつき」を探る

    第2章 推論の誤りとメタ認知:統合失調症の認知メカニズム
     1 推論の誤り
     2 推論の誤りと妄想
     3 メタ記憶の障害と精神疾患
     4 陽性症状(妄想・幻覚)における不随意検索の役割
     5 メタ認知トレーニング
     6 まとめと臨床的示唆

    コラム3 精神病理学における計算論的アプローチの展開

    第3章 情動処理バイアス:注意,解釈,記憶:うつ病・不安症における認知の偏り
     1 注意バイアス
     2 解釈バイアス
     3 記憶バイアス
     4 バイアスの結合
     5 認知バイアス修正法
     6 まとめと臨床的示唆

    第2部 思考と記憶:ネガティブな思考はなぜ続くのか?

    第4章 反すう:ネガティブ情報の持続的な活性化
     1 反すう概念とその測定
     2 反応スタイル理論
     3 処理モード仮説
     4 制御理論
     5 メタ認知理論
     6 学習(習慣)理論
     7 統合モデル(HEXAGONモデル)
     8 反すうへの介入
     9 まとめと臨床的示唆

    コラム4 心のさまよい,マインドワンダリングと精神的健康

    第5章 実行機能/ワーキングメモリ:認知的柔軟性と精神疾患の関係
     1 実行機能/ワーキングメモリ
     2 精神疾患における実行機能の低下
     3 うつ病・反すうとネガティブ刺激の抑制・更新困難の関連
     4 コンフリクト処理(コンフリクトモニタリング/コンフリクト解決)
     5 高反すう者における柔軟性の欠如
     6 実行機能/ワーキングメモリ訓練の効果
     7 まとめと臨床的示唆

    コラム5 心配は身の毒?:固執性認知仮説

    第6章 自伝的記憶の概括化:記憶へのアクセスとその異常
     1 自伝的記憶の概括化
     2 自伝的記憶の階層構造と検索過程
     3 CaR-FA-Xモデル
     4 自伝的記憶の概括化によって引き起こされる問題
     5 自伝的記憶の概括化に対する介入
     6 まとめと臨床的示唆

    第7章 思考抑制と記憶抑制:不快な思考と記憶を制御する試みは有効か
     1 思考抑制の古典的研究
     2 侵入思考/侵入イメージ
     3 思考抑制に関する近年の知見の乖離
     4 記憶抑制
     5 記憶バイアスと記憶抑制
     6 記憶抑制のメカニズム
     7 知見の統合
     8 まとめと臨床的示唆

    第8章 エピソード的未来思考と感情:希望とモチベーションの回復
     1 エピソード的未来思考
     2 エピソード的未来思考と精神疾患
     3 エピソード的未来思考と関連する「予測」
     4 エピソード的未来思考を訓練する
     5 まとめと臨床的示唆

    第3部 学習と不安:恐怖と不安はどのように修正できるか?

    第9章 恐怖条件づけ:恐怖と不安の獲得と克服
     1 恐怖獲得と恐怖条件づけ
     2 恐怖・不安関連問題の形成や維持に関連する恐怖条件づけの諸現象
     3 恐怖反応を減少させる手続き
     4 まとめと臨床的示唆

    第10章 回避行動:回避行動の理解と介入
     1 回避行動の基本
     2 回避行動の2要因理論と批判
     3 現代における回避行動の諸理論
     4 まとめと臨床的示唆

    コラム6 習慣行動と強迫症

    第11章 侵入記憶と侵入イメージ:トラウマ記憶とその修正
     1 侵入記憶と侵入イメージ
     2 特殊メカニズム説と基礎メカニズム説
     3 侵入記憶と侵入イメージの修正
     4 フラッシュフォワード
     5 まとめと臨床的示唆

    第12章 不安症の共通要因:心配,イメージ,内受容感覚処理
     1 心配
     2 イメージ
     3 内受容感覚
     4 不安感受性とLooming Cognitive Style
     5 不安理論のうつ病への適用
     6 まとめと臨床的示唆

    コラム7 自己注目をすると目が据わる?

    終章 基礎研究の知見を臨床実践へ:認知臨床心理学の未来
     1 認知心理学と学習心理学の融合
     2 異なる臨床アプローチと認知臨床心理学
     3 まとめ

    コラム8 認知変容における「腑に落ちる理解」

    おわりに

    文献
    索引

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