病気のない世界

出版社: 学樹書院
著者:
発行日: 2002-07-01
分野: 医学一般  >  医学随想
ISBN: 9784906502240
書籍・雑誌
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商品紹介

現代の医療には、誰もが希望と失望が混在した複雑な想いを寄せているに違いない。われわれは果たしてユートピアへ向っているのだろうか、あるいは医療そのものを破綻させてしまう方向に向っているのだろうか。今日、最新の治療技術、医療過誤や医事紛争、病院経営の破綻、医療財政の危機など、医療に関する重大ニュースが報じられない日はほとんどないが、そうしたニュースの本質的な意味は、一般の目には必ずしも十分にはみえてこない。医療に関するテーマには例外なく、医学、政治、経済、倫理、法律などの問題が複雑に絡み合っているからだ。著者は本書において、アメリカが辿った医療改革の軌跡をこの上なく明快な筆致で解説しつつ、将来の医療テクノロジーがもたらす変化、医療制度のさらなる改革の行方を予測する。言い換えれば、本書のテーマは1950年代から2050年代までの医学界における主な出来事ということにもなる。先端医療、政治経済、倫理・哲学、社会学など、あらゆる領域の動向を見据えながら、医療の根本問題に迫るスリリングな医学的文明論。

目次

  • 病気のない世界
    W.B.シュワルツ/著  渡会圭子/訳
    《184ページ》

    ―目 次―

    第一部 ユートピアへの中間点 1950年から2000年
    一 高額医療の誕生と成長
    二 コスト抑制努力の頓挫
    三 医療システムの改革

    第二部 二十一世紀の医療 その光と影
    四 来るべき時代の医学の進歩 2000年から2020年
    五 医療の制限 イギリスの先例
    六 アメリカにおける、マネージドケアと医療の制限
    七 より公正な制限のための戦略
    八 コスト抑制と裁判

    第三部 分子医学のブーム到来 二〇二〇年以降
    九 分子医学 治療法への応用
    十 ユートピアへ 2050年が迫る

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