リハビリの夜

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2009-12-15
分野: 臨床医学:一般  >  臨床医学一般
ISBN: 9784260010047
シリーズ: ケアをひらく
書籍・雑誌
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2,200 円(税込)

商品紹介

現役の小児科医にして脳性まひ当事者である著者は、あるとき「健常な動き」を目指すリハビリを諦めた。そして、《他者》や《モノ》との身体接触をたよりに「官能的」にみずからの運動を立ち上げてきた。リハビリキャンプでの過酷で耽美な体験、初めて電動車いすに乗ったときのめくるめく感覚などを、全身全霊で語り尽くした驚愕の書。

目次

  • リハビリの夜

    ―目次―

    序章 リハビリキャンプ
    第一章 脳性まひという体験
     1 脳内バーチャルリアリティ
     2 緊張しやすい体
     3 折りたたみナイフ現象の快楽
     4 動きを取り込み、人をあやつる
    第二章 トレイナーとトレイニー
     1 ほどかれる体
     2 まなざされる体
     3 見捨てられる体
     4 心への介入が体をこわばらせる
     5 体への介入が暴力へと転じるとき
     6 女子大生トレイナーとの「ランバダ」
    第三章 リハビリの夜
     1 夕暮れ
     2 歩かない子の部屋
     3 歩く子の部屋
     4 女風呂
     5 自慰にふける少年
    第四章 耽り
     1 対比に萌える
     2 取り込めないセックス
     3 規範・緊張・官能
     4 打たれる少女
    第五章 動きの誕生
     1 モノと作り上げる動き
     2 人と作り上げる動き
     3 「大枠の目標設定」が重要な理由
     4 世界にそそぐまなざしの共有
     5 助け合いから暴力へ
    第六章 隙間に「自由」が宿る−もうひとつの発達論
     1 両生類と爬虫類の中間くらい?
     2 便意という他者
     3 身体に救われる
     4 むすんでひらいてつながって
     5 衰えに向けて

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