メディカルテクノロジー　30/9　9月号

近年の超音波診断装置の開発には目を見張るものがある。ハーモニックイメージングや造影エコー法の画質改善を中心とした据え置き型装置の熾烈な開発競争は、従来のB-modeやカラードプラ法では描出できなかったアーチファクトの少ない詳細な画質や、血行動態の把握も可能にし、新しい超音波診断の時代を迎えつつある。一方、携帯型診断装置はその技術を取り入れ、良好な画質、機能をもち、また近年のコンピュータ関連技術の進歩によりそのサイズがますます小さくなってきている。