抗菌薬の適正使用では、有効性はもちろん、副作用・耐性菌の出現防止が重要である。近年、ヒトだけでなく動物を含めて抗菌薬の使用料が増加することにより必然的に病院感染症はもちろん、市中感染症においても耐性菌が問題となってきた。そのようななかで、いくつかの抗菌薬使用のガイドラインや手引きが公表されてきた。それらガイドラインや手引きをふまえて、耐性菌の現状や初期のempiric therapyにおける抗菌薬の選択、一般的な目安としての投与期間、変更する場合はどうのように考えて変更するのかなどについて特集したい。