光感受性てんかんの臨床神経生理

出版社： 新興医学出版社
著者：
発行日： 2002-07-01
分野： 臨床医学：内科  >  脳神経科学/神経内科学
ISBN： 4880026107
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商品紹介

図形感受性てんかん者の脳波所見について筆者が報告したのは1970年のことであり、以来30年余の年月が過ぎた。ことの発端は乳児重症ミオクロニーてんかん者に認められた図形感受性であり、幾何学図形の凝視によって欠神発作を伴う全般性棘・徐波複合が繰り返し誘発されるという、極めて印象的な臨床・脳波所見であった。ストロボの閃光刺激が視覚刺激による脳波賦者活の代名詞と信じていた筆者には、図形感受性の存在は大きな衝撃であった。（「序」より）

目次

  • 光感受性てんかんの臨床神経生理
    高橋剛夫／著

    ―目　次―

    １章　対象と方法

    ２章　低輝度視覚刺激による脳波賦活への発展経過
    I．図形刺激
    II．色刺激―赤と赤点滅刺激
    III．図形、赤、点滅の単独ないし複合刺激
    IV．光-On・Off刺激、全体野刺激、閃光刺激の眼瞼による拡散
    V．視覚刺激装置SLS-5100（日本光電）
    VI．低輝度視覚刺激の意義
    VII．ストロボフィルター（日本光電）
    VIII．視野別視覚刺激
    IX．光駆動反応
    X．視覚誘発電位
    XI．低輝度視覚刺激により誘発されるPPRと高振幅光駆動反応の発現機序
    XII．閃光刺激法と円形型ストロボフィルター

    ３章　眼球運動
    I．閉・開眼
    II．眼球偏位
    III．その他
    IV．閉・開眼と眼球偏位によって誘発される突発波の特徴
    V．「眼性てんかん」について

    ４章　PPRと臨床相関
    I．閃光刺激によるPPRの健康人における出現頻度
    II．光感受性てんかんについて
    III．視覚刺激により誘発されたPPRと臨床相関

    ５章　PPRと素因

    ６章　PPRを伴うてんかん者とてんかん分類
    I．東北大学医学部付属病院精神科
    II．仙台私立病院精神科
    III．八乙女クリニック

    ７章　電子ゲーム誘発発作
    I．概観
    II．ロンドン会議（1993）
    III．自験例の検討
    IV．ロンドン会議後の文献レビュー
    V．ESGS国内協同研究班による成果

    ８章　ポケモン発作
    I．概観
    II．問題映像の特性
    III．ポケモン視聴中に出現した急性症状
    IV．ポケモン発作とPPR
    V．ポケモン発作の発生器所

    ９章　光感受性発作の防止策
    Ｉ．民放連ガイドライン
    ＩＩ．映像視聴者の注意
    ＩＩＩ．片眼遮蔽と濃い青の着色メガネの着用
    ＩＶ．点滅自動逓減装置（NEC）

    10章　治療

    11章　光感受性発作の予後

    12章　結語

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