呼吸器疾患の心身医療

出版社: 新興医学出版社
著者:
発行日: 2002-09-20
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 4880024554
書籍・雑誌
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3,080 円(税込)

商品紹介

本書では呼吸器系心身症としてよく知られている気管支喘息、過換気症候群、vocal cord dysfunction、慢性閉塞性肺疾患および慢性呼吸不全がとりあげられている。内科領域でみられやすい気管支喘息や慢性呼吸器不全の項では、症例が提示されていて、その具体的な治療法についてもわかりやすく解説されていて、呼吸器を扱う一般臨床医にとっても実践に役立つ内容が盛られている。また過換気症候群については変幻自在な臨床像を包括した立場から、また不安と呼吸の関連を再考するうえからも、最近の知見が文献的によく整理され問題がクローズアップされている。vocal cord dysfunctionも気管支喘息に類似した病態を示すケースとして難治化することが少なくなく、そのとり扱いには難渋する場合がみられるが、治療法についても身体化障害の経過中に本症の発症を繰り返した症例を提示するなかで、適切な対処法がまとめられている。(「序文」より)

目次

  • 呼吸器疾患の心身医療

    ― 目 次 ―

    第1章 気管支喘息

    I.気管支喘息の診断と治療―呼吸器病学、アレルギー学的立場から―
    1.定義
    2.診断
    3.治療

    II.気管支喘息の心身医学的診断
    1.心身医学における喘息
    2.一般外来における心身医学的診断
    3.一般外来・専門外来における気管支喘息の心身医学的診断

    III.気管支喘息の心身医学的治療
    1.一般外来での心身医療
    2.薬物療法
    3.専門外来での心身医療
    4.生活指導

    IV.喘息患者のQOL
    1.QOLの概念と背景
    2.QOLと症状や社会生活
    3.QOLと心理的因子
    4.身体的因子と満足度(満足感)
    5.QOLと心身医学的治療

    第2章 Hyperbentilation Syndrome:HVS(過換気症候群)の最近の知見

    I.HVSは、Chimera(架空の怪物)か?
    1.HVSの診断基準を確立することは、困難である
    2.HVPTのspecificityとvalidityの問題について
    3.HVS(過換気症候群)という用語は、もはや適切ではない
    4.HVSの概念と用語の問題について
    5.Hyperventilationとパニック発作
    6.総括と展望

    第3章 Vocal cord dysfunction(VCD)

    I.症例

    II.VCDの最近の知見
    1.VCDとは
    2.VCDの頻度
    3.VCDと気管支喘息
    4.VCDの病因
    5.VCDの臨床的特徴
    6.VCDの診断
    7.VCDの鑑別診断
    8.VCDの治療

    第4章 慢性閉塞性肺疾患

    I.慢性閉塞性肺疾患(呼吸器病学的立場から)
    1.慢性閉塞性肺疾患の定義
    2.診断
    3.治療と管理

    II.慢性閉塞性肺疾患患者に対する心身医療
    1.感染とストレス
    2.喫煙のCOPDに対する影響
    3.患者教育や抑うつなどの心理・社会的問題点

    III.慢性閉塞性肺疾患のQuality of Life(QOL)

    第5章 慢性呼吸不全

    I.慢性呼吸不全(呼吸器病学的立場から)
    1.慢性呼吸不全の定義
    2.慢性呼吸不全の呼吸器病学的診断
    3.慢性呼吸不全の呼吸器病学的治療

    II.慢性呼吸不全患者に対する心身医療
    1.慢性呼吸不全患者の心理・社会的な側面について
    2.心身医学的診断
    3.心身医学的治療

    III.慢性呼吸不全患者のQOL
    1.生活の質(Quality of Life:QOL)とは
    2.QOL評価表について
    3.呼吸不全患者のQOL
    4.慢性呼吸不全患者のQOL改善のための対応

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